チベット里親支援レポート
リアルで行われるチベット・イベントには、ぶっつけ的な要素が満載で、主催者が会場に集まってから司会者とか段取り決めるみたいなおおらかさがあるのだが、果たしてオンラインではどうであろうかと思ったら、オンライン・チベフェスはとりあえず時間通りに始まった。ほっとするのもつかの間、いきなりハウリングしまくっていて(同じ室内でパソコンを二台以上つけていると音が肉声と別のパソコンからでた音声をひろい生じる現象)ワロタ。しかし二日目午後くらいからは、スタッフがんばったのか状況は改善していた。
今回は四日午後に流されたチベットの教育機関から日本の里親さんへのビデオレターをレポートする。録画がここにおいてあるようなのでチベットのマンダラや瞑想についての講義などはこちらでご覧いただきたい。
子供たちのビデオ・メッセージはここ一ヶ月以内に録画されたもので、コロナで学校がオンラインになっていることもあり、大々的なことはできなかったとのこと。それでも「教育が受けられて嬉しい」という子供たちの言葉はなんか感動的だった。そいえばこのコロナ禍でチャイルドラインには、普段なら子供たちが「学校にいくのがつらい」とかいう電話が多いのに、今年は「学校にいけなくてつらい」という訴えが多かったとのこと。人は社会的な生き物なんだなあとそのニュースを聞いて思った
話をもどそう。ビデオレターを送ってきたのは以下の四種類の学校であった。
(1) 難民社会の教育省が直営校するカリンポン、シッキム、シムラなどの四校。
(2) 難民社会でもっとも古い歴史をもつダラムサラのチベット子供村(TCV)。
(3) チベット・ホーム・ファンデーション(Tibet Home Foundation)が運営するムズリーの学校。
(4) マンジュシュリ孤児院基金(Manjushri Orpharn Fund)が運営するタワン(アルナーチャル・プラデーシュ州)のマンジュシュリ学校。
(1) 教育省直営校
カリンポン校の子 「[里親支援の御陰で]家族が学費と生活費のために苦労することがなくなりました。一生懸命勉強していますが、これからもっとがんばります。」
シムラ校の女の子。「将来チベットの伝統医学を学び医師になりたいと思っています」
シムラ校の男の子。「ラダック出身のテンジンリクジンです。中学三年です。時間がある時は本を読んだりサッカーをするのが好きです。ここが学校の講堂です(ダライラマの写真が掲げられている)。六時に起床して六時半から七時まで、午後は五時から五時半までここでみなで読経します。[図書館にきて]日曜日はここでみなでテレビで映画やニュースをみています(背後には本土チベットの地図が掲げられている)。
[シムラ校]みなで声を揃えて「仏性会※のみなさんありがとうございまーす」。
※仏性会とはダライラマ法王が1989年にノーベル平和賞をとる前からずっと法王と交流し難民社会を支援をしている仏教勉強会。

(2)「チベット子供村」 (TCV)

TCV理事長「TCVハチベット本土からの子供や貧困家庭の子、そして孤児たちの世話をする、学校というより教育と福祉を行う慈善団体です。1959年にチベットは国を失い1960年代多くの人が法王について亡命しました。そのような状況下でTCVはまず[親を失った子を保護する]保育園として始まりました。法王は何よりも教育を重視し、ここTCVはダライラマの構想を実践する場所となっています。
現在は難民社会でもっとも大きな教育施設になりました。TCV の支部は北はインドのラダックから南はバイラクッペまであり、現在約8000人の子供が教育を受けています。ダラムサラには1200人の子供が勉強しており、教師と寮母さんなどのスタッフは200人います。38名の子供が日本からの支援を受けています。これまで72000人以上の子供たちがチベットの伝統文化と現代教育を受けて卒業しました。TCVの理念は「まず、自分より他人を思いなさい」(Other before Slef)です。

私たちが考える「良い教育」とは家庭環境や宗教やカーストや人種に拘わらず、子供たちに思いやりもたせ、皆一つの家族であるという感覚を育むことです。これは法王のお考えでもありチベット文化の本質でもあります。子供たちが次世代の世界のお手本になるように育てるように努力しています。
そして子供たちのビデオレター「枕詞がダライラマ法王とジェツンペマかあさんのおかげ勉強ができます。日本の●×さんから支援を受けています。小学校から高校一年まで。学費・政活費だけでなくお土産も戴きました。心から感謝しています。」となっていたのが印象的。本当にダライラマが始められた施設なのだなあ。
(3)ムズリーのTibet Home Foundation(CST)では日本人が35名の子供たちの里親になっているとのこと。子供達が富士山の絵とかかいているのが日本によせていて健気。
(4)タワンのマンジュシリ校
さて今回四種類の学校のうち、タワンが一番外国人が入りにくい場所である。国境紛争地帯であるため、外国人の入境が長く制限されていたからだ。ここではKIKUのみなさんの支援により57名の子供がサポートされている。
小学校低学年の子が集まってThank you ボードを掲げている(日本の旗もみえる)。真ん中にトゥプテン・プンツォク師が読経してるのがチベットらしくていい。

師「みなさまの幸せと長寿を祈ります。KIKUのすべてのメンバー。龍村和子ファミリーのみなさん、タシデレ(こんにちわ)。トゥチィチェ(ありがとう)、[日本語で]ありがとうございます。
アマルグルン院長「「なくなられた久保隆さんのご家族に深くお悔やみ申し上げます。久保さんは私たち家族の一員でした。彼は私たちの心、そして祈りの中に存在し続けています。」
最後にアリヤ代表がしめのことば
アリヤ代表「以上のチベット人の学校は教育省(Department of Education)に管轄されています。チベット政府にとってチベット問題の次に重要なのが子供の教育です。伝統と近代教育を子供たちに伝え、ちゃんとした人間ができるようにしています。モットーはOther before Self(自分より他人を大切に)。come to learn go to serve (学べ、そして社会に貢献しろ)です。この理想に基づいてインドばかりかブータン、ネパールにまで全部で85校以上が運営されています。経済的に困窮している家族の子供には世界各国から里親支援をしていただいています。
もし里親に興味のある方は事務所に連絡ください(サイトはここ)。子供を紹介します。その子供に高校生になるまでスポンサーができます。可能な限りでいいです。子供たちからの手紙とかカードをもらうことができます。TCVの運動会に参加するなどして自分の里子に会うこともできます。
実はわたしもドイツの里親の支援で学校をでました。私が高校生になるまで支援してくれました。私が大学をでて[難民政府に就職し]ドイツに仕事で行くことになった時、その里親に連絡したら、高齢になっていましたが、会うことができてお互い嬉しかったです。人間は相通じあうことはとても大事です。
2008年のチベット蜂起以前にはチベット本土からきた子供たちがインドのチベット学校で学んだ後、残る人もいれば本土に帰る子もありました。しかし、2008年からは中国政府が国境の警戒を厳しくしたので本土からくる子供はまったくなくなりました。
しかし本土ではチベット文化を教える機会はどんどん減少しているので、本土のチベット人はチベット語もチベット文化も勉強できずアイデンティティを守ることができなくなっています。しかし、インドのチベット人はみなさんの御陰さまでチベット文化をまもることができています。
今回は四日午後に流されたチベットの教育機関から日本の里親さんへのビデオレターをレポートする。録画がここにおいてあるようなのでチベットのマンダラや瞑想についての講義などはこちらでご覧いただきたい。
子供たちのビデオ・メッセージはここ一ヶ月以内に録画されたもので、コロナで学校がオンラインになっていることもあり、大々的なことはできなかったとのこと。それでも「教育が受けられて嬉しい」という子供たちの言葉はなんか感動的だった。そいえばこのコロナ禍でチャイルドラインには、普段なら子供たちが「学校にいくのがつらい」とかいう電話が多いのに、今年は「学校にいけなくてつらい」という訴えが多かったとのこと。人は社会的な生き物なんだなあとそのニュースを聞いて思った
話をもどそう。ビデオレターを送ってきたのは以下の四種類の学校であった。
(1) 難民社会の教育省が直営校するカリンポン、シッキム、シムラなどの四校。
(2) 難民社会でもっとも古い歴史をもつダラムサラのチベット子供村(TCV)。
(3) チベット・ホーム・ファンデーション(Tibet Home Foundation)が運営するムズリーの学校。
(4) マンジュシュリ孤児院基金(Manjushri Orpharn Fund)が運営するタワン(アルナーチャル・プラデーシュ州)のマンジュシュリ学校。
(1) 教育省直営校
カリンポン校の子 「[里親支援の御陰で]家族が学費と生活費のために苦労することがなくなりました。一生懸命勉強していますが、これからもっとがんばります。」
シムラ校の女の子。「将来チベットの伝統医学を学び医師になりたいと思っています」
シムラ校の男の子。「ラダック出身のテンジンリクジンです。中学三年です。時間がある時は本を読んだりサッカーをするのが好きです。ここが学校の講堂です(ダライラマの写真が掲げられている)。六時に起床して六時半から七時まで、午後は五時から五時半までここでみなで読経します。[図書館にきて]日曜日はここでみなでテレビで映画やニュースをみています(背後には本土チベットの地図が掲げられている)。
[シムラ校]みなで声を揃えて「仏性会※のみなさんありがとうございまーす」。
※仏性会とはダライラマ法王が1989年にノーベル平和賞をとる前からずっと法王と交流し難民社会を支援をしている仏教勉強会。

(2)「チベット子供村」 (TCV)

TCV理事長「TCVハチベット本土からの子供や貧困家庭の子、そして孤児たちの世話をする、学校というより教育と福祉を行う慈善団体です。1959年にチベットは国を失い1960年代多くの人が法王について亡命しました。そのような状況下でTCVはまず[親を失った子を保護する]保育園として始まりました。法王は何よりも教育を重視し、ここTCVはダライラマの構想を実践する場所となっています。
現在は難民社会でもっとも大きな教育施設になりました。TCV の支部は北はインドのラダックから南はバイラクッペまであり、現在約8000人の子供が教育を受けています。ダラムサラには1200人の子供が勉強しており、教師と寮母さんなどのスタッフは200人います。38名の子供が日本からの支援を受けています。これまで72000人以上の子供たちがチベットの伝統文化と現代教育を受けて卒業しました。TCVの理念は「まず、自分より他人を思いなさい」(Other before Slef)です。

私たちが考える「良い教育」とは家庭環境や宗教やカーストや人種に拘わらず、子供たちに思いやりもたせ、皆一つの家族であるという感覚を育むことです。これは法王のお考えでもありチベット文化の本質でもあります。子供たちが次世代の世界のお手本になるように育てるように努力しています。
そして子供たちのビデオレター「枕詞がダライラマ法王とジェツンペマかあさんのおかげ勉強ができます。日本の●×さんから支援を受けています。小学校から高校一年まで。学費・政活費だけでなくお土産も戴きました。心から感謝しています。」となっていたのが印象的。本当にダライラマが始められた施設なのだなあ。
(3)ムズリーのTibet Home Foundation(CST)では日本人が35名の子供たちの里親になっているとのこと。子供達が富士山の絵とかかいているのが日本によせていて健気。
(4)タワンのマンジュシリ校
さて今回四種類の学校のうち、タワンが一番外国人が入りにくい場所である。国境紛争地帯であるため、外国人の入境が長く制限されていたからだ。ここではKIKUのみなさんの支援により57名の子供がサポートされている。
小学校低学年の子が集まってThank you ボードを掲げている(日本の旗もみえる)。真ん中にトゥプテン・プンツォク師が読経してるのがチベットらしくていい。

師「みなさまの幸せと長寿を祈ります。KIKUのすべてのメンバー。龍村和子ファミリーのみなさん、タシデレ(こんにちわ)。トゥチィチェ(ありがとう)、[日本語で]ありがとうございます。
アマルグルン院長「「なくなられた久保隆さんのご家族に深くお悔やみ申し上げます。久保さんは私たち家族の一員でした。彼は私たちの心、そして祈りの中に存在し続けています。」
最後にアリヤ代表がしめのことば
アリヤ代表「以上のチベット人の学校は教育省(Department of Education)に管轄されています。チベット政府にとってチベット問題の次に重要なのが子供の教育です。伝統と近代教育を子供たちに伝え、ちゃんとした人間ができるようにしています。モットーはOther before Self(自分より他人を大切に)。come to learn go to serve (学べ、そして社会に貢献しろ)です。この理想に基づいてインドばかりかブータン、ネパールにまで全部で85校以上が運営されています。経済的に困窮している家族の子供には世界各国から里親支援をしていただいています。
もし里親に興味のある方は事務所に連絡ください(サイトはここ)。子供を紹介します。その子供に高校生になるまでスポンサーができます。可能な限りでいいです。子供たちからの手紙とかカードをもらうことができます。TCVの運動会に参加するなどして自分の里子に会うこともできます。
実はわたしもドイツの里親の支援で学校をでました。私が高校生になるまで支援してくれました。私が大学をでて[難民政府に就職し]ドイツに仕事で行くことになった時、その里親に連絡したら、高齢になっていましたが、会うことができてお互い嬉しかったです。人間は相通じあうことはとても大事です。
2008年のチベット蜂起以前にはチベット本土からきた子供たちがインドのチベット学校で学んだ後、残る人もいれば本土に帰る子もありました。しかし、2008年からは中国政府が国境の警戒を厳しくしたので本土からくる子供はまったくなくなりました。
しかし本土ではチベット文化を教える機会はどんどん減少しているので、本土のチベット人はチベット語もチベット文化も勉強できずアイデンティティを守ることができなくなっています。しかし、インドのチベット人はみなさんの御陰さまでチベット文化をまもることができています。
COMMENT
● モンゴル
マサムネ | URL | 2021/05/11(火) 04:01 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/11(火) 04:01 [EDIT]
モンゴル人連盟 本部事務所開設 浅草橋 「尊厳と未来のため戦う」
2021.5.8
世界モンゴル人連盟の開所式であいさつする楊海英理事長(左端)=8日午後、東京・浅草橋(奥原慎平撮影)
中国・内モンゴル自治区の出身者らでつくる「世界モンゴル人連盟」は8日、東京・浅草橋に本部事務所を開設した。中国政府の迫害政策に対する抗議活動やモンゴル文化の保護運動などで国内の拠点となる。
自治区では昨年秋から中国語教育が強化されており、在日のモンゴル人らも民族の権利を守るため昨年12月に同連盟を設立した。欧米諸国にも支部が立ち上がったという。
開所式で、自治区出身で、連盟の理事長に就任した楊海英静岡大教授は「モンゴルは歴史的に最大の危機に直面している。モンゴルとして生き残るか、中国に同化されて消えゆくかの危機だ。世界各国にいる同胞とともにモンゴル人の尊厳と未来のために戦っていく」とあいさつした。
自治区出身者ら約20人が「デール」といわれる民族衣装を着て出席し、民族文化の維持、発展を改めて確認し合った。
2021.5.8
世界モンゴル人連盟の開所式であいさつする楊海英理事長(左端)=8日午後、東京・浅草橋(奥原慎平撮影)
中国・内モンゴル自治区の出身者らでつくる「世界モンゴル人連盟」は8日、東京・浅草橋に本部事務所を開設した。中国政府の迫害政策に対する抗議活動やモンゴル文化の保護運動などで国内の拠点となる。
自治区では昨年秋から中国語教育が強化されており、在日のモンゴル人らも民族の権利を守るため昨年12月に同連盟を設立した。欧米諸国にも支部が立ち上がったという。
開所式で、自治区出身で、連盟の理事長に就任した楊海英静岡大教授は「モンゴルは歴史的に最大の危機に直面している。モンゴルとして生き残るか、中国に同化されて消えゆくかの危機だ。世界各国にいる同胞とともにモンゴル人の尊厳と未来のために戦っていく」とあいさつした。
自治区出身者ら約20人が「デール」といわれる民族衣装を着て出席し、民族文化の維持、発展を改めて確認し合った。
● 清水ともみ女史
マサムネ | URL | 2021/05/11(火) 04:17 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/11(火) 04:17 [EDIT]
ウイグルの人権問題を描いた漫画に反響 作者「怖かったけど、天命」5/7(金)
ウイグル人の人権問題を扱った清水ともみさんの漫画=関根和弘撮影
少数民族ウイグルへの人権侵害をめぐり、中国政府に対する国際的な非難が高まっている。この問題に2年前に注目し、問題の深刻さを漫画で訴える日本人の女性がいる。清水ともみさんだ。
【写真】29歳のウイグル人女性に何が起きたのか。清水ともみさんの漫画はこちら
在日ウイグル人らの証言などを元に描き、Twitterで発表したところ、瞬く間に拡散。香港で起きた反政府デモでも、印刷されて現場に掲示されるなど共感が広まった。
漫画は書籍化もされた。中国政府が否定し続ける中、勇気を振り絞って描いてきた原動力とは何か。清水さんに聞いた。
――ウイグル問題に関心を持った経緯を教えて下さい。
2017年ごろ、インターネットで見た報道番組がきっかけです。新疆ウイグル自治区で深刻な人権弾圧が行われていると、日本のジャーナリストの方がリポートする内容でした。
番組内では、ウイグル人たちが移植用に臓器を摘出されている疑いも指摘され、自治区にあるカシュガル空港には臓器専用の通路もあったとの情報も報じられました。
衝撃的でした。それから自分でもネットなどで情報を集めるようになり、一人でも多くの人に惨状を知ってもらいたいという思いが募りました。
そんなとき、ふと思い出したことがありました。NHKで2007年ごろにやっていた、関口知宏さんの中国を鉄道で旅する番組です。
彼が自治区にいく回があって、広大な綿花畑でひとり作業をしている女性ににこやかに話しかけるのですが、女性は表情も変えず、無言。あまり目もあわせないような感じでした。
普通は外国人であっても話しかけたら、何らかの反応はしますよね。その時の違和感を思い出し、人権侵害の問題と直感的に結びついたんです。
もう一度放送を見たいと思っていたところ、2018年ごろに再放送されたんですね。それを見て「ああ、これはもう描くしかない。天命だ」と決心しました。
その翌年、番組に登場したウイグルの女性をモデルにした電子版の漫画作品「その國の名を誰も言わない」を完成させました。
職業訓練センターと呼ばれる施設にたくさんのウイグル人が収容され、人権弾圧が繰り返されている状況を描きました。
―漫画という手法を使ったのはなぜですか。
私は20年ほど前、漫画家としてデビューし、主に少女漫画を描いていました。出産や子育てがあったのでいったんやめていたのですが、その経験を生かすことができるんじゃないかと思ったんです。ウイグルの問題を漫画に描いたら伝わりやすいんじゃないかと。
最初の作品はすぐに日本に暮らすウイグルの人たちの間で話題になったようで、ウイグル人たちからも「また描いて下さい」と励まされました。
その時は正直、また描くのは無理だと思っていましたが、ウイグル人に誘われて在日ウイグル人の証言集会に参加し、中国政府によって施設に収容され、ひどい扱いを受けたウイグル人女性の証言を聞いて考えが変わりました。
彼女はミフグリル・トゥルソンさんという方です。留学先のエジプトから中国に戻った際、突然当局に拘束、施設に収容され、拷問などを受けたというのです。
彼女はインターネットを通じて会場に向かって語りかけました。会場では写真撮影も録音もできませんでした。あまりの内容に、途中から私は必死にメモを取りました。
彼女の話が終わった後、ある参加者が「私たちになにかできることはありませんか」と質問しました。別の証言者である在日ウイグル人が「今日聞いたことをぜひ広めて下さい」と答えていました。最後は、その言葉が私の背中を押しました。
毎日1時間ずつ時間を作り、約1カ月で描き上げました。Twitterとnoteに投稿したところ、ものすごい反響で。「初めて知った」「信じられない」といった反応をいただきました。
――そんな反響はどんどん大きくなり、出版もされましたね。
はい。出版だけでなく、有志の方により各国語にも翻訳されたり、米国務省の広報ページへの掲載や、日本のアメリカ大使館などからサイトに掲載したいとの打診がありました。
2019年に香港で起きた反政府デモ参加者たちが様々なメッセージを掲示する「レノン・ウォール」に、私の漫画をはってくれた人もいました。
作品の主人公であるトゥルソンさんとメールでやり取りもする機会がありました。彼女はとても喜んでくれ、「うれしいけれど、見ると涙が出る。私とウイグル人のために尽力してくれるあなたを応援している」と言っていただきました。
――ウイグル人の人権問題については、中国政府はかたくなに否定しています。そんな中、漫画にすることに恐怖はありませんでしたか。
1回目のときは迷いはありました。いざネームを作り始めたものの、正直言ってやっぱり怖かったです。私にも家族がいますし。作品を発表するか、悩みました。
発表から1カ月後、自宅のインターホンが午前3時ごろ連続して鳴ったこともありましたし。
でも2回目のときは、トゥルソンさんの証言があまりに衝撃的で、知ってしまった以上、描かずにはいられないという思いでした。
―ウイグル人の人権問題をめぐっては国際世論も大きく動いてきました。
いつの時代でも政治を動かしてきたのは世論だと思っています。まずは現状がどうなっているかを一人ひとりが知ることから始まるのだと思います。私もそうだったように。
遠い国の可哀想な人たちの話ではないんです。日本の隣の国で起きていることなんです。台湾の人も香港の人たちもしっかり反応しています。知らないのは日本人ばかり、ということになって欲しくないです。
――現在、手がけたウイグル関係の作品は八つになりました。今後も描く予定はありますか。
はい、私が漫画で伝えることが必要だと思うことがあれば描きたいと思いますし、今後は中国政府による南モンゴルの人たちの人権弾圧について漫画にしたいと思っています。
ウイグル人の人権問題を扱った清水ともみさんの漫画=関根和弘撮影
少数民族ウイグルへの人権侵害をめぐり、中国政府に対する国際的な非難が高まっている。この問題に2年前に注目し、問題の深刻さを漫画で訴える日本人の女性がいる。清水ともみさんだ。
【写真】29歳のウイグル人女性に何が起きたのか。清水ともみさんの漫画はこちら
在日ウイグル人らの証言などを元に描き、Twitterで発表したところ、瞬く間に拡散。香港で起きた反政府デモでも、印刷されて現場に掲示されるなど共感が広まった。
漫画は書籍化もされた。中国政府が否定し続ける中、勇気を振り絞って描いてきた原動力とは何か。清水さんに聞いた。
――ウイグル問題に関心を持った経緯を教えて下さい。
2017年ごろ、インターネットで見た報道番組がきっかけです。新疆ウイグル自治区で深刻な人権弾圧が行われていると、日本のジャーナリストの方がリポートする内容でした。
番組内では、ウイグル人たちが移植用に臓器を摘出されている疑いも指摘され、自治区にあるカシュガル空港には臓器専用の通路もあったとの情報も報じられました。
衝撃的でした。それから自分でもネットなどで情報を集めるようになり、一人でも多くの人に惨状を知ってもらいたいという思いが募りました。
そんなとき、ふと思い出したことがありました。NHKで2007年ごろにやっていた、関口知宏さんの中国を鉄道で旅する番組です。
彼が自治区にいく回があって、広大な綿花畑でひとり作業をしている女性ににこやかに話しかけるのですが、女性は表情も変えず、無言。あまり目もあわせないような感じでした。
普通は外国人であっても話しかけたら、何らかの反応はしますよね。その時の違和感を思い出し、人権侵害の問題と直感的に結びついたんです。
もう一度放送を見たいと思っていたところ、2018年ごろに再放送されたんですね。それを見て「ああ、これはもう描くしかない。天命だ」と決心しました。
その翌年、番組に登場したウイグルの女性をモデルにした電子版の漫画作品「その國の名を誰も言わない」を完成させました。
職業訓練センターと呼ばれる施設にたくさんのウイグル人が収容され、人権弾圧が繰り返されている状況を描きました。
―漫画という手法を使ったのはなぜですか。
私は20年ほど前、漫画家としてデビューし、主に少女漫画を描いていました。出産や子育てがあったのでいったんやめていたのですが、その経験を生かすことができるんじゃないかと思ったんです。ウイグルの問題を漫画に描いたら伝わりやすいんじゃないかと。
最初の作品はすぐに日本に暮らすウイグルの人たちの間で話題になったようで、ウイグル人たちからも「また描いて下さい」と励まされました。
その時は正直、また描くのは無理だと思っていましたが、ウイグル人に誘われて在日ウイグル人の証言集会に参加し、中国政府によって施設に収容され、ひどい扱いを受けたウイグル人女性の証言を聞いて考えが変わりました。
彼女はミフグリル・トゥルソンさんという方です。留学先のエジプトから中国に戻った際、突然当局に拘束、施設に収容され、拷問などを受けたというのです。
彼女はインターネットを通じて会場に向かって語りかけました。会場では写真撮影も録音もできませんでした。あまりの内容に、途中から私は必死にメモを取りました。
彼女の話が終わった後、ある参加者が「私たちになにかできることはありませんか」と質問しました。別の証言者である在日ウイグル人が「今日聞いたことをぜひ広めて下さい」と答えていました。最後は、その言葉が私の背中を押しました。
毎日1時間ずつ時間を作り、約1カ月で描き上げました。Twitterとnoteに投稿したところ、ものすごい反響で。「初めて知った」「信じられない」といった反応をいただきました。
――そんな反響はどんどん大きくなり、出版もされましたね。
はい。出版だけでなく、有志の方により各国語にも翻訳されたり、米国務省の広報ページへの掲載や、日本のアメリカ大使館などからサイトに掲載したいとの打診がありました。
2019年に香港で起きた反政府デモ参加者たちが様々なメッセージを掲示する「レノン・ウォール」に、私の漫画をはってくれた人もいました。
作品の主人公であるトゥルソンさんとメールでやり取りもする機会がありました。彼女はとても喜んでくれ、「うれしいけれど、見ると涙が出る。私とウイグル人のために尽力してくれるあなたを応援している」と言っていただきました。
――ウイグル人の人権問題については、中国政府はかたくなに否定しています。そんな中、漫画にすることに恐怖はありませんでしたか。
1回目のときは迷いはありました。いざネームを作り始めたものの、正直言ってやっぱり怖かったです。私にも家族がいますし。作品を発表するか、悩みました。
発表から1カ月後、自宅のインターホンが午前3時ごろ連続して鳴ったこともありましたし。
でも2回目のときは、トゥルソンさんの証言があまりに衝撃的で、知ってしまった以上、描かずにはいられないという思いでした。
―ウイグル人の人権問題をめぐっては国際世論も大きく動いてきました。
いつの時代でも政治を動かしてきたのは世論だと思っています。まずは現状がどうなっているかを一人ひとりが知ることから始まるのだと思います。私もそうだったように。
遠い国の可哀想な人たちの話ではないんです。日本の隣の国で起きていることなんです。台湾の人も香港の人たちもしっかり反応しています。知らないのは日本人ばかり、ということになって欲しくないです。
――現在、手がけたウイグル関係の作品は八つになりました。今後も描く予定はありますか。
はい、私が漫画で伝えることが必要だと思うことがあれば描きたいと思いますし、今後は中国政府による南モンゴルの人たちの人権弾圧について漫画にしたいと思っています。
●
マサムネ | URL | 2021/05/11(火) 04:28 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/11(火) 04:28 [EDIT]
ペットから野生化したインコ、関東中心に増加…30年で2倍
2020/12/16
ワカケホンセイインコは、春先になると桜の蜜も吸う(2019年3月、東京都台東区で)=岡本勇太さん提供
インド南部やスリランカなどが原産の外来種ワカケホンセイインコが、じわじわと生息数を増やしている。継続的に調査している日本鳥類保護連盟(東京)によると、東京や神奈川を中心に、この30年で2倍近くの約1500羽になった。農業や生態系への影響はないのだろうか。(石川千佳)
■高木に数百羽
電線にとまるワカケホンセイインコ。家族単位で過ごすことが多い(2019年1月、川崎市で)=岡本勇太さん提供
「ピィー、ピィー」
川崎市内の公園は日没前になると、急に騒がしくなる。日中、周辺で過ごしていた数百羽ものワカケホンセイインコが、高木のねぐらに戻ってきたのだ。家族単位で過ごすことが多く、普段は「キャア」と鳴くが、ねぐらでは甘えたような鳴き方をする。
国立環境研究所によると、ワカケホンセイインコは1960年代からペット用に輸入され、その後、捨てられたり、逃げ出したりした一部が野生化。69年に東京都心で初めて繁殖が確認された。全身が色鮮やかな黄緑で、尾を合わせた体長は30~40センチ。寿命は30年と長い。
■寒さに強い
新潟や京都、宮崎など18都府県で生息が確認されたが、現在は関東以外ではほぼ見られない。同研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は「都市部はタカなどの天敵が少ない。安全な公園などで繁殖できたのだろう」とみる。
ケヤキなど高木の樹洞をねぐらとすることが多く、柿などの果実や冬芽など、様々な植物を好んで食べる。寒さにも強く、同連盟の研究員、松永聡美さんは「原産地では標高1600メートルの山に生息していることもある。日本の秋冬も耐えられるのだろう」と推測する。
松永さんらは昨年5~6月、雄1羽に全地球測位システム(GPS)を装着して行動範囲を調べた。この1羽は、東京都世田谷区のねぐらと約8キロ離れた営巣地の間を往復し、その間に民家の餌台に立ち寄ったり、公園でビワやヤマモモを食べたりしていたが、農業被害などは確認されなかった。
松永さんは「日本では目立った被害は出ていないが、今後のことはわからず、注意深く観察したい」と話す。
■海外で農業被害
海外では農業被害の報告があり、インドではヒマワリ、移入先の米国ハワイではトウモロコシやマンゴー、英国ではブドウなどが食い荒らされている。日本では生息域が競合するムクドリへの影響も確認されておらず、逆にカラスなどに捕食されるケースがあるという。国内外で野生インコを撮影している写真家、岡本勇太さん(33)は「外来種だからといって悪い目で見ず、そっと見守ってほしい」と呼びかける。
一方、野鳥に詳しい森林総合研究所・川上和人主任研究員は「対策の優先順位は高くないが、生物が本来の生息域を越えることは、生物多様性が失われることになる」と指摘している。
2020/12/16
ワカケホンセイインコは、春先になると桜の蜜も吸う(2019年3月、東京都台東区で)=岡本勇太さん提供
インド南部やスリランカなどが原産の外来種ワカケホンセイインコが、じわじわと生息数を増やしている。継続的に調査している日本鳥類保護連盟(東京)によると、東京や神奈川を中心に、この30年で2倍近くの約1500羽になった。農業や生態系への影響はないのだろうか。(石川千佳)
■高木に数百羽
電線にとまるワカケホンセイインコ。家族単位で過ごすことが多い(2019年1月、川崎市で)=岡本勇太さん提供
「ピィー、ピィー」
川崎市内の公園は日没前になると、急に騒がしくなる。日中、周辺で過ごしていた数百羽ものワカケホンセイインコが、高木のねぐらに戻ってきたのだ。家族単位で過ごすことが多く、普段は「キャア」と鳴くが、ねぐらでは甘えたような鳴き方をする。
国立環境研究所によると、ワカケホンセイインコは1960年代からペット用に輸入され、その後、捨てられたり、逃げ出したりした一部が野生化。69年に東京都心で初めて繁殖が確認された。全身が色鮮やかな黄緑で、尾を合わせた体長は30~40センチ。寿命は30年と長い。
■寒さに強い
新潟や京都、宮崎など18都府県で生息が確認されたが、現在は関東以外ではほぼ見られない。同研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は「都市部はタカなどの天敵が少ない。安全な公園などで繁殖できたのだろう」とみる。
ケヤキなど高木の樹洞をねぐらとすることが多く、柿などの果実や冬芽など、様々な植物を好んで食べる。寒さにも強く、同連盟の研究員、松永聡美さんは「原産地では標高1600メートルの山に生息していることもある。日本の秋冬も耐えられるのだろう」と推測する。
松永さんらは昨年5~6月、雄1羽に全地球測位システム(GPS)を装着して行動範囲を調べた。この1羽は、東京都世田谷区のねぐらと約8キロ離れた営巣地の間を往復し、その間に民家の餌台に立ち寄ったり、公園でビワやヤマモモを食べたりしていたが、農業被害などは確認されなかった。
松永さんは「日本では目立った被害は出ていないが、今後のことはわからず、注意深く観察したい」と話す。
■海外で農業被害
海外では農業被害の報告があり、インドではヒマワリ、移入先の米国ハワイではトウモロコシやマンゴー、英国ではブドウなどが食い荒らされている。日本では生息域が競合するムクドリへの影響も確認されておらず、逆にカラスなどに捕食されるケースがあるという。国内外で野生インコを撮影している写真家、岡本勇太さん(33)は「外来種だからといって悪い目で見ず、そっと見守ってほしい」と呼びかける。
一方、野鳥に詳しい森林総合研究所・川上和人主任研究員は「対策の優先順位は高くないが、生物が本来の生息域を越えることは、生物多様性が失われることになる」と指摘している。
●
マサムネ | URL | 2021/05/12(水) 20:50 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/12(水) 20:50 [EDIT]
中台対立で台湾を刺激したウクライナ人女性5/11(火)
台湾で活躍する、ウクライナ出身で、元新体操の選手だったラリーサ・バクロワさん(中国語名「李瑞莎」)のSNSでの投稿が、台湾で大変な物議を醸した。「言われなき誹謗中傷で悲しみに暮れたが、それでも負けずに前向きに頑張る」という内容だった。それは、ある投稿者が匿名掲示板に、「ラリーサさんの運営する新体操団体が優秀な選手を引き抜いている、募金で得られた資金流用が不透明、所在地の桃園市がラリーサさんの団体だけに補助金を交付している」といった内容を投稿したからだった。
ラリーサさんは台湾で芸能活動をしている有名人でもあったことから、ネット上でまたたく間に真相究明と犯人探しが始まった。その過程で、閉鎖的な台湾スポーツ界への批判とともに、投稿者の一人が中国出身の新体操指導者であることまで突き止めてしまった。さらに、「これは中国の統一工作の一環だ」とする意見も出現し、政治的に敏感なシーズンに入る台湾で、人々のアイデンティティーをかき立てる事件に発展している。
ラリーサさんは3歳から新体操を始め、16歳までウクライナ代表として数々の栄光を獲得した。チームメイトには、2004年のアテネ、2008年の北京両五輪で銅メダルを獲得したアンナ・ベッソノバさんがいる。ケガで選手生活に終止符を打った後、ファッションモデルや芸能活動をしながら経済学修士号を取得。アメリカで台湾人の夫と知り合い結婚、台湾に移住し国籍も取得した。2007年ごろから台湾で芸能活動を開始。その容姿端麗、あふれんばかりの台湾愛で人々を魅了し、多文化社会を掲げる今の台湾にあってシンボリックな存在でもある。
そんなラリーサさんがアスリートとしての心に再び火を灯したのは、2017年に台湾で行われたユニバーシアード大会だった。そこで、台湾新体操チームの演技にいたく感動し、台湾新体操界に力を尽くす決意を固める。
無給で始めた指導だが、ライセンスの問題にぶつかったため、国際ライセンスをシンガポールまで行って取得した。台湾で初めて国際ライセンスを取得したラリーサさんの下には全国から選手が集まるようになり、さまざまな試合で優秀な成績をたたき出すようになった。さらにウクライナでの人脈も使って、かつてのチームメイトでメダリストのアンナさんまでを台湾に呼んで指導したのだった。
世界トップレベルの元選手が、インフラも人気も今一つの台湾で指導する。新体操がメジャーとは言えない台湾で、メダリストがわざわざやって来て指導することは異例中の異例といえる。既存の協会団体がなかなかできないことを、ラリーサさんは個人の力でやっていたことになる。
■旧態依然とした台湾のスポーツ団体
さらに2020年1月、ラリーサさんは選手を連れて、アメリカで行われた新体操の国際大会LA Lights 2020に参戦する。予想を大きく覆す奮闘ぶりで金2銅3のメダルを獲得し、悲願ともいえる国際試合での優秀な成績をたたき出した。しかもこの間の旅費などの費用は、すべてラリーサさんが拠出したという。選手たちに国際経験を積んでほしい一心だった。
台湾は中国国民党による長年の独裁的統治の影響もあり、さまざまな団体協会が本来の目的を見失い、利権や汚職の温床になってしまっている。とくにスポーツに関する団体協会は「お国のために」の号令で選手を招集し、一方的で不便なことを強いることが多い。
日本でも財政状況が厳しい団体協会でよく見られる現象だが、国際的に孤立する台湾にとって、国際試合は自国をアピールする重要な場でもある。そのため金銭問題だけでなく、政治も絡むやっかいな問題でもある。
そのような中、ラリーサさんの登場は、台湾新体操界にもある旧態依然とした体質に風穴を開けた形となった。当然、既得権益にあずかり快く思わない人々もいる。そのような人たちにより、先の匿名掲示板での中傷非難へとつながったのだった。
しかし、問題は単に個人への中傷非難で終わらなかったのがこの事件がどれほど特殊だったかを物語っている。台湾の小学校で指導する中国出身者がネット上での中傷非難に関わっていることがわかってきたのだ。
特定された人は新体操経験者で、桃園市の小学校で指導し、台湾国籍も取得している。ただ、4月22日にラリーサさんが鄭文燦・桃園市長の来訪を受け、一緒に写った写真をSNSへ投稿したことから、ラリーサさんへのやっかみで今回の匿名掲示板への投稿につながったと見られている。
■中国が言う「同種同文」という虚構
さらにかつてSNSでの投稿で、中国人と台湾人は「同種同文」(ルーツが同じで、言葉も同じ)であることを強調した内容の投稿も、台湾のネット世論の火に油を注いだ。「同文で同種だと言う中国人が、なぜ無数のミサイルで恫喝し、軍機で頻繁に領空を侵犯するのか」、というのだ。
一方で、「ウクライナ国籍を捨ててまで台湾を愛するラリーサさんこそが真の台湾人だ」という声が相次いだ。人々の台湾アイデンティティーが刺激され、ラリーサさんの傷心ぶりをつづった投稿への励ましと擁護のコメントは今も続いている。ちなみに「炎上」ぶりが投稿者に伝わったのか、中傷非難した掲示板への投稿は削除されている。
これは本当に中国による「統一工作」の一環だったのか。その真偽は今でもよくわからない。ただ、現在の台湾社会が「言葉」や「ルーツ」よりも、台湾への認知や愛着の「台湾アイデンティティー」を重視している状況が改めてわかったことは間違いない。
台湾は2021年8月28日にエネルギー問題などに対する住民投票、2022年には地方統一選挙があり、政治家はこうしたアイデンティティーに関係する世論の動向に敏感になってきている。ラリーサさんの傷心投稿へ多くの政治家がコメントを残している状況から見ても、アイデンティティーの問題はどんなに些細な事件でも台湾では気になってしまう、目が離せないものとなった。
台湾で活躍する、ウクライナ出身で、元新体操の選手だったラリーサ・バクロワさん(中国語名「李瑞莎」)のSNSでの投稿が、台湾で大変な物議を醸した。「言われなき誹謗中傷で悲しみに暮れたが、それでも負けずに前向きに頑張る」という内容だった。それは、ある投稿者が匿名掲示板に、「ラリーサさんの運営する新体操団体が優秀な選手を引き抜いている、募金で得られた資金流用が不透明、所在地の桃園市がラリーサさんの団体だけに補助金を交付している」といった内容を投稿したからだった。
ラリーサさんは台湾で芸能活動をしている有名人でもあったことから、ネット上でまたたく間に真相究明と犯人探しが始まった。その過程で、閉鎖的な台湾スポーツ界への批判とともに、投稿者の一人が中国出身の新体操指導者であることまで突き止めてしまった。さらに、「これは中国の統一工作の一環だ」とする意見も出現し、政治的に敏感なシーズンに入る台湾で、人々のアイデンティティーをかき立てる事件に発展している。
ラリーサさんは3歳から新体操を始め、16歳までウクライナ代表として数々の栄光を獲得した。チームメイトには、2004年のアテネ、2008年の北京両五輪で銅メダルを獲得したアンナ・ベッソノバさんがいる。ケガで選手生活に終止符を打った後、ファッションモデルや芸能活動をしながら経済学修士号を取得。アメリカで台湾人の夫と知り合い結婚、台湾に移住し国籍も取得した。2007年ごろから台湾で芸能活動を開始。その容姿端麗、あふれんばかりの台湾愛で人々を魅了し、多文化社会を掲げる今の台湾にあってシンボリックな存在でもある。
そんなラリーサさんがアスリートとしての心に再び火を灯したのは、2017年に台湾で行われたユニバーシアード大会だった。そこで、台湾新体操チームの演技にいたく感動し、台湾新体操界に力を尽くす決意を固める。
無給で始めた指導だが、ライセンスの問題にぶつかったため、国際ライセンスをシンガポールまで行って取得した。台湾で初めて国際ライセンスを取得したラリーサさんの下には全国から選手が集まるようになり、さまざまな試合で優秀な成績をたたき出すようになった。さらにウクライナでの人脈も使って、かつてのチームメイトでメダリストのアンナさんまでを台湾に呼んで指導したのだった。
世界トップレベルの元選手が、インフラも人気も今一つの台湾で指導する。新体操がメジャーとは言えない台湾で、メダリストがわざわざやって来て指導することは異例中の異例といえる。既存の協会団体がなかなかできないことを、ラリーサさんは個人の力でやっていたことになる。
■旧態依然とした台湾のスポーツ団体
さらに2020年1月、ラリーサさんは選手を連れて、アメリカで行われた新体操の国際大会LA Lights 2020に参戦する。予想を大きく覆す奮闘ぶりで金2銅3のメダルを獲得し、悲願ともいえる国際試合での優秀な成績をたたき出した。しかもこの間の旅費などの費用は、すべてラリーサさんが拠出したという。選手たちに国際経験を積んでほしい一心だった。
台湾は中国国民党による長年の独裁的統治の影響もあり、さまざまな団体協会が本来の目的を見失い、利権や汚職の温床になってしまっている。とくにスポーツに関する団体協会は「お国のために」の号令で選手を招集し、一方的で不便なことを強いることが多い。
日本でも財政状況が厳しい団体協会でよく見られる現象だが、国際的に孤立する台湾にとって、国際試合は自国をアピールする重要な場でもある。そのため金銭問題だけでなく、政治も絡むやっかいな問題でもある。
そのような中、ラリーサさんの登場は、台湾新体操界にもある旧態依然とした体質に風穴を開けた形となった。当然、既得権益にあずかり快く思わない人々もいる。そのような人たちにより、先の匿名掲示板での中傷非難へとつながったのだった。
しかし、問題は単に個人への中傷非難で終わらなかったのがこの事件がどれほど特殊だったかを物語っている。台湾の小学校で指導する中国出身者がネット上での中傷非難に関わっていることがわかってきたのだ。
特定された人は新体操経験者で、桃園市の小学校で指導し、台湾国籍も取得している。ただ、4月22日にラリーサさんが鄭文燦・桃園市長の来訪を受け、一緒に写った写真をSNSへ投稿したことから、ラリーサさんへのやっかみで今回の匿名掲示板への投稿につながったと見られている。
■中国が言う「同種同文」という虚構
さらにかつてSNSでの投稿で、中国人と台湾人は「同種同文」(ルーツが同じで、言葉も同じ)であることを強調した内容の投稿も、台湾のネット世論の火に油を注いだ。「同文で同種だと言う中国人が、なぜ無数のミサイルで恫喝し、軍機で頻繁に領空を侵犯するのか」、というのだ。
一方で、「ウクライナ国籍を捨ててまで台湾を愛するラリーサさんこそが真の台湾人だ」という声が相次いだ。人々の台湾アイデンティティーが刺激され、ラリーサさんの傷心ぶりをつづった投稿への励ましと擁護のコメントは今も続いている。ちなみに「炎上」ぶりが投稿者に伝わったのか、中傷非難した掲示板への投稿は削除されている。
これは本当に中国による「統一工作」の一環だったのか。その真偽は今でもよくわからない。ただ、現在の台湾社会が「言葉」や「ルーツ」よりも、台湾への認知や愛着の「台湾アイデンティティー」を重視している状況が改めてわかったことは間違いない。
台湾は2021年8月28日にエネルギー問題などに対する住民投票、2022年には地方統一選挙があり、政治家はこうしたアイデンティティーに関係する世論の動向に敏感になってきている。ラリーサさんの傷心投稿へ多くの政治家がコメントを残している状況から見ても、アイデンティティーの問題はどんなに些細な事件でも台湾では気になってしまう、目が離せないものとなった。
● 宜候
マサムネ | URL | 2021/05/15(土) 08:15 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/15(土) 08:15 [EDIT]
チベット亡命政府首相にツェリン氏
2021.5.14
インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット亡命政府の選挙管理委員会は14日、任期満了を迎えるロブサン・センゲ首相(53)の後任に、元亡命政府議会議長、ペンパ・ツェリン氏(57)を選出したと発表した。
ツェリン氏は今月下旬に就任する見通し。亡命政府は1959年に中国からインドへ亡命したダライ・ラマが樹立した。
首相は世界各国の亡命チベット人による直接投票で選出され、今年4月に新人候補2人による決選投票が実施された。
ダライ・ラマの後継をめぐっては、亡命チベット人代表らの会議が2019年、継承の方法やあり方に関する決定権はダライ・ラマ本人にあると決議しており、今回の新首相選出が与える影響はないとみられる。(シンガポール 森浩)
2021.5.14
インド北部ダラムサラに拠点を置くチベット亡命政府の選挙管理委員会は14日、任期満了を迎えるロブサン・センゲ首相(53)の後任に、元亡命政府議会議長、ペンパ・ツェリン氏(57)を選出したと発表した。
ツェリン氏は今月下旬に就任する見通し。亡命政府は1959年に中国からインドへ亡命したダライ・ラマが樹立した。
首相は世界各国の亡命チベット人による直接投票で選出され、今年4月に新人候補2人による決選投票が実施された。
ダライ・ラマの後継をめぐっては、亡命チベット人代表らの会議が2019年、継承の方法やあり方に関する決定権はダライ・ラマ本人にあると決議しており、今回の新首相選出が与える影響はないとみられる。(シンガポール 森浩)
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マサムネ | URL | 2021/05/15(土) 12:56 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/15(土) 12:56 [EDIT]
三重県「友好のカヌー」クラウドファンディング4/23/2021 PALAUEMBASSY
パラオと三重県の友好提携締結から本年7月で25周年を迎えます。実父が三重県出身の船大工だったクニオ・ナカムラ元大統領が当時寄贈したカヌーの修繕・活用プロジェクトのラウドファンディングを三重県が次のとおり行っております。
平成8年に当時のパラオ共和国大統領から三重県へ寄贈された「友好のカヌー」の修繕費用をクラウドファンディングで集めることになった。カヌーを再び海に浮かべ、パラオとの絆を次世代へ繋げるため、皆様からのご寄附をお願いします。
詳細
https://t.co/JUfqPDvK3o pic.twitter.com/adiFQUDVjg
パラオと三重県の友好提携締結から本年7月で25周年を迎えます。実父が三重県出身の船大工だったクニオ・ナカムラ元大統領が当時寄贈したカヌーの修繕・活用プロジェクトのラウドファンディングを三重県が次のとおり行っております。
平成8年に当時のパラオ共和国大統領から三重県へ寄贈された「友好のカヌー」の修繕費用をクラウドファンディングで集めることになった。カヌーを再び海に浮かべ、パラオとの絆を次世代へ繋げるため、皆様からのご寄附をお願いします。
詳細
https://t.co/JUfqPDvK3o pic.twitter.com/adiFQUDVjg
● 満州
マサムネ | URL | 2021/05/16(日) 17:32 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/16(日) 17:32 [EDIT]
五族協和の魁 満洲国立建国大学
源 元一郎
あれだけ満洲国の朝野挙って希望を寄せて居た青年達をして、眼前に控えた国造りの大業に思う存分に働かせる機会が奪い去られたと言うことである。我々は彼等の活躍を通じて満洲再建国の功罪いかんが歴史の審判に付せられるであろうことを期待して居たが、それはすべて水泡に帰した。(作田荘一「道の言葉」第六巻より)
新生満洲国は五族協和の王道楽土を目指し、この国はまた新しい人材によって拓かれなければならないと、石原莞爾の思いをこめて建国大学が創設された。しかし新しい国と大学は支那事変と大東亜戦争の二つの戦争に埋没し滅び去った。とは言え人類が有史この方求めて来た民族協和の新しい国が満洲国で実現し、その理念が建国大学に求められたのは、何人も否定出来ない歴史的事実である。(本文より)
目次
はじめに
一 満蒙・支那(中国)と石原莞爾
二 満洲事変
三 石原莞爾のアジア大学構想の展開
四 四博士による新大学の教学
五 石原・作田会談
六 支那事変勃発
七 建国大学創設委員会
八 作田荘一博士、副総長内諾
九 教授、助教授の推薦
十 建国大学学生募集
十一 日本で合格した日系学生などの渡満前研修旅行など
十二 開学・入学式
十三 塾・共学共塾
十四 訓練・クラブ・班活動など
十五 支那事変一周年の日
十六 反満抗日の学生たちと作田荘一副総長
十七 大同学院進学反対
十八 閉学へ
十九 逸 事
おわりに
参考文献
著者略歴
源元一郎(みなもと・げんいちろう)
昭和9 年(1934 年)生まれ。
奇しくもこの年、満洲帝国建国(康徳元年)。父に従って満洲に渡る。
少年時代、白系ロシア人、満族、漢族、蒙古族とともに暮らす。
昭和20 年(1945 年)、日本の敗戦により斉斉哈爾に避難し、
昭和21 年10 月8 日、胡廬島を経て、九州・博多に上陸、帰国する。
博物館学芸員の資格を、佛教大学で取得する。
中国、明代・清代の書、畫を研究。
著書:
『赤い夕陽よ』(2003 年 鳥影社)
『荀 彧』(2014 年 鳥影社)
『昭和20 年8 月17 日(康徳12 年、1945 年)民族協和・扎蘭屯』(2015 年 鳥影社)
『ロシア旧教徒の村ロマノフカ』(2017 年 鳥影社)
源 元一郎
あれだけ満洲国の朝野挙って希望を寄せて居た青年達をして、眼前に控えた国造りの大業に思う存分に働かせる機会が奪い去られたと言うことである。我々は彼等の活躍を通じて満洲再建国の功罪いかんが歴史の審判に付せられるであろうことを期待して居たが、それはすべて水泡に帰した。(作田荘一「道の言葉」第六巻より)
新生満洲国は五族協和の王道楽土を目指し、この国はまた新しい人材によって拓かれなければならないと、石原莞爾の思いをこめて建国大学が創設された。しかし新しい国と大学は支那事変と大東亜戦争の二つの戦争に埋没し滅び去った。とは言え人類が有史この方求めて来た民族協和の新しい国が満洲国で実現し、その理念が建国大学に求められたのは、何人も否定出来ない歴史的事実である。(本文より)
目次
はじめに
一 満蒙・支那(中国)と石原莞爾
二 満洲事変
三 石原莞爾のアジア大学構想の展開
四 四博士による新大学の教学
五 石原・作田会談
六 支那事変勃発
七 建国大学創設委員会
八 作田荘一博士、副総長内諾
九 教授、助教授の推薦
十 建国大学学生募集
十一 日本で合格した日系学生などの渡満前研修旅行など
十二 開学・入学式
十三 塾・共学共塾
十四 訓練・クラブ・班活動など
十五 支那事変一周年の日
十六 反満抗日の学生たちと作田荘一副総長
十七 大同学院進学反対
十八 閉学へ
十九 逸 事
おわりに
参考文献
著者略歴
源元一郎(みなもと・げんいちろう)
昭和9 年(1934 年)生まれ。
奇しくもこの年、満洲帝国建国(康徳元年)。父に従って満洲に渡る。
少年時代、白系ロシア人、満族、漢族、蒙古族とともに暮らす。
昭和20 年(1945 年)、日本の敗戦により斉斉哈爾に避難し、
昭和21 年10 月8 日、胡廬島を経て、九州・博多に上陸、帰国する。
博物館学芸員の資格を、佛教大学で取得する。
中国、明代・清代の書、畫を研究。
著書:
『赤い夕陽よ』(2003 年 鳥影社)
『荀 彧』(2014 年 鳥影社)
『昭和20 年8 月17 日(康徳12 年、1945 年)民族協和・扎蘭屯』(2015 年 鳥影社)
『ロシア旧教徒の村ロマノフカ』(2017 年 鳥影社)
● ケサル
マサムネ | URL | 2021/05/16(日) 17:35 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/16(日) 17:35 [EDIT]
ケサル王物語
チベットの英雄叙事詩
アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール 著 |アプル・ユンテン 著 |富樫 瓔子 訳
定価1,254円
刊行日:2021/3/12
チベット,モンゴル,中央アジアで吟遊詩人により朗誦され、親しまれてきたチベット文学の一大叙事詩。仏敵調伏のため神々の世界から人間界に転生したケサル王の英雄譚にして、チベットのはてしない天地を舞台に神々や悪鬼の化身である人間たちが繰り広げる、奇想天外でユーモア溢れる物語である(解説・注解=今枝由郎)
目次
凡 例
『ケサル王物語』の世界と概要……………今枝由郎
主な人物・事物・土地のプロフィール……………今枝由郎
プロローグⅠ 悪鬼王誕生の経緯
プロローグⅡ 悪鬼王調伏の英雄の選出
第一章 ケサルの誕生と少年期の苦難
第二章 ケサルのリン国王即位
第三章 外道の魔術師たちの征伐
第四章 北国のルツェン王征伐
第五章 ホル国征伐の準備
第六章 ホル国征伐(一)
第七章 ホル国征伐(二)
第八章 ホル国征伐(三)
第九章 ホル国征伐後の処遇
第十章 ジャン国のサタム王征伐
第十一章 南の国のシンティ王征伐
第十二章 タジク王征伐
第十三章 ケサル王の最期
注 解
解 説……………今枝由郎
著者について……………富樫瓔子
チベットの英雄叙事詩
アレクサンドラ・ダヴィッド=ネール 著 |アプル・ユンテン 著 |富樫 瓔子 訳
定価1,254円
刊行日:2021/3/12
チベット,モンゴル,中央アジアで吟遊詩人により朗誦され、親しまれてきたチベット文学の一大叙事詩。仏敵調伏のため神々の世界から人間界に転生したケサル王の英雄譚にして、チベットのはてしない天地を舞台に神々や悪鬼の化身である人間たちが繰り広げる、奇想天外でユーモア溢れる物語である(解説・注解=今枝由郎)
目次
凡 例
『ケサル王物語』の世界と概要……………今枝由郎
主な人物・事物・土地のプロフィール……………今枝由郎
プロローグⅠ 悪鬼王誕生の経緯
プロローグⅡ 悪鬼王調伏の英雄の選出
第一章 ケサルの誕生と少年期の苦難
第二章 ケサルのリン国王即位
第三章 外道の魔術師たちの征伐
第四章 北国のルツェン王征伐
第五章 ホル国征伐の準備
第六章 ホル国征伐(一)
第七章 ホル国征伐(二)
第八章 ホル国征伐(三)
第九章 ホル国征伐後の処遇
第十章 ジャン国のサタム王征伐
第十一章 南の国のシンティ王征伐
第十二章 タジク王征伐
第十三章 ケサル王の最期
注 解
解 説……………今枝由郎
著者について……………富樫瓔子
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マサムネ | URL | 2021/05/16(日) 18:00 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/16(日) 18:00 [EDIT]
拷問と洗脳の日々だった ウイグル人“洗脳キャンプ”を生き延びた女性の告白
5/14(金)
ギュルバハル・ハイティワジ Photo: Éditions des Équateurs / facebook
ギュルバハル・ハイティワジは10年間のフランスでの亡命生活の後、書類へサインするため一時的に戻った中国で拘束された。それから2年間、ウイグル人の彼女を待っていたのは「再教育」という名の拷問と洗脳だった。
【画像】ウイグル人コミュニティによるパリでの抗議デモの様子
カラマイからの電話
2016年11月19日 パリ──その男は電話で、石油会社の経理部の社員だと名乗った。声に聞き覚えはない。電話をかけてきた意図がまったくわからなかった。彼は2006年、私が新疆ウイグル自治区を出てフランスに渡ったとき、当時の勤務先だったカラマイ市の石油会社で無給休暇をとっていたことに触れた。通話は雑音まじりでよく聞こえない。彼は言った。「早期退職に関する書類にサインが必要です。カラマイに戻って来てください」
「それなら、委任状を作ります。カラマイには事務手続きを代わりにしてくれている友人がいますので」。私はそう答えた。「いったいなぜたった数枚の書類のために戻る必要があるのでしょうか? わざわざ移動して。それに、なんでいま?」
男は質問に答えなかった。彼はただ、委任状で事足りるか確認し、2日後に改めて電話するとだけ告げて電話を切った。
私たち家族は2006年からフランスに住んでいる。2人の娘は父親同様、難民認定を受けた。夫のケリムは亡命の申請をしながら決断を下した。フランスのパスポートを得るということは、中国の国籍を失うことを意味する。
私にはそれができなかった。二度と新疆に戻れなくなる──自分のルーツを断ち切り、両親、きょうだい、その子供たちにどうやって別れを告げられるだろうか。年老いた母親が山の麓の家で一人息絶えるのを想像した。中国籍を捨てることは、母親も見捨てることだ。とてもできなかった。10年ごとに更新が必要な滞在許可証を申請することにした。
アパートの静かなリビングを見渡しながら、疑問が頭のなかを駆け巡る。なぜ彼は私にカラマイに戻れと言うのか。警察で尋問をする口実だろうか。フランスにいるウイグル人の間でも、こんなことは聞いたことがなかった。
男は2日後、再び電話をかけてきた。「委任状ではだめです。やはりカラマイに来てもらう必要があります」。私は同意した。ただ書類のために行くだけだ。
「わかりました。できるだけ早く伺います」とだけ答えた。
電話を置いた後、背筋がぞくっとした。新疆に戻るのが怖い。ケリムはこの2日間、私を安心させようとしてくれた。
この時期、カラマイは冬の寒さによって見捨てられた街になる。凍てつく風が建物の間を吹き抜ける。だが、寒さだけではない。私が恐れているのは、日に日に厳しさを増す弾圧だった。そこでは、家を出るだけで無条件に逮捕される可能性すらある。いまに始まったことではないが、2009年のウルムチ暴動以来、中国による支配はさらに強まった。
2009年7月5日から8日までの4日間は、新疆の歴史のなかで永遠の転換点になった。工場労働者の間で広まったデマが原因で、漢族とウイグル族と間で緊張が高まり、ウルムチで大きな暴動が起こったのだ。そして、197人が命を落としたとされるこの事件を根拠に、中国共産党はイスラム過激派や分離独立派がウイグル族の家庭に眠っていると理由をつけ、強制的な収容政策を正当化した。
新疆に戻りたくない。でも、ケリムの言うとおりだ。私が心配する必要はない。数週間でパリに戻って来られる。「警察の尋問は受けるだろうけど、パニックになる必要はないよ。それが普通だから」と彼は私を安心させようとした。
「お前の娘はテロリストだ」
2016年11月30日 カラマイ市──中国に着いて数日後のその日の朝、私は早期退職に関する書類にサインするため、石油会社に来ていた。老朽化した壁に囲まれたオフィスには、声の高い漢族の経理担当と、PCの画面の後ろで背中の曲げた秘書がいた。
その後、カラマイのコンロン警察署に向かった。10分ほどの車での移動中、私は予想される質問に対する答えを準備していた。
荷物を受付に預け、人気のない狭い部屋に連れて行かれた。いままで見たことがない部屋──取調室だった。テーブルを挟んで私と警察官の椅子が置かれている。ブンブンと音を立てるエアコン、汚いホワイトボードと、青白い照明。
そこでフランスに行った理由や、パリの食堂とパン屋での仕事について話をした。
すると、警官が一枚の写真を突きつけてきた。血の気が引いた。何千回と見てきた顔がそこにある。ふっくらしたほっぺた、すっと伸びた鼻……私の娘、ギュルマルだ。
彼女はパリのトロカデロ広場で、私がプレゼントした黒いコートに身を包み、東トルキスタンの小さな旗を手に持って微笑んでいる。ウイグル人にとって、この旗は独立運動を象徴する。そのため、中国政府は使用を禁止しているものだ。その写真は、新疆でのウイグル人抑圧を批判する、フランス在住のウイグル人団体が組織したデモで撮られたものだった。
政治色の有無にかかわらず、フランスでのこうした集まりは記念日やお祭りと同じように、ウイグル人の再会の機会だ。新疆での弾圧を訴えるため参加することもできるが、ギュルマルのようにただ友達に会うため、亡命者コミュニティーの結束のために参加することもある。
当時、夫のケリムはよく参加していたが、娘たちは2~3回参加しただけだった。私は一度も行ったことがなかった。新疆を離れてから、私はますます政治への興味がなくなっていた。
突然、警官は机をドンと叩く。
「彼女を知っているだろ」
「はい。私の娘です」
「お前の娘はテロリストだ」
「いいえ。なぜ彼女がこのデモにいるのかわかりません」
私は何度も繰り返す。「わかりません。そこで彼女が何をしていたか知りませんが、何も悪いことはしていないと誓って言えます! 私の娘はテロリストではありません! 私の夫もです!」
会話の続きは覚えていない。どのぐらい続いたのかもわからない。会話の最後に苛立って「そうですか。終わりですか。もう行っていいですか?」と言ったことは覚えている。すると、警官の一人はこう答えた。
「ギュルバハル・ハイティワジ、終わりではない。始まったばかりだ」
起きながら悪夢を見ているよう
2017年6月10日 白鹸灘(バイジアンタン)区──「右! 左! 休め!」。部屋には、青いパジャマを着た40人ほどの女性がいる。大きな金属のシャッターがあり、そこに空けられた穴から光が漏れているが、外界とは遮断されている。毎日11時間、その部屋に閉じ込められる。
二人の漢族の兵士が拍子をとり、私たちの上履きでリノリウムの床がギシギシと音を立てる。「身体訓練」を受けていた。本格的な軍隊の訓練である。私たちの疲れ切った身体が、前後、左右、部屋の端から端へと一斉に移動する。
兵士が中国語で「休め!」と怒鳴ると、私たち囚人の一団は動きを止める。兵士は動かないよう私たちに命じ、それは30分から数時間続くこともあった。アリが足をはい上がってくる。じめじめした暑さのなか、すでに熱を帯びた身体を揺らさないようにしなければならない。お互いの臭い吐息が匂ってくる。私たちは酸素切れの牛のようにハアハアと息をしていた。
ときどき、倒れる人がいる。囚人が意識なく倒れたままでいると、監視の一人がやって来て、平手打ちをして起こそうとする。同じ者がもう一度倒れると、監視は彼女を部屋から出す。そして彼女は二度と戻ることはない。初めはショックを受けたが、慣れてしまった。すべてに慣れるのだ。恐怖にも。
15日間続いたと思われる身体訓練の後、理論の「授業」が始まろうとしていた。
「学校」は白鹸灘(バイジアンタン)区にある。留置所を出てから、私が得ることのできた情報はそれだけだった。干上がった溝に立てられた看板にそう書いてあった。白鹸灘区はカラマイ市の郊外にあり、3棟の建物しかない無人地帯だ。有刺鉄線の張られたフェンスの向こうには、見渡す限りの砂漠しかない。
「すべての民族が一つの偉大な国を作ることを願います」
軍隊式の身体訓練が終わり、「学校」での授業が始まってから、私は真面目な生徒、模範的な囚人の役を演じることに専念した。昔から良い生徒だった私がそれに苦労することはなかった。
それから数日で、私は「洗脳」という言葉の意味を理解した。毎朝、ウイグル族の教員が静かな教室に入って来る。同じウイグル族の女性に「中国人になること」を教えられるのだ。
彼女は、党によって再教育されるべき反抗的市民として私たちを扱った。そのことを彼女自身がどう思っているのか私は考えた。彼女はどこから来たのか? どうしてここにいるのか? この仕事をする前に、彼女自身が再教育されたのだろうか?
彼女の合図で一人ずつ立ち上がる。「ラオシーハオ(先生こんにちは)!」。教師への挨拶で11時間の教育が始まる。私たちは、中国への信仰告白を復唱する。
「偉大な国に感謝します。私たちの共産党に感謝します。親愛なる習近平主席に感謝します」
夜も似たような文句で締めくくる。
「私は偉大なる国の発展と、輝かしい未来を願います。すべての民族が一つの偉大な国を作ることを願います。習近平主席の健康を願います。習近平主席の長寿を願います」
私たちはオウムのように繰り返す。
学校だけの毎日が過ぎ、疲労が宿敵のように襲ってきた。私は疲弊していた。くじけまいとしたが、学校という抑圧のローラーは進み続け、私たちの体を痛めつける。
それこそが「洗脳」で、日中は馬鹿馬鹿しいフレーズを繰り返し、それでは足りないとばかりに、夜寝る前に1時間の補講がある。そこで、繰り返した教訓の最終確認をする。金曜日には口述試験と筆記試験がある。私たちは、キャンプ運営者の監視のもとで、提供される「共産党スープ」を次々に口にし、暗唱させられるのだ。
5/14(金)
ギュルバハル・ハイティワジ Photo: Éditions des Équateurs / facebook
ギュルバハル・ハイティワジは10年間のフランスでの亡命生活の後、書類へサインするため一時的に戻った中国で拘束された。それから2年間、ウイグル人の彼女を待っていたのは「再教育」という名の拷問と洗脳だった。
【画像】ウイグル人コミュニティによるパリでの抗議デモの様子
カラマイからの電話
2016年11月19日 パリ──その男は電話で、石油会社の経理部の社員だと名乗った。声に聞き覚えはない。電話をかけてきた意図がまったくわからなかった。彼は2006年、私が新疆ウイグル自治区を出てフランスに渡ったとき、当時の勤務先だったカラマイ市の石油会社で無給休暇をとっていたことに触れた。通話は雑音まじりでよく聞こえない。彼は言った。「早期退職に関する書類にサインが必要です。カラマイに戻って来てください」
「それなら、委任状を作ります。カラマイには事務手続きを代わりにしてくれている友人がいますので」。私はそう答えた。「いったいなぜたった数枚の書類のために戻る必要があるのでしょうか? わざわざ移動して。それに、なんでいま?」
男は質問に答えなかった。彼はただ、委任状で事足りるか確認し、2日後に改めて電話するとだけ告げて電話を切った。
私たち家族は2006年からフランスに住んでいる。2人の娘は父親同様、難民認定を受けた。夫のケリムは亡命の申請をしながら決断を下した。フランスのパスポートを得るということは、中国の国籍を失うことを意味する。
私にはそれができなかった。二度と新疆に戻れなくなる──自分のルーツを断ち切り、両親、きょうだい、その子供たちにどうやって別れを告げられるだろうか。年老いた母親が山の麓の家で一人息絶えるのを想像した。中国籍を捨てることは、母親も見捨てることだ。とてもできなかった。10年ごとに更新が必要な滞在許可証を申請することにした。
アパートの静かなリビングを見渡しながら、疑問が頭のなかを駆け巡る。なぜ彼は私にカラマイに戻れと言うのか。警察で尋問をする口実だろうか。フランスにいるウイグル人の間でも、こんなことは聞いたことがなかった。
男は2日後、再び電話をかけてきた。「委任状ではだめです。やはりカラマイに来てもらう必要があります」。私は同意した。ただ書類のために行くだけだ。
「わかりました。できるだけ早く伺います」とだけ答えた。
電話を置いた後、背筋がぞくっとした。新疆に戻るのが怖い。ケリムはこの2日間、私を安心させようとしてくれた。
この時期、カラマイは冬の寒さによって見捨てられた街になる。凍てつく風が建物の間を吹き抜ける。だが、寒さだけではない。私が恐れているのは、日に日に厳しさを増す弾圧だった。そこでは、家を出るだけで無条件に逮捕される可能性すらある。いまに始まったことではないが、2009年のウルムチ暴動以来、中国による支配はさらに強まった。
2009年7月5日から8日までの4日間は、新疆の歴史のなかで永遠の転換点になった。工場労働者の間で広まったデマが原因で、漢族とウイグル族と間で緊張が高まり、ウルムチで大きな暴動が起こったのだ。そして、197人が命を落としたとされるこの事件を根拠に、中国共産党はイスラム過激派や分離独立派がウイグル族の家庭に眠っていると理由をつけ、強制的な収容政策を正当化した。
新疆に戻りたくない。でも、ケリムの言うとおりだ。私が心配する必要はない。数週間でパリに戻って来られる。「警察の尋問は受けるだろうけど、パニックになる必要はないよ。それが普通だから」と彼は私を安心させようとした。
「お前の娘はテロリストだ」
2016年11月30日 カラマイ市──中国に着いて数日後のその日の朝、私は早期退職に関する書類にサインするため、石油会社に来ていた。老朽化した壁に囲まれたオフィスには、声の高い漢族の経理担当と、PCの画面の後ろで背中の曲げた秘書がいた。
その後、カラマイのコンロン警察署に向かった。10分ほどの車での移動中、私は予想される質問に対する答えを準備していた。
荷物を受付に預け、人気のない狭い部屋に連れて行かれた。いままで見たことがない部屋──取調室だった。テーブルを挟んで私と警察官の椅子が置かれている。ブンブンと音を立てるエアコン、汚いホワイトボードと、青白い照明。
そこでフランスに行った理由や、パリの食堂とパン屋での仕事について話をした。
すると、警官が一枚の写真を突きつけてきた。血の気が引いた。何千回と見てきた顔がそこにある。ふっくらしたほっぺた、すっと伸びた鼻……私の娘、ギュルマルだ。
彼女はパリのトロカデロ広場で、私がプレゼントした黒いコートに身を包み、東トルキスタンの小さな旗を手に持って微笑んでいる。ウイグル人にとって、この旗は独立運動を象徴する。そのため、中国政府は使用を禁止しているものだ。その写真は、新疆でのウイグル人抑圧を批判する、フランス在住のウイグル人団体が組織したデモで撮られたものだった。
政治色の有無にかかわらず、フランスでのこうした集まりは記念日やお祭りと同じように、ウイグル人の再会の機会だ。新疆での弾圧を訴えるため参加することもできるが、ギュルマルのようにただ友達に会うため、亡命者コミュニティーの結束のために参加することもある。
当時、夫のケリムはよく参加していたが、娘たちは2~3回参加しただけだった。私は一度も行ったことがなかった。新疆を離れてから、私はますます政治への興味がなくなっていた。
突然、警官は机をドンと叩く。
「彼女を知っているだろ」
「はい。私の娘です」
「お前の娘はテロリストだ」
「いいえ。なぜ彼女がこのデモにいるのかわかりません」
私は何度も繰り返す。「わかりません。そこで彼女が何をしていたか知りませんが、何も悪いことはしていないと誓って言えます! 私の娘はテロリストではありません! 私の夫もです!」
会話の続きは覚えていない。どのぐらい続いたのかもわからない。会話の最後に苛立って「そうですか。終わりですか。もう行っていいですか?」と言ったことは覚えている。すると、警官の一人はこう答えた。
「ギュルバハル・ハイティワジ、終わりではない。始まったばかりだ」
起きながら悪夢を見ているよう
2017年6月10日 白鹸灘(バイジアンタン)区──「右! 左! 休め!」。部屋には、青いパジャマを着た40人ほどの女性がいる。大きな金属のシャッターがあり、そこに空けられた穴から光が漏れているが、外界とは遮断されている。毎日11時間、その部屋に閉じ込められる。
二人の漢族の兵士が拍子をとり、私たちの上履きでリノリウムの床がギシギシと音を立てる。「身体訓練」を受けていた。本格的な軍隊の訓練である。私たちの疲れ切った身体が、前後、左右、部屋の端から端へと一斉に移動する。
兵士が中国語で「休め!」と怒鳴ると、私たち囚人の一団は動きを止める。兵士は動かないよう私たちに命じ、それは30分から数時間続くこともあった。アリが足をはい上がってくる。じめじめした暑さのなか、すでに熱を帯びた身体を揺らさないようにしなければならない。お互いの臭い吐息が匂ってくる。私たちは酸素切れの牛のようにハアハアと息をしていた。
ときどき、倒れる人がいる。囚人が意識なく倒れたままでいると、監視の一人がやって来て、平手打ちをして起こそうとする。同じ者がもう一度倒れると、監視は彼女を部屋から出す。そして彼女は二度と戻ることはない。初めはショックを受けたが、慣れてしまった。すべてに慣れるのだ。恐怖にも。
15日間続いたと思われる身体訓練の後、理論の「授業」が始まろうとしていた。
「学校」は白鹸灘(バイジアンタン)区にある。留置所を出てから、私が得ることのできた情報はそれだけだった。干上がった溝に立てられた看板にそう書いてあった。白鹸灘区はカラマイ市の郊外にあり、3棟の建物しかない無人地帯だ。有刺鉄線の張られたフェンスの向こうには、見渡す限りの砂漠しかない。
「すべての民族が一つの偉大な国を作ることを願います」
軍隊式の身体訓練が終わり、「学校」での授業が始まってから、私は真面目な生徒、模範的な囚人の役を演じることに専念した。昔から良い生徒だった私がそれに苦労することはなかった。
それから数日で、私は「洗脳」という言葉の意味を理解した。毎朝、ウイグル族の教員が静かな教室に入って来る。同じウイグル族の女性に「中国人になること」を教えられるのだ。
彼女は、党によって再教育されるべき反抗的市民として私たちを扱った。そのことを彼女自身がどう思っているのか私は考えた。彼女はどこから来たのか? どうしてここにいるのか? この仕事をする前に、彼女自身が再教育されたのだろうか?
彼女の合図で一人ずつ立ち上がる。「ラオシーハオ(先生こんにちは)!」。教師への挨拶で11時間の教育が始まる。私たちは、中国への信仰告白を復唱する。
「偉大な国に感謝します。私たちの共産党に感謝します。親愛なる習近平主席に感謝します」
夜も似たような文句で締めくくる。
「私は偉大なる国の発展と、輝かしい未来を願います。すべての民族が一つの偉大な国を作ることを願います。習近平主席の健康を願います。習近平主席の長寿を願います」
私たちはオウムのように繰り返す。
学校だけの毎日が過ぎ、疲労が宿敵のように襲ってきた。私は疲弊していた。くじけまいとしたが、学校という抑圧のローラーは進み続け、私たちの体を痛めつける。
それこそが「洗脳」で、日中は馬鹿馬鹿しいフレーズを繰り返し、それでは足りないとばかりに、夜寝る前に1時間の補講がある。そこで、繰り返した教訓の最終確認をする。金曜日には口述試験と筆記試験がある。私たちは、キャンプ運営者の監視のもとで、提供される「共産党スープ」を次々に口にし、暗唱させられるのだ。
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マサムネ | URL | 2021/05/18(火) 12:44 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/18(火) 12:44 [EDIT]
「中国に間違い指摘を」 人権弾圧でチベット亡命政府日本代表5/17(月)
日本外国特派員協会で記者会見するダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ代表=17日、東京都千代田区
チベット亡命政府の代表機関、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ代表は17日、チベット族らに対する中国政府の人権弾圧について「民主主義を支持する国が一体となって、中国のやっていることは間違っていると指摘すべきだ」と訴えた。
東京都内の日本外国特派員協会での記者会見で語った。
アリヤ氏は、人権問題をめぐり2022年北京冬季五輪をボイコットする動きが出ていることに関し、「国際社会に判断を委ねたい」と指摘。その上で「五輪を開催できるということが、少数派を抑圧していいことにはならない」と批判した。
日本外国特派員協会で記者会見するダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ代表=17日、東京都千代田区
チベット亡命政府の代表機関、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のアリヤ代表は17日、チベット族らに対する中国政府の人権弾圧について「民主主義を支持する国が一体となって、中国のやっていることは間違っていると指摘すべきだ」と訴えた。
東京都内の日本外国特派員協会での記者会見で語った。
アリヤ氏は、人権問題をめぐり2022年北京冬季五輪をボイコットする動きが出ていることに関し、「国際社会に判断を委ねたい」と指摘。その上で「五輪を開催できるということが、少数派を抑圧していいことにはならない」と批判した。
● 「ゆづる」の縁
マサムネ | URL | 2021/05/20(木) 10:43 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/20(木) 10:43 [EDIT]
「ゆづる」の縁 淡路島の神社に羽生選手ファンから募金殺到2021.5.19
兵庫県・淡路島の諭鶴羽(ゆづるは)神社(同県南あわじ市)が、害虫被害が確認された周辺の自然林保護のために寄付金を募ったところ、フィギュアスケートの羽生結弦(ゆづる)選手のファンから募金が殺到した。名前のつながりから共感を呼び、ネットを通じ支援の輪が拡大。1カ月ほどで寄付金は500万円を超え、同神社は「早急に保護活動が行えるのも、羽生選手とファンらのおかげ」と感謝している。
神社は淡路島最高峰の諭鶴羽山(標高608メートル)の山頂付近に位置し、周囲の森は「諭鶴羽山のアカガシ群落」として昭和49年に兵庫県の天然記念物に指定された。
しかし、森のアカガシ380本のうち84本で害虫「カシノナガキクイムシ」による被害が判明。地元自治体の補助金だけでは対処できず、神社ホームページで4月から保護活動への募金を求めたところ、今月17日現在で全国から813通約535万円が集まった。
寄付金は現金書留や口座振り込みが中心だが、同封の手紙や神社へのメールの内容から、8割近くの寄付者が羽生選手のファン。ブログなどを通じてファンの間で募金の話が広がったとみられる。
また、同じ「ゆづる」つながりで、羽生選手のファンから“聖地”として親しまれている神戸市の弓弦羽(ゆづるは)神社も、森林保護のために支援してくれたという。残りは地元のハイカーや住民らの浄財だった。
諭鶴羽神社の奥本憲治宮司によると、羽生選手は過去に2度、同神社を参拝。「自分の思い描く演技ができますように」と自筆の絵馬を残している。
現場では19日、樹木医や県森林組合の関係者ら約10人が被害木にロープを巻いた後、害虫の駆除シートを貼り付けた。シートは内側が粘着性で樹木の中に潜む害虫が外へ出ようとしたところを捕らえる仕組みだ。
寄付金に添えられた封筒や手紙などは神前に供え、奥本宮司は「心が通う内容ばかりで感謝、感激。寄付金を有効活用して森を守っていきたい」と話した。
兵庫県・淡路島の諭鶴羽(ゆづるは)神社(同県南あわじ市)が、害虫被害が確認された周辺の自然林保護のために寄付金を募ったところ、フィギュアスケートの羽生結弦(ゆづる)選手のファンから募金が殺到した。名前のつながりから共感を呼び、ネットを通じ支援の輪が拡大。1カ月ほどで寄付金は500万円を超え、同神社は「早急に保護活動が行えるのも、羽生選手とファンらのおかげ」と感謝している。
神社は淡路島最高峰の諭鶴羽山(標高608メートル)の山頂付近に位置し、周囲の森は「諭鶴羽山のアカガシ群落」として昭和49年に兵庫県の天然記念物に指定された。
しかし、森のアカガシ380本のうち84本で害虫「カシノナガキクイムシ」による被害が判明。地元自治体の補助金だけでは対処できず、神社ホームページで4月から保護活動への募金を求めたところ、今月17日現在で全国から813通約535万円が集まった。
寄付金は現金書留や口座振り込みが中心だが、同封の手紙や神社へのメールの内容から、8割近くの寄付者が羽生選手のファン。ブログなどを通じてファンの間で募金の話が広がったとみられる。
また、同じ「ゆづる」つながりで、羽生選手のファンから“聖地”として親しまれている神戸市の弓弦羽(ゆづるは)神社も、森林保護のために支援してくれたという。残りは地元のハイカーや住民らの浄財だった。
諭鶴羽神社の奥本憲治宮司によると、羽生選手は過去に2度、同神社を参拝。「自分の思い描く演技ができますように」と自筆の絵馬を残している。
現場では19日、樹木医や県森林組合の関係者ら約10人が被害木にロープを巻いた後、害虫の駆除シートを貼り付けた。シートは内側が粘着性で樹木の中に潜む害虫が外へ出ようとしたところを捕らえる仕組みだ。
寄付金に添えられた封筒や手紙などは神前に供え、奥本宮司は「心が通う内容ばかりで感謝、感激。寄付金を有効活用して森を守っていきたい」と話した。
●
マサムネ | URL | 2021/05/21(金) 06:07 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/21(金) 06:07 [EDIT]
中国非難決議の採択訴え 在日ウイグル人ら集会2021.5.19
中国政府の弾圧に苦しめられる新疆(しんきょう)ウイグル自治区や香港の出身者、クーデターで実権を握った国軍に迫害されるミャンマー人らが19日、国会前で集会を開いた。約300人(主催者発表)が参加し、中国の諸民族やミャンマー人が直面する深刻な人権侵害行為を非難する国会決議の今国会での採択を訴えた。
日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長は「日本は世界で最も多くのウイグル人留学生を受け入れ、ウイグル社会を引っ張った知識人を育て上げた。その知識人が一斉に(中国の収容政策により)姿を消すという悪夢が起きている。非人道的な中国の行いに、国として声をあげてほしい」と語った。
内モンゴル自治区の出身者でつくる団体「南モンゴルクリルタイ」のオルホノド・ダイチン幹事長は「日本はアジア、世界で自由民主の先頭に立つべき国だ。国会で非難決議を通してください」と述べた。参加者は「人権弾圧国家にNO」などとシュプレヒコールをあげていた。
国会では超党派有志の日本ウイグル国会議員連盟や立憲民主党が主導する超党派「『人権外交』を推進する議員連盟」など複数の議連が今国会中の非難決議の採択を目指し、調整が進められている。
中国政府の弾圧に苦しめられる新疆(しんきょう)ウイグル自治区や香港の出身者、クーデターで実権を握った国軍に迫害されるミャンマー人らが19日、国会前で集会を開いた。約300人(主催者発表)が参加し、中国の諸民族やミャンマー人が直面する深刻な人権侵害行為を非難する国会決議の今国会での採択を訴えた。
日本ウイグル協会のレテプ・アフメット副会長は「日本は世界で最も多くのウイグル人留学生を受け入れ、ウイグル社会を引っ張った知識人を育て上げた。その知識人が一斉に(中国の収容政策により)姿を消すという悪夢が起きている。非人道的な中国の行いに、国として声をあげてほしい」と語った。
内モンゴル自治区の出身者でつくる団体「南モンゴルクリルタイ」のオルホノド・ダイチン幹事長は「日本はアジア、世界で自由民主の先頭に立つべき国だ。国会で非難決議を通してください」と述べた。参加者は「人権弾圧国家にNO」などとシュプレヒコールをあげていた。
国会では超党派有志の日本ウイグル国会議員連盟や立憲民主党が主導する超党派「『人権外交』を推進する議員連盟」など複数の議連が今国会中の非難決議の採択を目指し、調整が進められている。
● トルコ
マサムネ | URL | 2021/05/22(土) 08:56 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/22(土) 08:56 [EDIT]
【トルコ共和国大使館・文化広報参事官室】トルコ「アタテュルク記念・青少年・スポーツの日」を祝し、特別式典をオンラインにて配信
~祖国解放戦争開始102周年記念~
2021年5月21日
トルコ共和国大使館・文化広報参事官室
祖国解放戦争開始102周年を迎えたトルコ共和国は本年5月19日、毎年同日に行われる「アタテュルク記念・青少年・スポーツの日」を祝し、特別式典の様子はオンラインでも配信されました。当日はトルコ全国81県で、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と共にトルコ共和国の国歌「独立行進曲」も歌われました。トルコの新型コロナウィルス感染拡大予防対策に基づき、スタジアムや通りでの大規模な祝賀会の代わりに、昨年と同様に制限のもとでの象徴的なイベントが開催されました。
「アタテュルク記念・青少年・スポーツの日」を祝うトルコの子供たち (C) Anadolu Agency
トルコは毎年、 偉大なる英雄、 トルコ建国の父である指導者アタテュルクが1919年にイスタンブルから黒海の都市サムスンに到着し、 4年後に国をトルコ共和国に変えた祖国解放戦争を開始した日を祝います。
当祝日の午前中に首都アンカラのアタテュルク廟で開催された式典には、 青年スポーツ省のメフメト・ムハッレム・カサップオール大臣、 政府高官、 政治家、 トルコの81県と北キプロス・トルコ共和国の選手団が出席しました。 カサップオール大臣が赤と白のカーネーションで作られた花輪を霊廟に捧げた後、 参加者は黙祷を捧げ国歌を歌いました。 新型コロナウィルス感染拡大防止対策によりイベントの参加者が制限されたため、 大臣はトルコの旗を掲げた若者、 トルコの81県すべての選手、 北キプロス・トルコ共和国の写真を会場に持参しました。
祝日を記念して、 市民の多くは家のベランダや窓からトルコ国旗を掲げ、 イスタンブルの多くの高層ビルは巨大なトルコ国旗で飾られ、 多くの注目を集めました。
フアト・オクタイ副大統領とトルコ共和国国家教育省のズィヤ・セルチュク大臣は、 トルコ全国81県の高校生とオンラインで面会しました。
トルコの若者は当日、 オンラインコンサート、 コンテスト、 eスポーツトーナメントに参加しました。 イスタンブル広域市では、 金角湾の海に建てられたフローティングプラットフォームの上でテニスのトーナメントも開催されました。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、 有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、 多様な気候と文化交流の中心地であることにより、 何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、 自然や美食を有し、 一昨年には約5,000万人の観光客をお迎えしました。 文化が交差するこの国は、 伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、 またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。 トルコの詳細は公式ウェブサイト( http://www.tourismturkey.jp/ )または以下のSNSをご覧ください。
Facebook: https://www.facebook.com/tourismturkiye.jp
Twitter: https://twitter.com/tour_turkiyejp
Instagram: https://www.instagram.com/tourismturkiye.jp/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCAULVN0izXG3jrw8UjXv0og
トルコ観光広報・開発庁( TGA )について
トルコの国内および国際観光で有名なブランドであることを保証するトルコ観光広報・開発庁(TGA)は、 トルコの具体的かつ抽象的な自然、 文化、 生物学、 そして人工の遺産を促進しています。 国民経済における観光投資のシェアを高め、 観光におけるサービスの質を向上させるために、 短期・中期・長期のマーケティング・コミュニケーション活動も従事しています TGAは観光目標を達成できるようプロモーション、 マーケティング、 コミュニケーション活動実施でトルコを支援しています。 トルコの観光目標を達成できるよう現在の観光資源を世界中で宣伝・販売し、 文化観光省が展開した観光戦略と政策に沿って潜在的な観光資源を活用できるようマーケティング活動を実施しています。
セーフツーリズム認証プログラムについて
トルコは 2020 年の観光シーズンに向けて観光施設の衛生的安全性を認証する「セーフツーリズム認証プログラム」を実施しました。 業界の主要企業によって急速に採用されている本プログラムは、 飲食施設、 交通機関、 宿泊施設を含むさまざまな関連機関で国内外の国籍を問わず施設で働く職員とお客様全員の健康と安心を確保するために一連の措置を講じたものです。
~祖国解放戦争開始102周年記念~
2021年5月21日
トルコ共和国大使館・文化広報参事官室
祖国解放戦争開始102周年を迎えたトルコ共和国は本年5月19日、毎年同日に行われる「アタテュルク記念・青少年・スポーツの日」を祝し、特別式典の様子はオンラインでも配信されました。当日はトルコ全国81県で、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と共にトルコ共和国の国歌「独立行進曲」も歌われました。トルコの新型コロナウィルス感染拡大予防対策に基づき、スタジアムや通りでの大規模な祝賀会の代わりに、昨年と同様に制限のもとでの象徴的なイベントが開催されました。
「アタテュルク記念・青少年・スポーツの日」を祝うトルコの子供たち (C) Anadolu Agency
トルコは毎年、 偉大なる英雄、 トルコ建国の父である指導者アタテュルクが1919年にイスタンブルから黒海の都市サムスンに到着し、 4年後に国をトルコ共和国に変えた祖国解放戦争を開始した日を祝います。
当祝日の午前中に首都アンカラのアタテュルク廟で開催された式典には、 青年スポーツ省のメフメト・ムハッレム・カサップオール大臣、 政府高官、 政治家、 トルコの81県と北キプロス・トルコ共和国の選手団が出席しました。 カサップオール大臣が赤と白のカーネーションで作られた花輪を霊廟に捧げた後、 参加者は黙祷を捧げ国歌を歌いました。 新型コロナウィルス感染拡大防止対策によりイベントの参加者が制限されたため、 大臣はトルコの旗を掲げた若者、 トルコの81県すべての選手、 北キプロス・トルコ共和国の写真を会場に持参しました。
祝日を記念して、 市民の多くは家のベランダや窓からトルコ国旗を掲げ、 イスタンブルの多くの高層ビルは巨大なトルコ国旗で飾られ、 多くの注目を集めました。
フアト・オクタイ副大統領とトルコ共和国国家教育省のズィヤ・セルチュク大臣は、 トルコ全国81県の高校生とオンラインで面会しました。
トルコの若者は当日、 オンラインコンサート、 コンテスト、 eスポーツトーナメントに参加しました。 イスタンブル広域市では、 金角湾の海に建てられたフローティングプラットフォームの上でテニスのトーナメントも開催されました。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、 有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、 多様な気候と文化交流の中心地であることにより、 何世紀にもわたる多様な文明が反映された歴史、 自然や美食を有し、 一昨年には約5,000万人の観光客をお迎えしました。 文化が交差するこの国は、 伝統とモダンが融合した芸術やファッションに大変寛容で、 またダイナミックなショッピングとエンターテメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。 トルコの詳細は公式ウェブサイト( http://www.tourismturkey.jp/ )または以下のSNSをご覧ください。
Facebook: https://www.facebook.com/tourismturkiye.jp
Twitter: https://twitter.com/tour_turkiyejp
Instagram: https://www.instagram.com/tourismturkiye.jp/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCAULVN0izXG3jrw8UjXv0og
トルコ観光広報・開発庁( TGA )について
トルコの国内および国際観光で有名なブランドであることを保証するトルコ観光広報・開発庁(TGA)は、 トルコの具体的かつ抽象的な自然、 文化、 生物学、 そして人工の遺産を促進しています。 国民経済における観光投資のシェアを高め、 観光におけるサービスの質を向上させるために、 短期・中期・長期のマーケティング・コミュニケーション活動も従事しています TGAは観光目標を達成できるようプロモーション、 マーケティング、 コミュニケーション活動実施でトルコを支援しています。 トルコの観光目標を達成できるよう現在の観光資源を世界中で宣伝・販売し、 文化観光省が展開した観光戦略と政策に沿って潜在的な観光資源を活用できるようマーケティング活動を実施しています。
セーフツーリズム認証プログラムについて
トルコは 2020 年の観光シーズンに向けて観光施設の衛生的安全性を認証する「セーフツーリズム認証プログラム」を実施しました。 業界の主要企業によって急速に採用されている本プログラムは、 飲食施設、 交通機関、 宿泊施設を含むさまざまな関連機関で国内外の国籍を問わず施設で働く職員とお客様全員の健康と安心を確保するために一連の措置を講じたものです。
● リトアニア
マサムネ | URL | 2021/05/22(土) 15:13 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/22(土) 15:13 [EDIT]
中国、リトアニアに反発 「ジェノサイド」認定で2021年05月21日
ロイター通信によると、バルト3国のリトアニア議会は20日、中国新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族の状況を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定する決議を賛成多数で可決した。中国外務省の趙立堅副報道局長は21日の記者会見で「粗暴な内政干渉に断固反対だ。直ちに誤りを正すよう促す」と反発した。
決議は、中国が職業訓練目的と主張する新疆の収容施設に関する国連の調査や、欧州委員会による対中関係の見直しを要求。中国にも香港国家安全維持法の撤廃、チベット自治区への監視団受け入れを求めた。シモニテ首相やランズベルギス外相は採決に加わらなかった。
ロイター通信によると、バルト3国のリトアニア議会は20日、中国新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族の状況を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定する決議を賛成多数で可決した。中国外務省の趙立堅副報道局長は21日の記者会見で「粗暴な内政干渉に断固反対だ。直ちに誤りを正すよう促す」と反発した。
決議は、中国が職業訓練目的と主張する新疆の収容施設に関する国連の調査や、欧州委員会による対中関係の見直しを要求。中国にも香港国家安全維持法の撤廃、チベット自治区への監視団受け入れを求めた。シモニテ首相やランズベルギス外相は採決に加わらなかった。
● ウイグル
マサムネ | URL | 2021/05/22(土) 15:41 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/22(土) 15:41 [EDIT]
ウイグル詩人、拘束後行方不明に
留学の娘、日本政府に対応求める
中国政府によるイスラム教徒への弾圧が行われている新疆ウイグル自治区出身で、神戸大大学院で学ぶブルブルナズ・ジャラリディンさん(30)が22日までに取材に応じ、現地で暮らす詩人の父親が治安当局に拘束された後に行方不明となっていると明かし、日本政府に対応を求めた。同区では文化人の拘束が相次ぎ、固有の文化継承に強い懸念が生じている。
父親はアブドゥカディル・ジャラリディンさん(57)。ウイグル社会で著名な詩人や作家として知られ、区都ウルムチの「新疆師範大学」でウイグル文学を教えていた。2003年3月までの約半年間、北陸先端科学技術大学院大学に留学していた。
留学の娘、日本政府に対応求める
中国政府によるイスラム教徒への弾圧が行われている新疆ウイグル自治区出身で、神戸大大学院で学ぶブルブルナズ・ジャラリディンさん(30)が22日までに取材に応じ、現地で暮らす詩人の父親が治安当局に拘束された後に行方不明となっていると明かし、日本政府に対応を求めた。同区では文化人の拘束が相次ぎ、固有の文化継承に強い懸念が生じている。
父親はアブドゥカディル・ジャラリディンさん(57)。ウイグル社会で著名な詩人や作家として知られ、区都ウルムチの「新疆師範大学」でウイグル文学を教えていた。2003年3月までの約半年間、北陸先端科学技術大学院大学に留学していた。
● 真偽
マサムネ | URL | 2021/05/25(火) 21:53 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/25(火) 21:53 [EDIT]
〈独自〉不法滞在の外国人、実刑判決の半数が難民申請 現行法で送還できず2021.5.18
送還を拒否するなどして収容が長期に及ぶ不法滞在外国人のうち、懲役3年以上の実刑判決を受けた刑法犯が昨年末時点で約310人に上り、うち難民認定申請中が約150人と半数近くを占めることが18日、分かった。申請を繰り返すケースもあり、申請中は本国へ送還できない「送還停止効」の悪用も疑われる。政府与党は難民認定申請に上限を設定する入管難民法改正案の今国会成立を見送ったが、こうした問題は先送りされることになる。
入管当局は不法就労などで国内に残留する外国人を摘発し、退去処分後に出国するまで原則、施設に収容している。年間で約1万人は処分に応じ出国するが、本人が拒否したり、本国が強制送還に応じなかったりする外国人は昨年末時点で約3100人に上る。このうち約2440人が病気などの理由で収容施設から「仮放免」されている。
約3100人の中で不法滞在以外に罪を犯し、懲役3年以上の実刑判決を受けた人は約310人で、うち約150人が難民認定申請中だ。懲役5年以上は約180人中約90人、懲役7年以上は約90人中約50人が難民認定申請している。
たとえば、あるアジア人の男は強制わいせつ致傷罪で懲役4年の実刑判決を受け、仮放免中に強姦致傷罪(現強制性交等致傷罪)で懲役6年の実刑判決を受けたが、現在2回目の難民認定を申請している。アフリカ人の男は恐喝などの罪で懲役2年6月の実刑判決を受け、仮放免中に強姦罪(現強制性交等罪)で懲役5年など2度の罪を犯し、4回目の申請中だという。
送還停止効は入管難民法で規定され、本人から難民認定申請があった場合、審査中は本国へ送還できない。申請には上限がなく、許可の見込みがなくても申請を繰り返す悪質なケースに対応できなかった。
改正案では難民申請に2回の上限を設定。懲役3年以上の実刑判決を受けた場合には送還できる条件も付した。これまで法相の裁量で例外的にしか認められなかった「在留特別許可」を本人からの申請制にし、難民申請が許可されない場合の救済措置としていた。
立憲民主党など野党は難民保護機能の低下が懸念されることなどを理由に上限設定に反対しているが、改正案の今国会成立が見送られたことで、悪質な難民認定申請の根絶が遠のいた形となる。
送還を拒否するなどして収容が長期に及ぶ不法滞在外国人のうち、懲役3年以上の実刑判決を受けた刑法犯が昨年末時点で約310人に上り、うち難民認定申請中が約150人と半数近くを占めることが18日、分かった。申請を繰り返すケースもあり、申請中は本国へ送還できない「送還停止効」の悪用も疑われる。政府与党は難民認定申請に上限を設定する入管難民法改正案の今国会成立を見送ったが、こうした問題は先送りされることになる。
入管当局は不法就労などで国内に残留する外国人を摘発し、退去処分後に出国するまで原則、施設に収容している。年間で約1万人は処分に応じ出国するが、本人が拒否したり、本国が強制送還に応じなかったりする外国人は昨年末時点で約3100人に上る。このうち約2440人が病気などの理由で収容施設から「仮放免」されている。
約3100人の中で不法滞在以外に罪を犯し、懲役3年以上の実刑判決を受けた人は約310人で、うち約150人が難民認定申請中だ。懲役5年以上は約180人中約90人、懲役7年以上は約90人中約50人が難民認定申請している。
たとえば、あるアジア人の男は強制わいせつ致傷罪で懲役4年の実刑判決を受け、仮放免中に強姦致傷罪(現強制性交等致傷罪)で懲役6年の実刑判決を受けたが、現在2回目の難民認定を申請している。アフリカ人の男は恐喝などの罪で懲役2年6月の実刑判決を受け、仮放免中に強姦罪(現強制性交等罪)で懲役5年など2度の罪を犯し、4回目の申請中だという。
送還停止効は入管難民法で規定され、本人から難民認定申請があった場合、審査中は本国へ送還できない。申請には上限がなく、許可の見込みがなくても申請を繰り返す悪質なケースに対応できなかった。
改正案では難民申請に2回の上限を設定。懲役3年以上の実刑判決を受けた場合には送還できる条件も付した。これまで法相の裁量で例外的にしか認められなかった「在留特別許可」を本人からの申請制にし、難民申請が許可されない場合の救済措置としていた。
立憲民主党など野党は難民保護機能の低下が懸念されることなどを理由に上限設定に反対しているが、改正案の今国会成立が見送られたことで、悪質な難民認定申請の根絶が遠のいた形となる。
● 義捐
マサムネ | URL | 2021/05/28(金) 11:18 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/28(金) 11:18 [EDIT]
政府、台湾へのワクチン供給支援を検討2021/5/28
政府が新型コロナウイルスの感染拡大でワクチンの確保が課題になっている台湾に対し、国内供給用に調達する英製薬大手アストラゼネカのワクチンの一部を提供する方向で検討していることが分かった。複数の政府・自民党関係者が27日、明らかにした。日本国民への接種は他社製でまかなえる量を確保しており、影響はない見通し。日本と台湾は大規模災害などの際に相互に助け合っていることも踏まえ、今回は緊急措置として支援が必要と判断した。
政府内では、ワクチンを共同購入して途上国にも分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて台湾に供給する案が浮上している。今後、台湾当局から必要な供給量や提供時期などを聞き取った上で詳細をつめる。早ければ来月にも提供の実現を目指す。
蔡英文総統は26日、一部の海外製薬会社からのワクチン購入に関し、中国の介入で今も契約できていないことを明らかにした。感染が急拡大する中、中国の妨害の影響もあり、人口約2300万人に十分なワクチンを早期に調達することが困難になっている。
政府は米製薬大手ファイザーのワクチンを年内に1億9400万回分(9700万人分)、米製薬会社モデルナ製を9月までに5千万回分(2500万人分)契約した。両社のワクチンだけで約2・4億回分(約1・2億人分)となり、16歳以上の接種対象者のほぼ全員分を確保している。
一方、アストラゼネカ製については、年内に1億2千万回分(6千万人分)の供給契約を結んだが、海外で接種後にまれに血栓が生じる事例が報告され、当面公的接種の対象外となった。今後も使い道が決まらなければ、保存期間を迎える可能性も出ている。
日台の相互支援の歴史は長い。平成23年の東日本大震災では、台湾から日本への義援金が200億円超にのぼった。昨年4月、新型コロナの感染拡大に伴うマスク不足の際には台湾から医療用マスク200万枚が送られた。
2016年の台湾南部地震では、日本政府が100万ドル規模の支援を表明した。18年の台湾東部地震では、行方不明者の救出を支援する専門家チームを派遣した。
政府が新型コロナウイルスの感染拡大でワクチンの確保が課題になっている台湾に対し、国内供給用に調達する英製薬大手アストラゼネカのワクチンの一部を提供する方向で検討していることが分かった。複数の政府・自民党関係者が27日、明らかにした。日本国民への接種は他社製でまかなえる量を確保しており、影響はない見通し。日本と台湾は大規模災害などの際に相互に助け合っていることも踏まえ、今回は緊急措置として支援が必要と判断した。
政府内では、ワクチンを共同購入して途上国にも分配する国際的枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて台湾に供給する案が浮上している。今後、台湾当局から必要な供給量や提供時期などを聞き取った上で詳細をつめる。早ければ来月にも提供の実現を目指す。
蔡英文総統は26日、一部の海外製薬会社からのワクチン購入に関し、中国の介入で今も契約できていないことを明らかにした。感染が急拡大する中、中国の妨害の影響もあり、人口約2300万人に十分なワクチンを早期に調達することが困難になっている。
政府は米製薬大手ファイザーのワクチンを年内に1億9400万回分(9700万人分)、米製薬会社モデルナ製を9月までに5千万回分(2500万人分)契約した。両社のワクチンだけで約2・4億回分(約1・2億人分)となり、16歳以上の接種対象者のほぼ全員分を確保している。
一方、アストラゼネカ製については、年内に1億2千万回分(6千万人分)の供給契約を結んだが、海外で接種後にまれに血栓が生じる事例が報告され、当面公的接種の対象外となった。今後も使い道が決まらなければ、保存期間を迎える可能性も出ている。
日台の相互支援の歴史は長い。平成23年の東日本大震災では、台湾から日本への義援金が200億円超にのぼった。昨年4月、新型コロナの感染拡大に伴うマスク不足の際には台湾から医療用マスク200万枚が送られた。
2016年の台湾南部地震では、日本政府が100万ドル規模の支援を表明した。18年の台湾東部地震では、行方不明者の救出を支援する専門家チームを派遣した。
● 東京タワー
マサムネ | URL | 2021/05/30(日) 07:42 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/30(日) 07:42 [EDIT]
「東京タワー台湾祭 2021初夏」台湾夜市グルメ&スイーツ集結、旬の台湾フルーツも販売2021年5月29日
台湾グルメイベント「東京タワー台湾祭 2021初夏」が、2021年5月22日(土)から7月11日(日)までの期間、東京タワー 屋外特設会場にて開催される。台湾グルメイベント「東京タワー台湾祭」台湾の夜一をイメージした色鮮やかなランタンで装飾された会場に集結するのは、本格的な“夜市グルメ”。日本でも人気の高い小籠包や牛肉麺、魯肉飯といった定番屋台メニューのほか、初登場となる台湾名物の「臭豆腐(チョウドウフ)」、台湾の駅弁として人気の高い「排骨飯(パイクーハン)」、マンゴーをたっぷり使ったかき氷「芒果冰(マングォビン)」など、台湾各地を代表する多彩な台湾グルメが楽しめる。このほか、あまり知られていない台湾観光名所の紹介パネルの展示、毎回人気を博している台湾占い、夜市ゲームなど、日本にいながら台湾の空気感を肌で感じられるようなイベントとなっている。台湾フルーツを楽しむ特別企画もまた、今回はこの時期に旬を迎える台湾フルーツに焦点を当てた特別企画も実施。パイナップルにバナナ、ライチ、ドラゴンフルーツ、マンゴーといった台湾フルーツと、これらを使用した特別メニューのスイーツやドリンクも販売される。
台湾グルメイベント「東京タワー台湾祭 2021初夏」が、2021年5月22日(土)から7月11日(日)までの期間、東京タワー 屋外特設会場にて開催される。台湾グルメイベント「東京タワー台湾祭」台湾の夜一をイメージした色鮮やかなランタンで装飾された会場に集結するのは、本格的な“夜市グルメ”。日本でも人気の高い小籠包や牛肉麺、魯肉飯といった定番屋台メニューのほか、初登場となる台湾名物の「臭豆腐(チョウドウフ)」、台湾の駅弁として人気の高い「排骨飯(パイクーハン)」、マンゴーをたっぷり使ったかき氷「芒果冰(マングォビン)」など、台湾各地を代表する多彩な台湾グルメが楽しめる。このほか、あまり知られていない台湾観光名所の紹介パネルの展示、毎回人気を博している台湾占い、夜市ゲームなど、日本にいながら台湾の空気感を肌で感じられるようなイベントとなっている。台湾フルーツを楽しむ特別企画もまた、今回はこの時期に旬を迎える台湾フルーツに焦点を当てた特別企画も実施。パイナップルにバナナ、ライチ、ドラゴンフルーツ、マンゴーといった台湾フルーツと、これらを使用した特別メニューのスイーツやドリンクも販売される。
● キルギス
マサムネ | URL | 2021/05/30(日) 08:00 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/05/30(日) 08:00 [EDIT]
コロッケ「日本で私が絶対もらえない称号」キルギス国立大の名誉教授に任命5/29(土)
タレントのコロッケ(61)が28日、都内の在日本キルギス共和国大使館で、両国の文化交流の功績をたたえた感謝状授与式に出席し、アラバエフ・キルギス国立大の名誉教授に任命された。
コロッケと同じ所属事務所の演歌歌手・三田りょうが同国の独立記念コンサートに出演していることをきっかけに、4年前からコロッケも「何か人のためになれば」と活動を考案。昨年12月、同大学内に無料で日本語を学べる「コロッケ日本語教室」を開校したことを受け、名誉教授に任命された。同日本語教室には12~18歳の生徒40人が在籍している。
名誉教授となったコロッケは「日本では、私が絶対にもらえない称号。重圧は感じる」と恐縮しつつも、やる気満々。コロナ禍の影響で来訪はまだかなっていないが、「私と言えばモノマネ。ニワトリや犬など動物のモノマネをきっかけに日本語を教えたい。そこで第2、第3のコロッケを育成できたら最高です」とお家芸である歌手・岩崎宏美の顔芸をしながら、意気込みを語った。
自身がプロデュースする店「コロッケのころっ家」で、キルギスの名産品を使った商品も構想しているようで、「ハチミツとクルミオイルが有名ですので、そのオイルで揚げたコロッケに、ハチミツをかけて食べるのもいいかも」と明かしていた。
◆キルギス共和国 中央アジアに位置する国で、首都はビシケク。面積は日本の約半分の19万8500平方キロ・メートル、人口は650万人。キルギス語が国語で、ロシア語が公用語。名産品はクルミとハチミツ。
タレントのコロッケ(61)が28日、都内の在日本キルギス共和国大使館で、両国の文化交流の功績をたたえた感謝状授与式に出席し、アラバエフ・キルギス国立大の名誉教授に任命された。
コロッケと同じ所属事務所の演歌歌手・三田りょうが同国の独立記念コンサートに出演していることをきっかけに、4年前からコロッケも「何か人のためになれば」と活動を考案。昨年12月、同大学内に無料で日本語を学べる「コロッケ日本語教室」を開校したことを受け、名誉教授に任命された。同日本語教室には12~18歳の生徒40人が在籍している。
名誉教授となったコロッケは「日本では、私が絶対にもらえない称号。重圧は感じる」と恐縮しつつも、やる気満々。コロナ禍の影響で来訪はまだかなっていないが、「私と言えばモノマネ。ニワトリや犬など動物のモノマネをきっかけに日本語を教えたい。そこで第2、第3のコロッケを育成できたら最高です」とお家芸である歌手・岩崎宏美の顔芸をしながら、意気込みを語った。
自身がプロデュースする店「コロッケのころっ家」で、キルギスの名産品を使った商品も構想しているようで、「ハチミツとクルミオイルが有名ですので、そのオイルで揚げたコロッケに、ハチミツをかけて食べるのもいいかも」と明かしていた。
◆キルギス共和国 中央アジアに位置する国で、首都はビシケク。面積は日本の約半分の19万8500平方キロ・メートル、人口は650万人。キルギス語が国語で、ロシア語が公用語。名産品はクルミとハチミツ。
● 大学
マサムネ | URL | 2021/06/04(金) 06:12 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/06/04(金) 06:12 [EDIT]
2021年6月3日
ブダペストに「ウイグル殉教者通り」、中国の大学開設に反対
ハンガリー首都ブダペストのカラクソニー市長は2日、同市で予定される中国の名門・復旦大学のキャンパス開設に反対するため、周辺にある通りの名前を「ウイグル殉教者通り」などに変更すると発表した。写真はダライ・ラマにちなんで改名される通りでチベットの旗を掲げる活動家(2021年 ロイター/BERNADETT SZABO)- ハンガリー首都ブダペストのカラクソニー市長は2日、同市で予定される中国の名門・復旦大学のキャンパス開設に反対するため、周辺にある通りの名前を「ウイグル殉教者通り」などに変更すると発表した。
他にも、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世にちなんで命名したり、「自由な香港通り」と名付けられる通りがあるという。
中国政府は国内での人権抑圧を否定している。
改名される通りがある地域は、復旦大が学生6000人と教員500人の規模で医学、ビジネス、工学などの修士コースを開設するキャンパスがある。
リベラル派のカラクソニー市長は「復旦大のプロジェクトは、30年前に共産主義が崩壊した際にハンガリーが約束した多くの価値観を危うくする」と述べた。
反対派は、オルバン首相が中国やロシアなど自由主義ではない国と親密な関係を持つ一方、司法やメディアを制限して欧州同盟国から反発を受けていると非難。政府は復旦大プロジェクトを擁護している。
リベラル系シンクタンクが1日に発表した世論調査によると、回答者の66%がキャンパス構想に反対、支持は27%にとどまる。
ブダペストに「ウイグル殉教者通り」、中国の大学開設に反対
ハンガリー首都ブダペストのカラクソニー市長は2日、同市で予定される中国の名門・復旦大学のキャンパス開設に反対するため、周辺にある通りの名前を「ウイグル殉教者通り」などに変更すると発表した。写真はダライ・ラマにちなんで改名される通りでチベットの旗を掲げる活動家(2021年 ロイター/BERNADETT SZABO)- ハンガリー首都ブダペストのカラクソニー市長は2日、同市で予定される中国の名門・復旦大学のキャンパス開設に反対するため、周辺にある通りの名前を「ウイグル殉教者通り」などに変更すると発表した。
他にも、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世にちなんで命名したり、「自由な香港通り」と名付けられる通りがあるという。
中国政府は国内での人権抑圧を否定している。
改名される通りがある地域は、復旦大が学生6000人と教員500人の規模で医学、ビジネス、工学などの修士コースを開設するキャンパスがある。
リベラル派のカラクソニー市長は「復旦大のプロジェクトは、30年前に共産主義が崩壊した際にハンガリーが約束した多くの価値観を危うくする」と述べた。
反対派は、オルバン首相が中国やロシアなど自由主義ではない国と親密な関係を持つ一方、司法やメディアを制限して欧州同盟国から反発を受けていると非難。政府は復旦大プロジェクトを擁護している。
リベラル系シンクタンクが1日に発表した世論調査によると、回答者の66%がキャンパス構想に反対、支持は27%にとどまる。
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| URL | 2021/06/05(土) 22:01 [EDIT]
| URL | 2021/06/05(土) 22:01 [EDIT]
ロンドンで「ウイグル法廷」、中国による虐待の目撃証言を聴取
2021年6月5日【AFP】英ロンドンで4日、中国のイスラム系少数民族ウイグル人に対する人権侵害を調べる「ウイグル法廷」が開かれ、目撃者らが拷問や集団性的虐待などについて証言した。
ウイグル法廷は、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(WUC)」の求めに応じて設置されたもので、どの国の政府の傘下にもない。
弁護士や人権専門家など在英の陪審員9人が、1回目の目撃証言の聴取を行った。聴取は2回行われることになっている。12月には、中国がジェノサイド(大量虐殺)を行ったのかどうか判断する報告書の公開が予定されている。
新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の区都ウルムチ(Urumqi)出身のウズベク人で教師のケリビナル・シディク(Qelbinur Sidik)さんは、中国共産党指導部から、ウイグル人の「再教育」施設2か所で中国語を教えるよう命じられたと証言した。
強烈な悪臭がする施設に人々が詰め込まれており、一つはウイグル人男性用、一つ女性用だったという。シディクさんによると、「生徒」とされる人々は、数時間の授業の間、手足を拘束具につながれていた。
シディクさんは、施設に収容されていた女性たちは尋問を受ける時に暴行を受けていたとみられるとし、「拷問だけではなく性的虐待もあり、時には集団で行われた」と述べた。
ウイグル女性に対する強制的な避妊手術が日常的に行われており、ある時は女性1人が死亡したという。
シディクさんは、オランダ在住の娘に会うため、ビザ(査証)の発給を受けて中国を出たが、その前に自身も避妊手術を強制されたと明らかにし、「私が目撃し、自分自身で体験したことを一日たりとも忘れることはできない」と述べた。「私自身も女性であり、娘もいる。このような苦しみを受ける人がこれ以上出ないことを望む」
カザフスタンから新疆ウイグル自治区の家族を訪問している時に逮捕された、少数民族カザフ人のオムル・ベカリ(Omir Bekali)さんも証言した。
「私は天井からつり下げられた」と言うベカリさんは体中を打たれたと明らかにした。拷問によって父親は死亡し、兄弟には障害が残ったという。
中国は、「うそをつくる機械」だとして同法廷への参加を拒否した。陪審員らは、証拠に基づき、公正な審理を行うとしている。
2021年6月5日【AFP】英ロンドンで4日、中国のイスラム系少数民族ウイグル人に対する人権侵害を調べる「ウイグル法廷」が開かれ、目撃者らが拷問や集団性的虐待などについて証言した。
ウイグル法廷は、亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議(WUC)」の求めに応じて設置されたもので、どの国の政府の傘下にもない。
弁護士や人権専門家など在英の陪審員9人が、1回目の目撃証言の聴取を行った。聴取は2回行われることになっている。12月には、中国がジェノサイド(大量虐殺)を行ったのかどうか判断する報告書の公開が予定されている。
新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の区都ウルムチ(Urumqi)出身のウズベク人で教師のケリビナル・シディク(Qelbinur Sidik)さんは、中国共産党指導部から、ウイグル人の「再教育」施設2か所で中国語を教えるよう命じられたと証言した。
強烈な悪臭がする施設に人々が詰め込まれており、一つはウイグル人男性用、一つ女性用だったという。シディクさんによると、「生徒」とされる人々は、数時間の授業の間、手足を拘束具につながれていた。
シディクさんは、施設に収容されていた女性たちは尋問を受ける時に暴行を受けていたとみられるとし、「拷問だけではなく性的虐待もあり、時には集団で行われた」と述べた。
ウイグル女性に対する強制的な避妊手術が日常的に行われており、ある時は女性1人が死亡したという。
シディクさんは、オランダ在住の娘に会うため、ビザ(査証)の発給を受けて中国を出たが、その前に自身も避妊手術を強制されたと明らかにし、「私が目撃し、自分自身で体験したことを一日たりとも忘れることはできない」と述べた。「私自身も女性であり、娘もいる。このような苦しみを受ける人がこれ以上出ないことを望む」
カザフスタンから新疆ウイグル自治区の家族を訪問している時に逮捕された、少数民族カザフ人のオムル・ベカリ(Omir Bekali)さんも証言した。
「私は天井からつり下げられた」と言うベカリさんは体中を打たれたと明らかにした。拷問によって父親は死亡し、兄弟には障害が残ったという。
中国は、「うそをつくる機械」だとして同法廷への参加を拒否した。陪審員らは、証拠に基づき、公正な審理を行うとしている。
● しゃーまん
マサムネ | URL | 2021/06/08(火) 05:35 [EDIT]
マサムネ | URL | 2021/06/08(火) 05:35 [EDIT]
【シャーマン増殖現象】モンゴル人の100人に1人がシャーマン!?研究の第一人者が生解説
2021年06月03日09時16分
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[特定非営利活動法人 開発メディア]
「世界各地の宗教やシャーマニズム、伝統信仰」「不思議な逸話や現象」「文化人類学」に興味がある方には、とくにおススメ。これまでモンゴルを訪れたことがある方もない方も、モンゴルの新たな一面を知るチャンス!
<下へ続く>
途上国・国際協力に特化したメディア「ganas」を運営するNPO法人開発メディアは6月11日(金)、「【シャーマン増殖現象】モンゴル人の100人に1人がシャーマン!?」と題するオンライン講演会を開きます。登壇するのは、国立民族学博物館(みんぱく、大阪府吹田市)の准教授で、モンゴルのシャーマニズム研究の第一人者である島村一平氏。2000年代にかけて、"感染症”のごとく庶民から国会議員まであらゆるモンゴル人がシャーマンに変身した「謎の現象」をじっくり解説してもらいます。
「は?シャーマン?嘘くさすぎてあきれる」「また怪しい宗教勧誘か?」
皆さん、国民の100人に1人がシャーマン(祈祷師)だった国が、実は日本の近くにあるってご存知ですか?朝青龍や日馬富士、白鵬など数多くの力士の故郷、モンゴルです。
そのモンゴルのシャーマニズムを専門に研究する日本人男性がいます!国立民族学博物館の島村一平准教授です。
島村氏いわくモンゴルでは数年前まで、シャーマンに変身する“感染症”が爆発的に広がっていました。“感染”のピークは2011、2012年ごろ。庶民はもちろん俳優やモデル、ミュージシャンに国会議員までこぞって呪文を唱え、精霊を呼び寄せ始めたのです。
首都ウランバートルでは、こんな会話が日常茶飯事だったほど。
「最近じゃ、どこの家に行ってもシャーマンがいる」
「うちの妹もシャーマンになったよ」
シャーマンの出番はこんなときです。
「ケガや病気がちっとも治らない」
「自分や知り合いが交通事故に遭った」
「離婚続きの運命をどうにかしたい」
「学力競争に勝ったけど、仕事がうまくいかない」
というわけで、モンゴルのシャーマニズム研究の第一人者である島村氏に、「シャーマン増殖現象」をオンラインで生解説してもらう機会をご用意いたしました!
島村氏は、モンゴルが1992年に民政移管した直後、日本人で初めてモンゴル国立大学大学院に留学した人。モンゴルで自ら「シャーマンの世界に深く入り込んできた」経験の持ち主です!
さあ、島村氏の講演に耳を傾けて、“シャーマン大国”モンゴルに2時間半で「取り憑かれて」しまいましょう!間違いなくこの講演、聞かないと損するレアもの!今回は特別に、講演の中で精霊がシャーマンに乗り移る瞬間の映像も見せてもらえます!
以下、島村氏のお話のポイントを3つにまとめました。
1. 民主化で国は変わる!
・社会主義が崩壊した1992年以降、首都ウランバートルが急速に発展
・2000年代にかけてシャーマンが急増
・増え方は“感染症”レベルで、ピーク時はシャーマンが人口の1%を占めた
2. 自らシャーマンに「なる」という選択
・シャーマンは「個人営業主」!?
・シャーマンが不幸や災難から救うのは、本人・家族・友人のみ
・貧困格差や学力競争などで傷ついたプライドも癒やす
3. シャーマン急増のピークから10年のいま
・モンゴル人もついにシャーマンに飽きてきた?
・「シャーマン増殖現象」の復活はありえるか?
ちなみに“シャーマン大国”モンゴルはいま、“ラップ大国”といえるほどラップがさかんです。なんと、ラッパーからシャーマン、逆にシャーマンからラッパーになるモンゴル人もいるとのこと!
*島村氏を取材したganasの記事(2021年5月12日付)
→モンゴルは知られざるラップ大国だった! ラッパーからシャーマンになる人も
講演のあと、島村氏イチ押しの「モンゴル語ラップ」を教えてもらえるかもしれません。音楽&ラップ好きの方は必見です!
途上国や国際協力に興味がある学生や社会人にとっては、日本に近いモンゴルのことを全然知らないと、ちょっと恥ずかしいですよね。モンゴル人シャーマンを理解すれば、他の国のシャーマンとも比較できるチャンス!ステイホームが続くコロナ禍の今のうちに、会話のネタを仕込んでおきませんか?
※このイベントは、ganasが現在開講中の「グローバルライター講座」のアクティビティのひとつである「模擬記者会見」です。今回は特別に、受講者以外の方にも公開します。オブザーバーとしての参加となるため、質問はできません。ご容赦ください。
【登壇者】
島村一平氏(国立民族学博物館准教授/文化人類学・モンゴル地域研究専攻/博士(文学))
早稲田大学法学部を卒業後、テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専攻)。総合研究大学院大学後期課程単位修得退学。滋賀県立大学准教授を経て2020年春より現職。主著は「増殖するシャーマン――モンゴル・ブリヤートのシャーマニズムとエスニシティ」(春風社、2012年)。新著は「ヒップホップ・モンゴリア 韻がつむぐ人類学」(青土社、2021年)。
【日時】
2021年6月11日(金)20時~22時30分
<タイムライン(予定)>
19:50 開場
20:00 開始
20:10 6/11「【シャーマン増殖現象】モンゴル人の100人に1人がシャーマン!? 研究の第一人者が生解説」(国立民族学博物館准教授 島村一平氏)
21:00 質疑応答
*申し訳ございませんが、オブザーバー参加の方は質問できません。
22:30 終了
【こんな方におススメ】
・宗教やシャーマニズム、不思議な逸話や現象などが好き!
・アフリカや南米、他のアジアのシャーマニズムや伝統的な信仰、宗教儀礼と比べたい!
・モンゴルを訪れたことがある/コロナ禍が明けたら訪れたい!
・逆にモンゴルのことを知らないに等しいので、この機会に知りたい!
・島村氏の新著「ヒップホップ・モンゴリア」/先に載せたganasの記事を読んだ!
・2時間半、シャーマニズム研究者の話にのめりこみたい!
・異色の経歴をもつ研究者から、モンゴルでのユニークな実体験を訊いてみたい!
・大学/大学院で文化人類学を専攻しているが、熱中できる研究テーマが見つからない!
・もともと社会主義の国(モンゴルは旧ソ連に続く世界で2番目)が民主化すると、どう変わるのか気になる!
【会場】
オンライン(Zoomを使います)
*当日の1時間ほど前を目安に、ZoomのURLをPeatixのアカウントにお送りします。
【定員】
70人(先着順)
*定員に達した時点で締め切らせていただきます。
*お早めの申し込みが確実です。
【参加費】
・社会人:1000円(税込み)
・学生:500円(税込み)
・ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター/島村氏のゼミOB・OGの方:無料
(社会人の方ですと、島村氏の著書「増殖するシャーマン」の8分の1、「ヒップホップ・モンゴリア」の3分の1の価格で貴重なお話が聞けるので、かなりお得です!)
*オブザーバーとしての参加になりますので、質問はご遠慮ください(グローバルライター講座の受講者は記事を書きますので、そのために必要な「質問をすること」を優先します)。
*キャンセルされても参加費は返金できません。ご了承ください。
*ganasサポーターズクラブにまだ入っていらっしゃらない方はこの機会にどうぞ。ganasの活動を単にサポートしていただくだけでなく、さまざまな特典(お得に学べたり、途上国に関心がある人同士で交流も)もご用意しております。
【申し込み方法】
下のPeatixのページからお申し込みください。お申し込みはご入金をもって完了します。定員に達した時点で締め切らせていただきます。
https://20210601ganas-event.peatix.com/view
【主催】
特定非営利活動法人開発メディア(ganasの運営団体)
・ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp
・ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
・インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas
・メール:devmedia.ganas@gmail.com
2021年06月03日09時16分
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[特定非営利活動法人 開発メディア]
「世界各地の宗教やシャーマニズム、伝統信仰」「不思議な逸話や現象」「文化人類学」に興味がある方には、とくにおススメ。これまでモンゴルを訪れたことがある方もない方も、モンゴルの新たな一面を知るチャンス!
<下へ続く>
途上国・国際協力に特化したメディア「ganas」を運営するNPO法人開発メディアは6月11日(金)、「【シャーマン増殖現象】モンゴル人の100人に1人がシャーマン!?」と題するオンライン講演会を開きます。登壇するのは、国立民族学博物館(みんぱく、大阪府吹田市)の准教授で、モンゴルのシャーマニズム研究の第一人者である島村一平氏。2000年代にかけて、"感染症”のごとく庶民から国会議員まであらゆるモンゴル人がシャーマンに変身した「謎の現象」をじっくり解説してもらいます。
「は?シャーマン?嘘くさすぎてあきれる」「また怪しい宗教勧誘か?」
皆さん、国民の100人に1人がシャーマン(祈祷師)だった国が、実は日本の近くにあるってご存知ですか?朝青龍や日馬富士、白鵬など数多くの力士の故郷、モンゴルです。
そのモンゴルのシャーマニズムを専門に研究する日本人男性がいます!国立民族学博物館の島村一平准教授です。
島村氏いわくモンゴルでは数年前まで、シャーマンに変身する“感染症”が爆発的に広がっていました。“感染”のピークは2011、2012年ごろ。庶民はもちろん俳優やモデル、ミュージシャンに国会議員までこぞって呪文を唱え、精霊を呼び寄せ始めたのです。
首都ウランバートルでは、こんな会話が日常茶飯事だったほど。
「最近じゃ、どこの家に行ってもシャーマンがいる」
「うちの妹もシャーマンになったよ」
シャーマンの出番はこんなときです。
「ケガや病気がちっとも治らない」
「自分や知り合いが交通事故に遭った」
「離婚続きの運命をどうにかしたい」
「学力競争に勝ったけど、仕事がうまくいかない」
というわけで、モンゴルのシャーマニズム研究の第一人者である島村氏に、「シャーマン増殖現象」をオンラインで生解説してもらう機会をご用意いたしました!
島村氏は、モンゴルが1992年に民政移管した直後、日本人で初めてモンゴル国立大学大学院に留学した人。モンゴルで自ら「シャーマンの世界に深く入り込んできた」経験の持ち主です!
さあ、島村氏の講演に耳を傾けて、“シャーマン大国”モンゴルに2時間半で「取り憑かれて」しまいましょう!間違いなくこの講演、聞かないと損するレアもの!今回は特別に、講演の中で精霊がシャーマンに乗り移る瞬間の映像も見せてもらえます!
以下、島村氏のお話のポイントを3つにまとめました。
1. 民主化で国は変わる!
・社会主義が崩壊した1992年以降、首都ウランバートルが急速に発展
・2000年代にかけてシャーマンが急増
・増え方は“感染症”レベルで、ピーク時はシャーマンが人口の1%を占めた
2. 自らシャーマンに「なる」という選択
・シャーマンは「個人営業主」!?
・シャーマンが不幸や災難から救うのは、本人・家族・友人のみ
・貧困格差や学力競争などで傷ついたプライドも癒やす
3. シャーマン急増のピークから10年のいま
・モンゴル人もついにシャーマンに飽きてきた?
・「シャーマン増殖現象」の復活はありえるか?
ちなみに“シャーマン大国”モンゴルはいま、“ラップ大国”といえるほどラップがさかんです。なんと、ラッパーからシャーマン、逆にシャーマンからラッパーになるモンゴル人もいるとのこと!
*島村氏を取材したganasの記事(2021年5月12日付)
→モンゴルは知られざるラップ大国だった! ラッパーからシャーマンになる人も
講演のあと、島村氏イチ押しの「モンゴル語ラップ」を教えてもらえるかもしれません。音楽&ラップ好きの方は必見です!
途上国や国際協力に興味がある学生や社会人にとっては、日本に近いモンゴルのことを全然知らないと、ちょっと恥ずかしいですよね。モンゴル人シャーマンを理解すれば、他の国のシャーマンとも比較できるチャンス!ステイホームが続くコロナ禍の今のうちに、会話のネタを仕込んでおきませんか?
※このイベントは、ganasが現在開講中の「グローバルライター講座」のアクティビティのひとつである「模擬記者会見」です。今回は特別に、受講者以外の方にも公開します。オブザーバーとしての参加となるため、質問はできません。ご容赦ください。
【登壇者】
島村一平氏(国立民族学博物館准教授/文化人類学・モンゴル地域研究専攻/博士(文学))
早稲田大学法学部を卒業後、テレビ番組制作会社に就職。取材で訪れたモンゴルに魅せられ制作会社を退社、モンゴルへ留学する。モンゴル国立大学大学院修士課程修了(民族学専攻)。総合研究大学院大学後期課程単位修得退学。滋賀県立大学准教授を経て2020年春より現職。主著は「増殖するシャーマン――モンゴル・ブリヤートのシャーマニズムとエスニシティ」(春風社、2012年)。新著は「ヒップホップ・モンゴリア 韻がつむぐ人類学」(青土社、2021年)。
【日時】
2021年6月11日(金)20時~22時30分
<タイムライン(予定)>
19:50 開場
20:00 開始
20:10 6/11「【シャーマン増殖現象】モンゴル人の100人に1人がシャーマン!? 研究の第一人者が生解説」(国立民族学博物館准教授 島村一平氏)
21:00 質疑応答
*申し訳ございませんが、オブザーバー参加の方は質問できません。
22:30 終了
【こんな方におススメ】
・宗教やシャーマニズム、不思議な逸話や現象などが好き!
・アフリカや南米、他のアジアのシャーマニズムや伝統的な信仰、宗教儀礼と比べたい!
・モンゴルを訪れたことがある/コロナ禍が明けたら訪れたい!
・逆にモンゴルのことを知らないに等しいので、この機会に知りたい!
・島村氏の新著「ヒップホップ・モンゴリア」/先に載せたganasの記事を読んだ!
・2時間半、シャーマニズム研究者の話にのめりこみたい!
・異色の経歴をもつ研究者から、モンゴルでのユニークな実体験を訊いてみたい!
・大学/大学院で文化人類学を専攻しているが、熱中できる研究テーマが見つからない!
・もともと社会主義の国(モンゴルは旧ソ連に続く世界で2番目)が民主化すると、どう変わるのか気になる!
【会場】
オンライン(Zoomを使います)
*当日の1時間ほど前を目安に、ZoomのURLをPeatixのアカウントにお送りします。
【定員】
70人(先着順)
*定員に達した時点で締め切らせていただきます。
*お早めの申し込みが確実です。
【参加費】
・社会人:1000円(税込み)
・学生:500円(税込み)
・ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター/島村氏のゼミOB・OGの方:無料
(社会人の方ですと、島村氏の著書「増殖するシャーマン」の8分の1、「ヒップホップ・モンゴリア」の3分の1の価格で貴重なお話が聞けるので、かなりお得です!)
*オブザーバーとしての参加になりますので、質問はご遠慮ください(グローバルライター講座の受講者は記事を書きますので、そのために必要な「質問をすること」を優先します)。
*キャンセルされても参加費は返金できません。ご了承ください。
*ganasサポーターズクラブにまだ入っていらっしゃらない方はこの機会にどうぞ。ganasの活動を単にサポートしていただくだけでなく、さまざまな特典(お得に学べたり、途上国に関心がある人同士で交流も)もご用意しております。
【申し込み方法】
下のPeatixのページからお申し込みください。お申し込みはご入金をもって完了します。定員に達した時点で締め切らせていただきます。
https://20210601ganas-event.peatix.com/view
【主催】
特定非営利活動法人開発メディア(ganasの運営団体)
・ウェブサイト:https://www.ganas.or.jp
・フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ganas.or.jp
・ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
・インスタグラム:https://www.instagram.com/devmedia_ganas
・メール:devmedia.ganas@gmail.com
● シラユキ
マサムネさん、ありがとうございます | URL | 2021/06/08(火) 18:20 [EDIT]
マサムネさん、ありがとうございます | URL | 2021/06/08(火) 18:20 [EDIT]
ここでしったニュースをTwitterで流させていただくこともあり、助かっています。ここまで中国の悪行がニュースになる時代がくるとはお釈迦様でもご存じないですね
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