FC2ブログ
白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2019/12/23(月)   CATEGORY: 未分類
2019年を勝手に総括
今年もあと十日をきり、一年のたつのは本当に早い。四年前から私生活でろくな事がなないが今年は、とくにひどかった。空き巣に入られパソコンとカメラとられ、ご先祖生家遺構取り壊し問題にまきこまれたりと、客観的にいっても不愉快体験の連続であった。一方、三月には近代チベット・モンゴル史に関する英語の本を出版し、7月には国際チベット学会でパネルを組んでこの本の内容を宣伝するなど、研究方面は順調であった。

さて、毎年恒例、チベット情勢からみた今年の総括。今年は

(1) ゲルク派600年祭
ゲルク派600年ロゴ

チベット仏教最大宗派の開祖ツォンカパが死去して600年目。ツォンカパは最晩年に秘密集会タントラの注釈書を弟子のシェーラプセンゲに託したので、ギュメの始まりも600年目。ツォンカパが歿した命日(チベット暦10月25日に当たる12月21日)を中心にチベット仏教の大僧院界隈は盛り上がった。

(2) ダライラマ14世、インド亡命60周年。ノーベル平和賞受賞30周年。
ナショジオ

 この60年間中国は覇権主義をとり、軍事大国化し、チベット人に限らず少数民族を人口圧力と経済力によって同化し続けてきたが、チベット難民社会は粛々と仏教界を再建してきた。この変化の早い世界で、チベット人が踏ん張れているのは、チベット文化の価値を認め支援する方がいて、またがんばる当事者がいてはじめて可能になっていることで双方に頭が下がる。
 『ナショナルジオグラフィツク』は「命をかけて新天地を目指す」という特集をくみ、ロヒンギャ難民など世界の難民・移民をとりあげる中、ダライラマ14世のロングインタビューを掲載している。

(3) アメリカが中国と明確に対抗

 中国は今年建国70周年であるが、盛大な軍事パレードを行って自らの強権を世の中に示せば示すほど、世界はドンビキ。
 (a) 米中貿易戦争

 昨年から始まったアメリカの中国に態度の変化(中国は普遍的な価値を理解してくれると思ったが、その期待ははずれた)は今年よりはっきりとした形をとり米中関税戦争となった。

 (b) 香港人権法案可決

 11月20日、アメリカの下院で中国の香港に対する介入をけん制するための「香港人権・民主主義法案」を可決。
 
(c) ウイグル人権法案可決
 12月4日に、アメリカの下院でウイグル人権法案(ウイグル人を収容所にいれて文化を捨てさせている現状に対し、経済制裁を発動する法案)を圧倒的多数で可決した。

(4) 日本共産党も中国に対して明確に否

 11月4日に日本共産党の「第8回中央委員会総会」で、16年ぶりとなる「日本共産党綱領」の一部改定を行った。簡単にいえば、覇権主義となった中国共産党はすでに社会主義国ではない、と認めたもの。その翌日、小池晃書記局長11月5日でのAbema TVで
 「社会主義とは本来、人間が本当の意味で束縛から自由に生きていけるようにするもの。それが民主主義の否定や人権の抑圧、あるいは核兵器禁止条約に反対する動きをしている。3年前の党大会でも“大国主義・覇権主義の道を進んでいる”と警告したが、向こうは“それは削ってくれ”と言ってきた。しかし、その後も尖閣諸島での領海侵犯、香港の事態に対する武力による威嚇、チベットでの人権問題など、どんどんひどくなっている。それを今回の綱領ではっきりさせようということにした」。

 とこの改訂の理由に、南シナ海、チベット・ウイグル・香港での中国の行動にあることを明言。もともと共産党は政権にないこともあり、歯切れ良く中国の行動にはもの申していたが、今回は党の綱領まで変更したことに意味がある。もう中国はかつて日本のリベラルが夢見た社会主義の国ではなくなったのである。

(5) 今年なくなられたチベット支援者たち

(a) 岡本永司 本山護国寺貫首 (2019年10月28日) 91歳
  このエントリーでも述べましたが、チベットフェスティバルを始めとして数々のチベットイベントに境内を貸し出して下さいました。本当に、ありがとうございました。
78473764_10213295805503811_8939003751130202112_n.jpg
80688606_10213295802983748_1095271137845182464_n.jpg

(b) 木内みどり 女優 (2019年11月18日) 69歳
d0078456_17421286.jpg

 私の知る限りでも、ダライラマ14世の来日時、また、毎年の誕生パーティなどで司会を務められており、2008年にはダライラマに捧げる現代美術展Missing Peaceを代官山で主宰された。日本のチベット支援は保守が強いイメージがあるが、木内さんはハリウッド型のリベラルなチベット支援者の代表的な方であった。

(c) 松浦快芳 峯寺名誉住職 (2019年11月26日)  91歳

 清風学園校長の平岡宏一先生の奥様のご実家ということもあり、出雲チベット・フェスティバルやチベットの高僧をお迎えしての灌頂儀礼などチベット・イベントを開催してくださった方。
 平岡先生の奥様妃女さんが亡くなられる直前の父上のお話を聞かせてくださったのだが、実に綺麗な最期であったので以下に記しておく。

私「最近、FBに峯寺の写真が度々のっていたので、お父様大丈夫かなと思っていたんです。」

妃女さん「いや、それが急だったんです。六月くらいから弱ってきたかなと思ったので、毎月帰るようにしていたんですが、九月、十月はよく食事が入るようになって、大丈夫かなと思っていたのですが、11月になって私がちょうど帰っていた時、お風呂の介助をしたあと、お腹が空いたというので小さなおむすびをつくったらそれを一口食べて、そのあと急変して。意識がなくなったのは、救急車が山門から弁天様の池にさしかかったあたりでした。[魂が]まるで峯寺からでたくないといったみたいでした。その後は意識がもどらず翌日病院で息を引き取ったのですが、他の姉妹も孫もひ孫もたまたまいあわせていたので、みな最後に立ち会うことができました。まだそこいらにいるようで、実感がわきません」
80344050_10213295808943897_1009514118551437312_n.jpg

 このお話しを伺って90まで生きなくていいけど、こういう大往生したいと思った。

みなさん、ありがとうございました。チベット仏教ですと良い転生をとなりますが、まずは安らかにお眠りください。

[ TB*0 | CO*0 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ