空き巣被害にあって
実は7月に空き巣に入られた。バリの学会から帰って時差ボケが残っていた私は、裏の離れで昼寝をして母屋に戻ってきたら、何か違和感。状差しに入っていた銀行の封筒類が机の上に出してある。出した覚えない。もしや? と思いつつ、玄関においてあったバックの中をみると、財布の中に入っていたお金がない。
空き巣である(確定)。
まさかと思った。
だってうちすごい古いの。これまで向こう三軒両隣が空き巣はいってもうちだけは入らなかった。古い家なんでお金ないと思われているな、このままにしておけば金のかからんセキュリティだと自分の不精を正当化していたが、その自信が根底から崩れた。すぐに110番する。
生涯一度は救急車を呼ぶかもしれないが、110番通報はしないと思っていた。人生は何があるか分からない。
警察署が近いため、警察の方はわりとすぐにかけつけてくれた。私が、事情を聞かれる間、鑑識の方が足跡採取などを始めた。
足跡があるってことは、空き巣ヤロー、土足であがりやがったな(怒)!
落ち着いてよく見てみると、すべての部屋の引き出しが少しずつ開けられていた。タンスや机にお金入れるかよ。もっともキモかったのは若殿と花姫の部屋まで物色されていたこと。
キモキモキモ。
とにかく二人が無事でよかった。犬なら喉笛にくらいついて撃退してくれただろうが、オカメインコは無事でいてくれればそれでよい。
警察の方曰く「ここらあたりは中国人やコロンビア人の窃盗グループがよく荒らすんですよ。一時パソコンばかり盗んでいくやつらがいました」と云われてはっと気づく。
パソコンがない。そこいらを探すがない。ないないないない。私のMacががががが。
すぐにマックを追跡するが、電源がきられていて追跡できない。盗み馴れてんな(怒)。
このマック、去年買ったもので、メモリ増設していたから軽く20万は超えていて、なおかつこないだ修理したばっかりで、9月しめきりの論文のための、読書メモやpdf論文があそこにしか入っていない 。パソコンは買い換えられるけどデータは取り替えがきかない。
シリアル番号を警察の書類にかき、泥棒の指紋と区別するため私の十本の指の指紋をとられる。
私「これで私が身元不明の死体になった時にも身元が分かりますね」
警察「用途が犯人逮捕に限られているので、終わったら破棄されます」
私「じゃあ身元不明の死体にならないようにします」
帰り際の警察の方の話では、実行犯はすぐ捕まるだろうとのこと。組織の場合、末端を捕まえても、盗品は戻って来ないと、暗にとられたものはかえってきませんよ、的なことを云われる。
ここでみなさんに質問。
私がパソコンを盗られたといった時、そこのあなた、やったのは某国のスパイだと思いませんでしたか? 正直に言いましょう。 私も一瞬そう疑いました。
しかしすぐ、冷製パスタになって犯人像をプロファイリングした結果、日本人のドロボーだろうと結論。だって、某国のスパイが家中のひきだしを三センチずつ開けます? 何より笑ったのが、うちの下駄箱の上には、高崎駅名物ダルマ弁当のケースの中に財布からあふれた一円玉を投げ入れてあるのだが、それを盗ろうか盗るまいか迷って動かした形跡があった。
ケース一杯でも一円だったら大したお金にならないことに途中で気づいて、もっていくのをやめた、そんな風情であった。ダルマもって考え込む某国のスパイなんていないだろ。
そもそも論でいえば、私は某国がほしがるような情報もってない。パソコンも研究情報しかはいってない。
しかし、私が空き巣にあったことを知った人はみな、「某国のスパイではないか」と延髄反応した。というわけで、私に何かあると真っ先に某国が疑われることがわかった(笑)。
警察が帰ったあと、空き巣がパソコンの電源までもっていったことに気づき、怒りがMAXとなる。空き巣が触った場所、歩いた場所をすべてノロアウトで消毒した。人様のものをとるなんて、このクズ! クズ! とのろいながら。
それから一ヶ月半たった、9月6日、私は国立博物館で行われている三国志展をみているとケータイがなった。でると、何と空き巣が捕まったという。石造りの博物館は電波が悪いので、入り口にまででて電話をかけなおすと、空き巣は案の定、日本人で27才、警察の見立てでは組織のバックのないフリーの空き巣だという。
私「で私のMacは今どこに ?」
警察官「××交差点のゴミ箱に捨てたといっているんですが・・・・」
私「私の学者としての資産をゴミ扱い? (怒)」
警察官「と犯人はいってますが、これは嘘でネットで販売しているのではないかと疑っているので、裏付け捜査をしているので、連絡をまってください。余罪がたくさんあるので、たぶん檻の中に入ります。安心してください。」
私「盗まれたMacの代金とかお金とか空き巣に請求できるんですか」
警察官「我々は捕まえるだけで、そのあとは詳しくないんで、いずれ犯人の弁護士から連絡いくと思います」
私が予想していた犯人像は日本人の盗癖のある高齢者であったが、実物は意外に若かった。27才ならドロボーするより普通に土木作業員とかまぐろの一本釣り漁船にのって働いた方がお金かせげるだろう。警察の方もいっていたが今時の鑑識は優秀だし、防犯カメラがつきまくっているから簡単に捕まるし、捕まったら前科もので、刑務所でたあとも就職先も限られるだろう。社会のルールに反して一瞬よい思いをしても、結局はコスパはものすごく悪いのだ。
しかし、そのことに気づくような頭がないんだろうなあ。
こうして犯人は捕まったものの一ヶ月以上たっても警察からも弁護士から一向に連絡はなく、これ窃盗だからいいけど、身内を殺されたりなど、もっとすごい被害にあってこんな放置されてたら、きっと傷つくよなと思いつつ、11月に入ったことだし、渋谷の捜査本部に電話をしてみた。
すると、パソコンは楽天に売りに出されたので、今、楽天からの返事待ちで、買った人間を特定するまで二〜三ヶ月かかるとのこと。
楽天って盗品売っているのか?と一瞬思ったが、楽天フリマのラクマかもしれない。
27才余罪ボロボロ空き巣くんは、組織がないのでフリマで盗品を売りさばいていたのか。
というわけで、私のパソコンちゃんは戻ってくるかも知れない。9月提出の論文はもう不本意な内容ながらだしちゃったけど、Macがもどってくれれば少しは気分が晴れる。
とかいっていた11月9日、資料を撮影するためにひさびさにデジタル・カメラが必要となり、探すがない。あったはずの場所にない。これは資料撮影のために購入したもので、ミラーレス一眼のLumix、今まで寺本婉雅将来のチベット医学の写本を撮影し、ご先祖岡田鴨里の資料群の一部を撮影するなど大活躍であった。
それがない。空き巣がもっていったと結論せざるえなかった。警察に電話すると、また被害届けをとりにくるという。その際、いくらか値段をみつもってくれというので買った時の値段はすぐわかりますというと、それから五年たって今ならいくらで買うかという減価償却後の値段だという。
警察官「タダのものを探すのはちょっとということになりますから」
私「持ち主にとってはカメラもパソコンも古くなったらそのまま値段がさがっていくというものではない。かえってあがる。そもそも盗品がネットで販売できるのがおかしい。誰かの手にわたったらそいつは知らないで手に入れた「善意の第三者」ってことで、私に返す義務はないんだぞ(法学部出身のwくんに教わった笑)。
パソコンに関しては私は盗まれた日にシリアルナンバーを銘記した被害届けをだしている。それを速やかに公開してネットで買い手が検索できるようにすれば、盗品を売り買いできなくなり、泥棒を殲滅できる。なぜそういう法律がないんだ」
警察官「法律を作るのは別の人なんで。刑事課にいってください」
たらい回しかよ
全国の空き巣に告ぐ。
もう私は家に現金は一銭も置いてない。パソコンも財布もちょっと席を離れる時でも必ず持ち歩くようにしている。なので、うちにはいっても無駄。
まっとうに働け!
空き巣である(確定)。
まさかと思った。
だってうちすごい古いの。これまで向こう三軒両隣が空き巣はいってもうちだけは入らなかった。古い家なんでお金ないと思われているな、このままにしておけば金のかからんセキュリティだと自分の不精を正当化していたが、その自信が根底から崩れた。すぐに110番する。
生涯一度は救急車を呼ぶかもしれないが、110番通報はしないと思っていた。人生は何があるか分からない。
警察署が近いため、警察の方はわりとすぐにかけつけてくれた。私が、事情を聞かれる間、鑑識の方が足跡採取などを始めた。
足跡があるってことは、空き巣ヤロー、土足であがりやがったな(怒)!
落ち着いてよく見てみると、すべての部屋の引き出しが少しずつ開けられていた。タンスや机にお金入れるかよ。もっともキモかったのは若殿と花姫の部屋まで物色されていたこと。
キモキモキモ。
とにかく二人が無事でよかった。犬なら喉笛にくらいついて撃退してくれただろうが、オカメインコは無事でいてくれればそれでよい。
警察の方曰く「ここらあたりは中国人やコロンビア人の窃盗グループがよく荒らすんですよ。一時パソコンばかり盗んでいくやつらがいました」と云われてはっと気づく。
パソコンがない。そこいらを探すがない。ないないないない。私のMacががががが。
すぐにマックを追跡するが、電源がきられていて追跡できない。盗み馴れてんな(怒)。
このマック、去年買ったもので、メモリ増設していたから軽く20万は超えていて、なおかつこないだ修理したばっかりで、9月しめきりの論文のための、読書メモやpdf論文があそこにしか入っていない 。パソコンは買い換えられるけどデータは取り替えがきかない。
シリアル番号を警察の書類にかき、泥棒の指紋と区別するため私の十本の指の指紋をとられる。
私「これで私が身元不明の死体になった時にも身元が分かりますね」
警察「用途が犯人逮捕に限られているので、終わったら破棄されます」
私「じゃあ身元不明の死体にならないようにします」
帰り際の警察の方の話では、実行犯はすぐ捕まるだろうとのこと。組織の場合、末端を捕まえても、盗品は戻って来ないと、暗にとられたものはかえってきませんよ、的なことを云われる。
ここでみなさんに質問。
私がパソコンを盗られたといった時、そこのあなた、やったのは某国のスパイだと思いませんでしたか? 正直に言いましょう。 私も一瞬そう疑いました。
しかしすぐ、冷製パスタになって犯人像をプロファイリングした結果、日本人のドロボーだろうと結論。だって、某国のスパイが家中のひきだしを三センチずつ開けます? 何より笑ったのが、うちの下駄箱の上には、高崎駅名物ダルマ弁当のケースの中に財布からあふれた一円玉を投げ入れてあるのだが、それを盗ろうか盗るまいか迷って動かした形跡があった。
ケース一杯でも一円だったら大したお金にならないことに途中で気づいて、もっていくのをやめた、そんな風情であった。ダルマもって考え込む某国のスパイなんていないだろ。
そもそも論でいえば、私は某国がほしがるような情報もってない。パソコンも研究情報しかはいってない。
しかし、私が空き巣にあったことを知った人はみな、「某国のスパイではないか」と延髄反応した。というわけで、私に何かあると真っ先に某国が疑われることがわかった(笑)。
警察が帰ったあと、空き巣がパソコンの電源までもっていったことに気づき、怒りがMAXとなる。空き巣が触った場所、歩いた場所をすべてノロアウトで消毒した。人様のものをとるなんて、このクズ! クズ! とのろいながら。
それから一ヶ月半たった、9月6日、私は国立博物館で行われている三国志展をみているとケータイがなった。でると、何と空き巣が捕まったという。石造りの博物館は電波が悪いので、入り口にまででて電話をかけなおすと、空き巣は案の定、日本人で27才、警察の見立てでは組織のバックのないフリーの空き巣だという。
私「で私のMacは今どこに ?」
警察官「××交差点のゴミ箱に捨てたといっているんですが・・・・」
私「私の学者としての資産をゴミ扱い? (怒)」
警察官「と犯人はいってますが、これは嘘でネットで販売しているのではないかと疑っているので、裏付け捜査をしているので、連絡をまってください。余罪がたくさんあるので、たぶん檻の中に入ります。安心してください。」
私「盗まれたMacの代金とかお金とか空き巣に請求できるんですか」
警察官「我々は捕まえるだけで、そのあとは詳しくないんで、いずれ犯人の弁護士から連絡いくと思います」
私が予想していた犯人像は日本人の盗癖のある高齢者であったが、実物は意外に若かった。27才ならドロボーするより普通に土木作業員とかまぐろの一本釣り漁船にのって働いた方がお金かせげるだろう。警察の方もいっていたが今時の鑑識は優秀だし、防犯カメラがつきまくっているから簡単に捕まるし、捕まったら前科もので、刑務所でたあとも就職先も限られるだろう。社会のルールに反して一瞬よい思いをしても、結局はコスパはものすごく悪いのだ。
しかし、そのことに気づくような頭がないんだろうなあ。
こうして犯人は捕まったものの一ヶ月以上たっても警察からも弁護士から一向に連絡はなく、これ窃盗だからいいけど、身内を殺されたりなど、もっとすごい被害にあってこんな放置されてたら、きっと傷つくよなと思いつつ、11月に入ったことだし、渋谷の捜査本部に電話をしてみた。
すると、パソコンは楽天に売りに出されたので、今、楽天からの返事待ちで、買った人間を特定するまで二〜三ヶ月かかるとのこと。
楽天って盗品売っているのか?と一瞬思ったが、楽天フリマのラクマかもしれない。
27才余罪ボロボロ空き巣くんは、組織がないのでフリマで盗品を売りさばいていたのか。
というわけで、私のパソコンちゃんは戻ってくるかも知れない。9月提出の論文はもう不本意な内容ながらだしちゃったけど、Macがもどってくれれば少しは気分が晴れる。
とかいっていた11月9日、資料を撮影するためにひさびさにデジタル・カメラが必要となり、探すがない。あったはずの場所にない。これは資料撮影のために購入したもので、ミラーレス一眼のLumix、今まで寺本婉雅将来のチベット医学の写本を撮影し、ご先祖岡田鴨里の資料群の一部を撮影するなど大活躍であった。
それがない。空き巣がもっていったと結論せざるえなかった。警察に電話すると、また被害届けをとりにくるという。その際、いくらか値段をみつもってくれというので買った時の値段はすぐわかりますというと、それから五年たって今ならいくらで買うかという減価償却後の値段だという。
警察官「タダのものを探すのはちょっとということになりますから」
私「持ち主にとってはカメラもパソコンも古くなったらそのまま値段がさがっていくというものではない。かえってあがる。そもそも盗品がネットで販売できるのがおかしい。誰かの手にわたったらそいつは知らないで手に入れた「善意の第三者」ってことで、私に返す義務はないんだぞ(法学部出身のwくんに教わった笑)。
パソコンに関しては私は盗まれた日にシリアルナンバーを銘記した被害届けをだしている。それを速やかに公開してネットで買い手が検索できるようにすれば、盗品を売り買いできなくなり、泥棒を殲滅できる。なぜそういう法律がないんだ」
警察官「法律を作るのは別の人なんで。刑事課にいってください」
たらい回しかよ
全国の空き巣に告ぐ。
もう私は家に現金は一銭も置いてない。パソコンも財布もちょっと席を離れる時でも必ず持ち歩くようにしている。なので、うちにはいっても無駄。
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