fc2ブログ
白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/05/21(月)   CATEGORY: 未分類
仏教的生き方入門(マンセー)
はしかで全学休講になった。

わたしの口を思わずついたのは「マンセー」の一言。

神仏が下さったこの魂の時間、大事に使わせてもらいます。

学会発表の準備もあるし、あの英文書評もかかにゃいかんし、二つも翻訳とめてるし、三月末の締め切りのはもうぶっちぎって二ヶ月だし、不義理の山が少しは小さくなるかも。

何より嬉しいのは、木曜日に仏青で参禅を予定しているのだが、六時半からはじまるのに授業が五時五十分まであるので、授業をはやくおわらなきゃなー、とちょっと心苦しかったのだ。

それが、早めにきりあげ、ど・こ・ろ・か、全学休講だもんねー。

もう数時間前からお寺にいって準備しちゃうもんねー。
座禅のあとは、正法眼蔵の「梅花」の講義だもんねー。

ああ、なんてすばらしい。

この年になって小学生の気持ちにもどれることがあるなんて、人生まだまだ捨てたもんじゃない。
--------------------
で、マクラが終わったところで、お知らせ。
osada

 ごぞんじチベット・バックパッカーの神、長田くんが新刊をだしました。

 題して『仏教的生き方入門--チベット人に学ぶがんばらずに暮らす智慧--』

 アノ中国にふんだりけったりの目にあいながらも、それを「忍耐」を学ぶチャンスと自己陶冶にはげみ、どんな苛酷な体験も受け入れ、PTSDとかトラウマとかは無縁な健全な精神をもち、かつ、論理的で知能の高いチベット人。

 息を吸うようにエゴをコントロールすることに長けたチベット人の生き方がチベット人と日常的に接している長田くんならではの豊富なエピソードによって描かれているのでとても読みやすい。

 この本は、何でもかんでも悲観的に考えてしまい、自意識過剰で一歩も前に進めなくなっている、鬱病気味の人とかには、オススメしたい。

 私事だが「ダライラマはもっとひどい目にあってきたけど笑っている。」と考えることによって、わたしはかなーりいろいろなことが気にならなくなった。

 みなさんも、ダライラマやチベットの悲惨な現代史を学び、そのあとこの長田君の本をよんで、いかにチベット人がすごいかを実感してみるといいですよ。

[ TB*0 | CO*5 ] page top

COMMENT

 管理者にだけ表示を許可する

破顔@不捨室主 | URL | 2007/05/22(火) 06:04 [EDIT]
まあ、先生はこんなことお書きになっても
実際に授業を端折るなんてことしないのは知ってますが、
でも休講になってよかったですね。

長田さんのブログ拝見してるので、
この本もあとで手に取ってみようと思います。

ところで、わたしもなんか昨日から
熱っぽいような気がしてきました。
病院行ってきます。
でも、これがただの風邪なのに病院で待ってるうちにはしかうつったらやだな。
● チャンネルを変える理由
夜行性人 | URL | 2007/05/23(水) 06:17 [EDIT]
イシハマ先生、おはようございます。
学級閉鎖を歓迎する休みたがりの子どもの心境ってありました。病気の人はそれどころじゃないと分かっててもつい喜んでしまって申し訳なく思ったり、でもやっぱり時間が空いて嬉しかったり・・・。

はしかは子どもの頃にかかるのが普通の世代でした。
今の状況は中途半端な予防接種のせいで、幼少時に罹患するよりも重たい症状になっているとのこと。・・・なんだかなーと思います。
子どもの頃にかかって二度とかからない体質になった方があとあと心配なくなるのに。
最初からかからない方がいいから、効果のいずれ薄れる予防接種が奨励されてしまうのでしょうか? 一度罹患するのと同等の絶対効果のある予防接種でないとかえって命の危機に瀕する。 根絶できない伝染病の類は治りやすい幼少時にかかるほうが、「うまく健康を入手する方法」のような気もします。

ところで、最近のニュースの傾向。
アナウンサーが悲観的すぎではないでしょうか?
諦観していることを「賢く悟っている態度」だと勘違いしています。
「昔は良かったのに・・・(→今はどうしようもない、これからはもっとどうしようもなくなる)」と心理を誘導するようなコメントのアナウンサーがとっても嫌です。

あと、残酷な事件を起こした加害者のプロファイリングを長々する番組も、即チャンネルを変えます。
目立つ事件を起こ犯罪者は『自己掲示欲』が強い。
「わかって欲しい、わかってくれない、理解りやがれ!!!」って感情を野放しにしている。
そういう犯罪者の人たちの願望を叶えてあげるなよ・・・。というわけでチャンネルを変えます。

事実の報道は必要だけど、もっと淡々とすればいいのに。
犯罪によって『自己掲示欲』が叶えられる状況では、後続の犯罪者の呼び水になります。
「突き放さなくては・・・、甘やかしたらダメだろうっ! コラッ!!」って思います。 

尾崎豊の「盗んだバイクで走り出す~♪」って歌詞を聴くと
「ちょっと待て、バイク盗まれた人気の毒だろう! なんでそんな迷惑行為が美しい青春のイメージになるんだ???」
と、・・・少数派の解釈なんでしょうね。
でも、感情移入の方向性は、迷惑かけられた人の側になので、その歌詞にドップリ浸る『信仰』にはどうしても反感ムラムラになります。

私は『復讐の正当化』は否定したい。
拉致問題・9.11事件などでもっともらしく『報復』することが当たり前のように言っている人たちの言葉に賛同できません。
復讐とか報復だの・・・、やってしまったら許せないと思っていた者と同じ側になってしまいます。もしもそうなったら自分こそが『許せない人間』になる。

我慢することは消化不良のように感じられやすいけど、・・・考える時間ができて、同じ轍を踏まないようにって学習することができます。
地味だけど忍耐ってすごい。チベットの人たちの受難に潰されていない考え方のことも、もっと一般的になればいいのに思います。

すみません、今回も長くなりました。
実家に初めてツバメが巣を作ってとても嬉しかったので、そのお話をしたかったのですが、またの機会にしますね。 

イシハマ | URL | 2007/05/23(水) 10:47 [EDIT]
>夜行性人さん
おっしゃる通り、いかなる意味においても、やはり復讐は不毛どす。とくに、被害の当事者ならまだ多少は共感できるものの、
その被害者を利用して世の中を煽って暴力を肯定するような輩は論外。
ちなみに、わたしも犯罪をテレビで報道するのは反対。
あんなもん分析してもしょーがない。
犯罪者の精神を分析する暇があったら、まじめに生きている人の精神を分析して、どうしたらああなれるかを研究するほうがまだましである。

● 昔は・・・
モモ@大東 | URL | 2007/05/23(水) 13:04 [EDIT]
はしかや水疱瘡を患った子供を
わざと遊んでいる子供の輪に入れて
罹患させる方法をとっていたと思います。
私も小学生のうちに3日はしかと水疱瘡を経験しました。
早稲田の学生さんたちは振って沸いたお休みに
戸惑っているのか、それとも喜んでいるのか。

永田さんの本買ってみたいと思います。
● >モモさん
イシハマ | URL | 2007/05/23(水) 13:34 [EDIT]
長田幸康さんの本、読みやすいですよ。
わたしも子供の頃、近所のこどもたちがいっせいにかかった時、かからせられました。
当時の大ざっぱな世相のおかげで、わたしはいま安全圏です。
はしかはSARSとちがって治るところが救いがあります。

TRACK BACK
TB*URL
Copyright © 白雪姫と七人の小坊主達. all rights reserved. ページの先頭へ