ウクライナ戦争で被害をうけるチベット仏教徒たち
ロシアのプーチン大統領は、2022年2月24日、一方的にウクライナに侵攻した。こうしてはじまった戦争は、ロシアの敗色濃いながらも九ヶ月たった今も終わる兆しをみせていない。
今回はこの戦争でロシアの中にある二つのチベット仏教国カルムキア共和国(カスピ海の北に位置)とブリヤート共和国(バイカル湖の東に位置)がどのような状況であるかをロシア語メディアから拾ってみた。
以下の青字がニュースの主要部分からの引用である(日付ごとにならべてある)、以下黒字部分はその要約である。
今回の戦争は突如として始まったため、軍事演習と言われて現地にいたロシアの兵士たちが、そのままウクライナに放り込まれた。この兵士たちはロシアの中でも貧しい共和国出身者が多く、一番の戦死者をだしたのはダゲスタン共和国、2番目がブリヤート共和国であった。
3月2日のニュースは戦争勃発当初ウクライナの発表したロシア人捕虜の中に自分の息子をみつけた母親がたった一人で戦争反対のピケをはったというものである。

6月28日のニュースはブリヤート人の兵士の妻たちが、すでに四ヶ月も戦地にいる負傷した夫たちを故郷に戻すよう抗議したというもの。しかしこの頃はまだ抗議ができただけましであり、すぐにロシアでは抗議者を逮捕する法律を制定した。

7月17日のニュースでは戦争を拒否したブリヤート人たちが収容所をへて前線に送り込まれたことが報じられた。

この間、ウクライナは西側の支援の下、徐々に優勢となり、窮したプーチンは9月21日に予備役を動員すると発表した。これまで人ごとのように戦争をみていたロシア人はいざ自分が死地に送られるかもしれないと知ると大量に国外に脱出を図り始めた。
しかし、この動員はモスクワやペテルスブルグのような大都市よりも、ブリヤートなどの〔ロシアからみた〕僻地で積極的に行われていた。NHKの世界のトップニュース(10月11日)の特集で、この件がとりあげられ、この地が狙われた理由は人口が希薄であり、武装した当局が兵士を徴発にきても抵抗できるような力がないからであるという。ある村は徴兵年齢の男性がほとんど徴発されたというからひどい話しである。
もともとスラブ系ではない民族はプーチンのスラブ人ナショナリズムに嫌悪感を懐いていたが、今回の戦争でロシアからの離脱やロシアの崩壊を期待する声が上がり始めた。
このような状況を受けて、9月29日、 ゼレンスキー大統領はコーカサスやブリヤートなどの非スラブ系先住民に向けた演説動画を発表し、ロシアに対して立ち上がるように呼びかけた。
10月28日にはカルムキア共和国の民族主義者たちがつくる会議がロシアからの独立宣言を発表した。

ロシアはヨーロッパへのエネルギーの輸出を停止し、ウクライナのインフラを破壊し、囚人を戦地に投入するなど戦い方は汚くなる一方である。さらに、この戦争のおかげでヨーロッパは化石燃料に回帰し、来年はさらに空中に放出される二酸化炭素の排出量がふえるであろう。ロシアの独裁者の気分一つで地球が大きな被害を受けている。
さらに、チベット仏教徒の人口はロシアの戦争や中国の同化政策で減るいっぽうなのに、地球人口は80億人を突破した。
なんかもういろいろいやになってくる今日この頃なのであったった。
●2022年3月2日
ブリヤート女性、ウクライナの戦争捕虜の中に自分の息子を見つける(ソースはここ)
〔ブリヤート共和国首都〕ウランウデでは、自分の息子である契約軍人のセルゲイ・オチロフがウクライナで拘束されていることを知った女性が、孤独にピケを張り、「戦争に反対」と書かれた横断幕を広げた。
出典はこちら オンラインマガジン『バイカルの人々』 (интернет-журнал "Люди Байкала)
●2022年4月25日
ロシアの貧困地域出身の兵士は、ウクライナで他の兵士よりも多く死亡している。(ソースはここ)
MediaZone調べによると、死亡したロシア人のほとんどは貧しい地域の軍人であり、最も犠牲者が多かったのはロシア連邦の2つの共和国、ダゲスタンとブリヤートであった。
ダゲスタン人とブリヤート人は、他の地域よりも頻繁に戦争に行く。死者の多くは、平均給与が月2万ルーブル(約220ユーロ)をやっと超える程度のこれらの貧しい地域出身者である。
●2022年6月28日
ブリヤート人の軍人の妻が夫のウクライナからの帰還を求める。兵士たちは精神的にも肉体的にも消耗している(ソースはここ)
『シベリアのリアル』(Сибирь.Реалии )によると、「演習」のためにウクライナに滞在しているブリヤート人兵士の妻たちが、共和国首脳に夫を帰国させるよう求めるビデオを撮影した。
・・・・彼女たちによると、夫たちはもう4カ月も軍の現場にいて、精神的にも肉体的にも疲れ切っている。全員が軽度から中程度の重症度の挫傷を負っている。・・・・妻たちは、ロシアのテレビがこの「無法状態」に注意を払わないことに不満を抱いている。
●2022年7月17日
ブリヤート人の契約軍人が戦闘拒否のため、ルガンスク近郊の予審拘置所に移送。(ソースはここ)
契約軍人のコメントを録音した音声は、「フリー・ブリヤティア」財団のアレクサンドラ・ガルマザポワ会長からMediazoneに提供されたもの。
・・・・・彼等はブリヤート州の32364部隊に所属し、数カ月戦地にいた後、辞表をだした。曰く「私たちは皆、辞表をだしたが、司令部は否定的な反応を示した。つままり、司令部からの脅しが始まった...。・・ドニプロ・ペトロフスクとヘルソン地方の軍事調査部の責任者が来て、ルガンスク近郊に突撃部隊を作ったので、収容施設におくった後に全員をそこに送ると言った」・・・・彼によると、8~10人の軍人のグループが軍司令官室に連行され、ガレージに3~4日間閉じ込められて一食にされ、その後、リハビリセンターとして作られたルガンスク近くの予科練収容施設に送られるという。
●2022年9月29日
ゼレンスキー大統領の先住民に向けた演説動画(ソースはここ)
コーカサスの民たちよ!
私は今、キーウ市内の1860年代にダゲスタンとコーカサス全体の英雄であるイマームのシャミルが住んでいた地区にいる。ご覧のとおり、ウクライナはあなた方の英雄を讃える術を知っている。私たちは、私たちの民の文化を融合させた場の記憶を維持している。(中略)
コーカサスの民たちよ! ロシアの全ての民たちよ! この戦争を望む1人の人物に仕える多くの人の中に混ざるべき理由は、あなた方には一つもない。あなたたちは、ウクライナで死ぬ必要はない。あなた方の息子は、ウクライナで死ぬべきではない。あなたたちには、そのような義務はない。あなたたちの親に対しても、あなたたちの子供に対しても、あなたたちの未来に対しても、あなたたちの大地の未来に対しても、そのような義務はないのだ。あなたたちはそのことを知っているはずだ。
私たちは、あなた方が犯罪的動員に対して抵抗しているのを見ている。ロシアは動員によって自らの正規軍の失敗、犯罪的命令の失敗を覆い隠してしまおうとしている。あなた方は、そのような失敗などないと嘘をつかれている。
ロシアは孤独となった。もう孤立しており、この戦争によって裁かれる。「真実に対して武器を掲げた者は皆、実のところ、自らの死へとその武器を掲げているのだ」。クレムリンはどうやら、イマーム・シャミルのその言葉を知らないようである。しかし、この言葉はコーカサスでは知られているはずだ。その言葉は、この戦争に人が送られているシベリアやその他の地でも聞かれるべきだ。
・・・・
犯罪動員の最初の一週間で、すでに戦争へ送るために集まった人より多くの人がロシアを出国した。クレムリンはこれにどう対応しているか? 彼らは、自国民に対峙させるために軍をロシア国境に送っているのだ! 恥だ! 何らかの偽「住民投票」、何らかの自白と併合からなる嘘は、ロシアにとってさらに大きな恥辱で終わることだろう。
その恥ずべき戦争には、誰も参加すべきでない。ダゲスタン人は、ウクライナで死ぬべきではない。チェチェン人、イングーシ人、オセチア人、チェルケス人、その他ロシアの国旗の下に入ることになったあらゆる民についても同様だ。総じて、約200の様々な民がいる…。あなた方は、誰が彼らをウクライナに送っているか知っているだろうか。送っている者たちは、人々を「貨物200便」(編集注:軍の死亡者運送を示す軍用語)にしたがっているのだ。
あなたたちはそれを望んでいるのだろうか? あるいは望んでいないのか? 私は、あなたたちが生きたがっていると確信している。私は、あなたたちが嘘に疲れていると確信している。私は、あなたたちが今こそ戦わねばならないことを知っていると確信している。
ロシア国民が戦争へ行くことになるように、人々は意図的に貧困へと追いやられている。借金を作り出された。人々は、弾圧で脅され、プロパガンダで嫌がらせを受けている。あなたたちは、それを変えることができる。誰があなたたちにとっての本当の象徴であるか、誰があなたたちにとって英雄であるか、誰があなたたちの歴史上のプライドであるか、そして、誰があなたたちを単に利用したがっているのかを、あなたたちは理解しなければならない。
「戦いたまえ、さすれば勝たん!」
●2022年10月28日
オイラト・カルムック人会議(Конгресса ойрат-калмыцкого народа)がカルムキアの独立宣言を発表した(ソースはここ)
オイラト・カルムック人民会議は、2015年からエリスタで開催されている民族活動家の民衆大会「チュルガン」を調整する機関である。・・・同組織の指導者は、議会をカルムイク人の唯一の正当な代表機関とする。
・・・・・
〔この宣言文では〕クレムリンの政策に同意しないことを表明し、オイラト-カルムイク人の議会は「オイラト-カルムイク人のロシアへの植民地依存からの完全な解放の必要性を宣言する」と「ロシア連邦からカルムイク共和国の分離、主権独立国家の宣言と設立を達成する決意を宣言する」とある。
・・・・・
この宣言文書の著者は、カルムイキアの独立は、カルムイキ民族の言語、文化、伝統、存在そのものを維持するための最も重要で唯一の条件であるという。宣言文は、他国政府に対してカルムイキアの解放の必要性を認識するよう訴え、「正義を勝たせよう」という言葉で締めくくられている。
・・・・
今回はこの戦争でロシアの中にある二つのチベット仏教国カルムキア共和国(カスピ海の北に位置)とブリヤート共和国(バイカル湖の東に位置)がどのような状況であるかをロシア語メディアから拾ってみた。
以下の青字がニュースの主要部分からの引用である(日付ごとにならべてある)、以下黒字部分はその要約である。
今回の戦争は突如として始まったため、軍事演習と言われて現地にいたロシアの兵士たちが、そのままウクライナに放り込まれた。この兵士たちはロシアの中でも貧しい共和国出身者が多く、一番の戦死者をだしたのはダゲスタン共和国、2番目がブリヤート共和国であった。
3月2日のニュースは戦争勃発当初ウクライナの発表したロシア人捕虜の中に自分の息子をみつけた母親がたった一人で戦争反対のピケをはったというものである。

6月28日のニュースはブリヤート人の兵士の妻たちが、すでに四ヶ月も戦地にいる負傷した夫たちを故郷に戻すよう抗議したというもの。しかしこの頃はまだ抗議ができただけましであり、すぐにロシアでは抗議者を逮捕する法律を制定した。

7月17日のニュースでは戦争を拒否したブリヤート人たちが収容所をへて前線に送り込まれたことが報じられた。

この間、ウクライナは西側の支援の下、徐々に優勢となり、窮したプーチンは9月21日に予備役を動員すると発表した。これまで人ごとのように戦争をみていたロシア人はいざ自分が死地に送られるかもしれないと知ると大量に国外に脱出を図り始めた。
しかし、この動員はモスクワやペテルスブルグのような大都市よりも、ブリヤートなどの〔ロシアからみた〕僻地で積極的に行われていた。NHKの世界のトップニュース(10月11日)の特集で、この件がとりあげられ、この地が狙われた理由は人口が希薄であり、武装した当局が兵士を徴発にきても抵抗できるような力がないからであるという。ある村は徴兵年齢の男性がほとんど徴発されたというからひどい話しである。
もともとスラブ系ではない民族はプーチンのスラブ人ナショナリズムに嫌悪感を懐いていたが、今回の戦争でロシアからの離脱やロシアの崩壊を期待する声が上がり始めた。
このような状況を受けて、9月29日、 ゼレンスキー大統領はコーカサスやブリヤートなどの非スラブ系先住民に向けた演説動画を発表し、ロシアに対して立ち上がるように呼びかけた。
10月28日にはカルムキア共和国の民族主義者たちがつくる会議がロシアからの独立宣言を発表した。

ロシアはヨーロッパへのエネルギーの輸出を停止し、ウクライナのインフラを破壊し、囚人を戦地に投入するなど戦い方は汚くなる一方である。さらに、この戦争のおかげでヨーロッパは化石燃料に回帰し、来年はさらに空中に放出される二酸化炭素の排出量がふえるであろう。ロシアの独裁者の気分一つで地球が大きな被害を受けている。
さらに、チベット仏教徒の人口はロシアの戦争や中国の同化政策で減るいっぽうなのに、地球人口は80億人を突破した。
なんかもういろいろいやになってくる今日この頃なのであったった。
●2022年3月2日
ブリヤート女性、ウクライナの戦争捕虜の中に自分の息子を見つける(ソースはここ)
〔ブリヤート共和国首都〕ウランウデでは、自分の息子である契約軍人のセルゲイ・オチロフがウクライナで拘束されていることを知った女性が、孤独にピケを張り、「戦争に反対」と書かれた横断幕を広げた。
出典はこちら オンラインマガジン『バイカルの人々』 (интернет-журнал "Люди Байкала)
●2022年4月25日
ロシアの貧困地域出身の兵士は、ウクライナで他の兵士よりも多く死亡している。(ソースはここ)
MediaZone調べによると、死亡したロシア人のほとんどは貧しい地域の軍人であり、最も犠牲者が多かったのはロシア連邦の2つの共和国、ダゲスタンとブリヤートであった。
ダゲスタン人とブリヤート人は、他の地域よりも頻繁に戦争に行く。死者の多くは、平均給与が月2万ルーブル(約220ユーロ)をやっと超える程度のこれらの貧しい地域出身者である。
●2022年6月28日
ブリヤート人の軍人の妻が夫のウクライナからの帰還を求める。兵士たちは精神的にも肉体的にも消耗している(ソースはここ)
『シベリアのリアル』(Сибирь.Реалии )によると、「演習」のためにウクライナに滞在しているブリヤート人兵士の妻たちが、共和国首脳に夫を帰国させるよう求めるビデオを撮影した。
・・・・彼女たちによると、夫たちはもう4カ月も軍の現場にいて、精神的にも肉体的にも疲れ切っている。全員が軽度から中程度の重症度の挫傷を負っている。・・・・妻たちは、ロシアのテレビがこの「無法状態」に注意を払わないことに不満を抱いている。
●2022年7月17日
ブリヤート人の契約軍人が戦闘拒否のため、ルガンスク近郊の予審拘置所に移送。(ソースはここ)
契約軍人のコメントを録音した音声は、「フリー・ブリヤティア」財団のアレクサンドラ・ガルマザポワ会長からMediazoneに提供されたもの。
・・・・・彼等はブリヤート州の32364部隊に所属し、数カ月戦地にいた後、辞表をだした。曰く「私たちは皆、辞表をだしたが、司令部は否定的な反応を示した。つままり、司令部からの脅しが始まった...。・・ドニプロ・ペトロフスクとヘルソン地方の軍事調査部の責任者が来て、ルガンスク近郊に突撃部隊を作ったので、収容施設におくった後に全員をそこに送ると言った」・・・・彼によると、8~10人の軍人のグループが軍司令官室に連行され、ガレージに3~4日間閉じ込められて一食にされ、その後、リハビリセンターとして作られたルガンスク近くの予科練収容施設に送られるという。
●2022年9月29日
ゼレンスキー大統領の先住民に向けた演説動画(ソースはここ)
コーカサスの民たちよ!
私は今、キーウ市内の1860年代にダゲスタンとコーカサス全体の英雄であるイマームのシャミルが住んでいた地区にいる。ご覧のとおり、ウクライナはあなた方の英雄を讃える術を知っている。私たちは、私たちの民の文化を融合させた場の記憶を維持している。(中略)
コーカサスの民たちよ! ロシアの全ての民たちよ! この戦争を望む1人の人物に仕える多くの人の中に混ざるべき理由は、あなた方には一つもない。あなたたちは、ウクライナで死ぬ必要はない。あなた方の息子は、ウクライナで死ぬべきではない。あなたたちには、そのような義務はない。あなたたちの親に対しても、あなたたちの子供に対しても、あなたたちの未来に対しても、あなたたちの大地の未来に対しても、そのような義務はないのだ。あなたたちはそのことを知っているはずだ。
私たちは、あなた方が犯罪的動員に対して抵抗しているのを見ている。ロシアは動員によって自らの正規軍の失敗、犯罪的命令の失敗を覆い隠してしまおうとしている。あなた方は、そのような失敗などないと嘘をつかれている。
ロシアは孤独となった。もう孤立しており、この戦争によって裁かれる。「真実に対して武器を掲げた者は皆、実のところ、自らの死へとその武器を掲げているのだ」。クレムリンはどうやら、イマーム・シャミルのその言葉を知らないようである。しかし、この言葉はコーカサスでは知られているはずだ。その言葉は、この戦争に人が送られているシベリアやその他の地でも聞かれるべきだ。
・・・・
犯罪動員の最初の一週間で、すでに戦争へ送るために集まった人より多くの人がロシアを出国した。クレムリンはこれにどう対応しているか? 彼らは、自国民に対峙させるために軍をロシア国境に送っているのだ! 恥だ! 何らかの偽「住民投票」、何らかの自白と併合からなる嘘は、ロシアにとってさらに大きな恥辱で終わることだろう。
その恥ずべき戦争には、誰も参加すべきでない。ダゲスタン人は、ウクライナで死ぬべきではない。チェチェン人、イングーシ人、オセチア人、チェルケス人、その他ロシアの国旗の下に入ることになったあらゆる民についても同様だ。総じて、約200の様々な民がいる…。あなた方は、誰が彼らをウクライナに送っているか知っているだろうか。送っている者たちは、人々を「貨物200便」(編集注:軍の死亡者運送を示す軍用語)にしたがっているのだ。
あなたたちはそれを望んでいるのだろうか? あるいは望んでいないのか? 私は、あなたたちが生きたがっていると確信している。私は、あなたたちが嘘に疲れていると確信している。私は、あなたたちが今こそ戦わねばならないことを知っていると確信している。
ロシア国民が戦争へ行くことになるように、人々は意図的に貧困へと追いやられている。借金を作り出された。人々は、弾圧で脅され、プロパガンダで嫌がらせを受けている。あなたたちは、それを変えることができる。誰があなたたちにとっての本当の象徴であるか、誰があなたたちにとって英雄であるか、誰があなたたちの歴史上のプライドであるか、そして、誰があなたたちを単に利用したがっているのかを、あなたたちは理解しなければならない。
「戦いたまえ、さすれば勝たん!」
●2022年10月28日
オイラト・カルムック人会議(Конгресса ойрат-калмыцкого народа)がカルムキアの独立宣言を発表した(ソースはここ)
オイラト・カルムック人民会議は、2015年からエリスタで開催されている民族活動家の民衆大会「チュルガン」を調整する機関である。・・・同組織の指導者は、議会をカルムイク人の唯一の正当な代表機関とする。
・・・・・
〔この宣言文では〕クレムリンの政策に同意しないことを表明し、オイラト-カルムイク人の議会は「オイラト-カルムイク人のロシアへの植民地依存からの完全な解放の必要性を宣言する」と「ロシア連邦からカルムイク共和国の分離、主権独立国家の宣言と設立を達成する決意を宣言する」とある。
・・・・・
この宣言文書の著者は、カルムイキアの独立は、カルムイキ民族の言語、文化、伝統、存在そのものを維持するための最も重要で唯一の条件であるという。宣言文は、他国政府に対してカルムイキアの解放の必要性を認識するよう訴え、「正義を勝たせよう」という言葉で締めくくられている。
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