とあるチベット学者の5月日記
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5月4日
お客さんをお迎えしたのでレストラン・タシデレから「チベットお試しセット」をおとりよせする(https://tashidelek.jp/online/)。ご近所のIさんがお庭のバラを届けてくださり、テーブルの上には季節の花が。庭の春菊も花盛りで良い季節である。自分で料理をつくらないところはまだまだであるが、人並みのおもてなしの10%くらいはしている気がする。猫は復活してきた。


5月11日
国連クラシック・ライブ協会主催のチャリティ・ミュージカル「赤毛のアン」を見に行く。始まりにあたって挨拶をされた代表のKさんは、世界中で教育を必要としている子供たちがたくさんいるという文脈でチベット難民への支援に触れてくださり、ありがたく合掌する。『赤毛のアン』は昔は青春小説だと思っていたけど、改めて見直してみるとこの話深い。
カスバート家のマシュー・マリラ兄妹は農作業を手伝わせるため、男の子を孤児院からひきとろうとした。しかし、実際に現れたのは女の子のアン。手違いだからと送り返そうとするが、アンの境遇を聞くうちに可愛そうになってしまい、ひきとって育てることとなる。当然情が移る(笑)。アンはキレやすいが(笑)、非常に賢く最終的には教師となる。
この小説の書かれた20世紀初頭は弱者に厳しい時代である。孤児であり、女の子であるという二重苦を背負ったアンが、プリンス・エドワード島の豊かな自然の中で愛する人を増やしていき、頭の良さで幸せを掴んでいく過程は、マイナスからのスタートでも人は幸せになれるというサクセス・ストーリーである。

5月14日
アイフォンが認知症になり、私の知らないうちにいろいろな方に着信を残していることがわかり、買い換えざるをえなくなる。iphone13をまともにかうと12万円するので、中古のiphone12に古いiPhoneのデータを移し替える。そしたら突然ブラックアウトして何をやっても起動しない。これは俗に言う安物買いの銭失い・・・。ほぼ諦めつつも表参道のアップルストアで強制再起動したら起動した。めでたき哉。
無事に古いデータはiphone12に転送され、iphoneの転生も完了。これまで機種がかわっても必ず同じオカメインコケースにしていたが、今回このケース生産終了していて同じものがない。しかたないので、透明ケースの中に初代ごろう公の羽をいれてお守りとする。待ち受け画面も初代ごろう公なので両面ごろう公。

5月17日
法王事務所を訪問。代表のアリヤさんから、チベット外務省出版部(DIIR PUBLICATION)からでた、貴著Harnessing the Dragon's Fume Challenging the Chinese Communist Party's distorted Tibet Narratives (『龍の毒気を抜く 中国共産党のねじまげられたチベット情報を糾す』 )をいただく。龍とは中国共産党、その毒気とは世間をまどわす事実に基づかないプロパガンダ。それを一つ一つ論破していく労作。
その翌日『チベット幻想奇譚』(春陽堂書店)を拝受する。『セルニャ』(金魚の意味)で現代チベット作家の小説を翻訳しているチームの新刊。チベット版遠野物語、あるいは、私の好きな漫画今市子氏の『百鬼夜行抄』のチベット版みたいな感じで、古くからの神々が現代を舞台にしていまだ力を行使しているというストーリーが多い。おすすめです。

この日、家に戻ってきたら『渡清一年日誌』がY さんから届いていた。Yさんは私よりずっと目上のオカメインコ友達であるが、最近私が日露戦争期のチベットやモンゴルからの留学生に関する論文をだしたところ、Yさんの祖父君が日露戦争まっただなかの1905年に清朝に日本語教師として渡り(全く同じ時期に寺本婉雅や川島浪速も北京にいた)、そこで過ごした一年間の日記がおうちに保存されているとのことで、送っていただいたのである。崩し字がかなり厳しいが、読めるところもある。Yさんの祖父君が北京や保定でであった現地の日本人は歴史上の有名人ばかり。この日誌、立派な歴史資料である。
多くの家ではこういう明治期の日記や書簡は何となく個人情報感がただようこともあり、廃棄されがちである。これを大事に保管してくださっていたYさんには感謝しかない。オカメインコはこれまでにもたくさん私に良いものを運んで来てくれた。オカメインコの神よ、これからも私にたくさんの資料とよい人を連れてきてくださいさい。

5月4日
お客さんをお迎えしたのでレストラン・タシデレから「チベットお試しセット」をおとりよせする(https://tashidelek.jp/online/)。ご近所のIさんがお庭のバラを届けてくださり、テーブルの上には季節の花が。庭の春菊も花盛りで良い季節である。自分で料理をつくらないところはまだまだであるが、人並みのおもてなしの10%くらいはしている気がする。猫は復活してきた。


5月11日
国連クラシック・ライブ協会主催のチャリティ・ミュージカル「赤毛のアン」を見に行く。始まりにあたって挨拶をされた代表のKさんは、世界中で教育を必要としている子供たちがたくさんいるという文脈でチベット難民への支援に触れてくださり、ありがたく合掌する。『赤毛のアン』は昔は青春小説だと思っていたけど、改めて見直してみるとこの話深い。
カスバート家のマシュー・マリラ兄妹は農作業を手伝わせるため、男の子を孤児院からひきとろうとした。しかし、実際に現れたのは女の子のアン。手違いだからと送り返そうとするが、アンの境遇を聞くうちに可愛そうになってしまい、ひきとって育てることとなる。当然情が移る(笑)。アンはキレやすいが(笑)、非常に賢く最終的には教師となる。
この小説の書かれた20世紀初頭は弱者に厳しい時代である。孤児であり、女の子であるという二重苦を背負ったアンが、プリンス・エドワード島の豊かな自然の中で愛する人を増やしていき、頭の良さで幸せを掴んでいく過程は、マイナスからのスタートでも人は幸せになれるというサクセス・ストーリーである。

5月14日
アイフォンが認知症になり、私の知らないうちにいろいろな方に着信を残していることがわかり、買い換えざるをえなくなる。iphone13をまともにかうと12万円するので、中古のiphone12に古いiPhoneのデータを移し替える。そしたら突然ブラックアウトして何をやっても起動しない。これは俗に言う安物買いの銭失い・・・。ほぼ諦めつつも表参道のアップルストアで強制再起動したら起動した。めでたき哉。
無事に古いデータはiphone12に転送され、iphoneの転生も完了。これまで機種がかわっても必ず同じオカメインコケースにしていたが、今回このケース生産終了していて同じものがない。しかたないので、透明ケースの中に初代ごろう公の羽をいれてお守りとする。待ち受け画面も初代ごろう公なので両面ごろう公。

5月17日
法王事務所を訪問。代表のアリヤさんから、チベット外務省出版部(DIIR PUBLICATION)からでた、貴著Harnessing the Dragon's Fume Challenging the Chinese Communist Party's distorted Tibet Narratives (『龍の毒気を抜く 中国共産党のねじまげられたチベット情報を糾す』 )をいただく。龍とは中国共産党、その毒気とは世間をまどわす事実に基づかないプロパガンダ。それを一つ一つ論破していく労作。
その翌日『チベット幻想奇譚』(春陽堂書店)を拝受する。『セルニャ』(金魚の意味)で現代チベット作家の小説を翻訳しているチームの新刊。チベット版遠野物語、あるいは、私の好きな漫画今市子氏の『百鬼夜行抄』のチベット版みたいな感じで、古くからの神々が現代を舞台にしていまだ力を行使しているというストーリーが多い。おすすめです。

この日、家に戻ってきたら『渡清一年日誌』がY さんから届いていた。Yさんは私よりずっと目上のオカメインコ友達であるが、最近私が日露戦争期のチベットやモンゴルからの留学生に関する論文をだしたところ、Yさんの祖父君が日露戦争まっただなかの1905年に清朝に日本語教師として渡り(全く同じ時期に寺本婉雅や川島浪速も北京にいた)、そこで過ごした一年間の日記がおうちに保存されているとのことで、送っていただいたのである。崩し字がかなり厳しいが、読めるところもある。Yさんの祖父君が北京や保定でであった現地の日本人は歴史上の有名人ばかり。この日誌、立派な歴史資料である。
多くの家ではこういう明治期の日記や書簡は何となく個人情報感がただようこともあり、廃棄されがちである。これを大事に保管してくださっていたYさんには感謝しかない。オカメインコはこれまでにもたくさん私に良いものを運んで来てくれた。オカメインコの神よ、これからも私にたくさんの資料とよい人を連れてきてくださいさい。

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