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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2020/07/21(火)   CATEGORY: 未分類
20年夏チベット関連新刊
チベット・ファンの方が喜ぶ以下の四冊の新刊について紹介をしたい。

1. チベット亡命政権編著『チベットの主張』集広舎
2. 同 Missing For 25 years (『行方不明になって25年のパンチェンラマ』)
3. 星泉・海老原志穂・南太加・別所裕介著『チベット牧畜文化辞典』東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所
4. 平岡宏一著『男の子のやる気を引き出す 朝のことば』ビジネス社

 最初の二冊はダラムサラの亡命政権が出版したものを日本語訳したもの。ちなみに、ダライラマ法王日本代表事務所の代表ルントック氏が五月をもって退任され(詳細はこちら)、新しくアリヤさん(Tsewang Gyalpo Arya)が任命された。コロナの折まだ来日されていないが、日本語で発信するチベット・ニュースなどでお披露目をはじめている。
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 話をもとにもどす。

1.『チベットの主張』
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2008年以後のチベットの状況を事実に基づいてレポートしたもの。チベット人の焼身抗議や中国政府による遊牧民の定住促進により遊牧民の生業が損なわれていること、悪化する一方のチベット高原の環境破壊などの最新の情報が得られる。この本で初めてチベット問題を知った人のために過去の経緯についても簡単に触れられている。

2. Missing For 25 years
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2020年5月18日にアメリカのマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は18日、パンチェン・ラマの居場所を「直ちに」公表するよう中国に要求した。このことからマスコミもパンチェンラマって誰?と遅まきながら情報を蒐集しだした。パンチェンラマはダライラマの属するチベット仏教最大宗派ゲルク派第二位の高僧でダライラマ同様転生によってその座を継承している。25年前、ダライラマがゲンドゥチュキニマ少年をパンチェンラマ11世に認定したところ、数日後いづこともなく拉致されてしまった。
  状況からいって中国政府の拉致であろうとみな確信していたが、中国政府がそれをみとめたのは一年後。その後も死亡説がながれるたびに、中国政府は元気であると言い続けているが、もしパンチェンラマが死亡したと発表すれば12世が中国政府の手の届かないところで出現する可能性もあるため、そう言わざるを得ないこともあるので、中国発表の真偽は定かではない。

 本書はパンチェンラマ拉致に関する事実関係、国際的な支援などの全体象をしるのに適している。

3. チベット牧畜文化辞典』
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本書は東京外大教授星泉先生率いる研究チームが東北チベット(アムド)のツェコ県の遊牧民の家に滞在しながら蒐集した牧畜関連用語の集大成である。定住民なら牛・馬とまりの単語しかないところ、牧畜民には雌雄・年齢や身体状態によって様々な呼称がある。当然、日本語には対応する訳語がない場合が多いが、カラー写真がふんだんに使用されていることから文字で表現しただけではイメージがつかめないことでも、理解ができる。百聞は一見にしかずである。現在ものすごい早さで失われていっている牧畜文化である。このような記録が行われる意義ははかりしれない。


4.『男の子のやる気を引き出す 朝のことば』
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『秘密集会タントラ』をチベットの高僧ガワン先生に学んだ平岡宏一先生が、『秘密集会タントラ入門』を出版された際には即身成仏を目標とする密教界に歓呼の声があがったが、その難解さにみな頭を抱えた。しかし、今回の本はわかりやすい。自らが校長をつとめる清風学園の朝礼の席(何と毎朝行われるってんだからもう)のスピーチを摘出したものだからである。
 古今東西の各界のリーダーの逸話を俎上にのせ、そこから、利他の重要性を説き、さらにからっぽでは人を救うことはできないので、自らの心を高めていくことの重要性を語る本書は、大乗仏教の理想的人間像、菩薩になるための入門書といえよう。今日先生が上京してこられて数時間時間があることのことなので、ウラ話を伺いたいと思う。
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DATE: 2020/07/03(金)   CATEGORY: 未分類
真実和解委員会と断捨離
 54年前にたった家がさすがにガタがきたので建て替える。そのため、ここ数ヶ月間抜本的な断捨離を行っている。リサイクルにだせるものはだし、思い出の品も現在使用できないものは写真とった後にゴミにだし、ここ三ヶ月くらいやっているけどゴールがみえない

 あかずの倉庫をあけた時、まず「チコちゃんのかご」とかかれた鳥カゴをみて、「無理」と叫んだ。チコちゃんとは私が小学校五年生の時にまいこんだ手乗りセキセイで私はナイアガラの瀧のように愛情を注いだ。にもかかわらず、無情にも中学校二年の11月25日に母が不用意にあけた戸から逃げ出してそのまま帰ってこなかった。舞い込んだ鳥はふたたび舞い上がってしまったのである。

 それから私は泣き暮らし彼を探しつづけ、彼が帰って来たときのためかごをこうして保存していたのである。思い出が津波である。鳥でこうなんだから28年前になくなった母の遺品なんて断捨離がすすむわけねえ。

 しかし整理をはじめて一ヶ月くらいに意識が別のステージにあがった。まず母がやっていた洋裁、習字、茶道、華道は私は全部できないのでとっておいても使う人がいない。なので習字系の書籍やお手本は現在書家をやっている方におゆずりした。洋裁類は私が最低やる簡単なもの以外は写真にとってすてる。また、母がいろいろなところを旅行してとった写真はいつどこでとったものか分からないのでスキャナーでデジタル化した後本体は処分することにした。

  押し入れ、吊り戸棚などを一カ所ずつ片付けていく中で、まず手を入れる前の写真をとり、中のものをだしてからはそれを一つずつ写真にとる。捨てる書類について重要そうなものはスキャナーや写真を一頁ずつとっておく。毎日とる山のような写真は、それがもともと所蔵されていた場所の名前をつけたフォルダにまとめておく。

 きがつけば、古い家の古文書とかを整理する時の手法を援用していた。 
 
 また、記録に残すと断捨離が出来るという点を考察しているうちに面白いことに気づいた。真実和解委員会と似ていると(唐突だなw)。

 説明しよう。アパルトヘイト下では南アの白人治安維持機関は多くの黒人を令状なしで拉致し殺害したりしていた。そのような犯罪をアパルトヘイトが廃止された後どうするかという時、初の黒人南ア大統領マンデラは真実和解委員会をつくった。この委員会においては「個々の国家的犯罪を記録し、加害者は被害者や被害者の遺族に謝罪をし、加害者の罪を問わない」というものである。被害者は加害者をゆるす場合もゆるさない場合もあるが、後者の場合でも加害者の罪は許される(道義的な罪は残りつづけるけど)。被害者に許された場合、加害者はふっきれたように明るい顔になり被害者も憎しみから解放され、それは大きな感動をよぶ。もちろんその逆もある。

 真実和解委員会は「新しい国をつくるためには暗い過去をひきずることは得策ではない。しかし、忘れてはならないものもある。だから記録に残す」という精神である。
 つまり、私は新しい国をつくるため過去のいくぶんかを手放さなければならないが、写真にとる=記録に残すことによって、過去の思い出の品を手放すことができるのである。というわけで歴史家らしく記録しいしい家の整理をやっているためちっとも進まない。 ちなみに「チコちゃんのカゴ」は手放さないw。

 一部から要望があったため整理の過程ででてきた私の子供の頃の写真を一挙公開。

 一才、二才、三才の誕生日に写真館でとったもの、最後のはたぶん七才の七五三である。
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三才
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