19年センゲ首相来日日程
チベット亡命政府の代表センゲ首相がチベット新年(ロサル)の休暇にあわせて来日される。チベット社会は17世紀後半より歴代ダライラマが政教一致の権威を有していたが、そのチベットに選挙で選ばれた「首相」が生まれるまでにはもちろん長い時間がかかった。

ダライラマは1959年の亡命直後より難民社会の先頭にたって、民主化に取り組んだ。その理由は、こうである。転生によってその座をうけつぐダライラマ制に基づく限り、前のダライラマがなくなってから、次のダライラマが成人に至るまで長大な権力の空白期間が生まれる。平和な時期ならまだしも亡国の局面において、政治的な空白は亡国決定に等しい。つまり、ダライラマ一人にチベットのすべてがかかるという今の状態はかなりまずい。
「ダライラマの代替わりとともにチベット社会が心中しなくて済むようにしよう。民主主義にはむろんいろいろな問題があるが、他の諸制度に比べればまし。人々が自ら選んだ代表によってチベット社会を運営できるようにしよう」とこう、ダライラマは考えたのである。
しかし、仏教がすみずみにまで浸透した社会で生きてきたチベット難民は、「ふるさとを失った上に、観音菩薩(ダライラマ)の加護まで失うなんて、ありえない!」 と激しく拒否し、長い間ダライラマの引退を押しとどめていた。しかし、2011年、ダライラマの高齢という事実を前についにチベット人は決意し、ダライラマは政教一致のチベットの元首から退き、政治の座を選挙でえらばれたセンゲ首相に託したのである。
センゲ首相は貧しい難民社会に生をうけ、奨学金で進学し、最終学歴はアメリカの名門ハーバート大学のロースクルをでた秀才である。ダライラマの次だから何をやっても何かいわれてしまうつらい立場であったが、けなげにがんばった結果、最近はみなから受け入れられ再選も果たした。
平岡先生がセンゲ首相から聴いた話であるが、首相といっても一国の首相ではなく、難民社会の首相であり、かつ、ここまで世界中に中国の影響力がすみずみにまで及んでいると何かと辛いめにあう。そのような時にセンゲ首相はダライラマ14世にアドバイスを求めにいくのだという。すると、気持ちが切り替わり、「ダライラマにアドバイスを得られる環境にいる自分は何て幸せなんだろうと思える」とおっしゃっていたという。
確かに、60年前にダライラマ14世がチベットからインドに亡命した時はわずか24才であった。一国の王からいきなり一難民となり、環境が激変したばかりか、外遊をすれば心ないことをいう人も沢山いた。しかし、ダライラマもダライラマに従う10万人のチベット難民も一つ一つなすべきことをなし、今自分たちの文化と言葉をまもるためにとにもかくにも持続可能な社会をつくりあげてきた。そのダライラマ14世のアドバイスなのだから、たしかに重みがあるであろう。
そんなセンゲ首相の話を聞いてみたいという方、以下に来日日程をあげるので、チベット・ハウスや大阪の銭屋本舗などで親しく接することができます。
その後に続くリンク先はセンゲ首相との中国人との対話などからのクリップ映像である。よろしかったらご覧ください。
●2019年1月26日(土) 13時~14時
在日チベット人とチベット支援者の皆様に『主席大臣ロブサン・センゲによる講演会と意見交換会』開催のご案内
◆ 会費:無料【参加自由】
◆ 会場:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス・ジャパン)
◆ 主催:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(NPO チベットハウス・ジャパン)
◆ 協力:在日チベット人コミュニティ・スチューデンツ・フォー・フリーチベット
●2019年1月26日(土) 18時30分~20時
チベット亡命政権 主席大臣ロブサン・センゲ 来日歓迎レセプションパーティーの御案内
◆ 会場:ホテルオークラ東京別館地下2階(アスコットホール)
◆ 参加費:お一人様 7,000円(立食形式)
◆ 申込締切日:2019年1月23日(木)【必着】
◆ 主催:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(NPO チベットハウス・ジャパン)
●2019年1月27日(日) 18時~19時30分
チベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣来日特別企画「リーダーシップとこれからの社会に必要な人材とは」開催のお知らせ
◆ 会場:東京都・飯田橋 Think Lab
◆ 研修費:一般:5,000円(税込) 学生:1,500円(税込)
◆ 講師:Dr. ロブサン・センゲ氏(チベット亡命政権主席大臣)
◆ ファシリテーター:島田由香氏(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社取締役人事総務本部長)
◆ 主催:ロブサン・センゲ氏来日講演企画委員会
●2019年1月29日(火) 17時~18時30分
シンポジウム『知っておかなければならないチベットの今 7』(ロブサン・センゲ主席大臣講演)開催のご案内
◆ 会場:大阪・銭屋本舗南館6階(銭屋ホール)
◆ 会費:無料
◆ 主催:雪の下の炎の会
センゲ首相のビデオクリップ
https://twitter.com/tibethousejapan/status/1085848916166246401
https://twitter.com/tibethousejapan/status/1085835341578170369
https://twitter.com/tibethousejapan/status/1085521332635295746
https://twitter.com/tibethousejapan/status/1085135138340495360
https://twitter.com/tibethousejapan/status/1084679587592732673
https://twitter.com/tibethousejapan/status/1084654512269287424

ダライラマは1959年の亡命直後より難民社会の先頭にたって、民主化に取り組んだ。その理由は、こうである。転生によってその座をうけつぐダライラマ制に基づく限り、前のダライラマがなくなってから、次のダライラマが成人に至るまで長大な権力の空白期間が生まれる。平和な時期ならまだしも亡国の局面において、政治的な空白は亡国決定に等しい。つまり、ダライラマ一人にチベットのすべてがかかるという今の状態はかなりまずい。
「ダライラマの代替わりとともにチベット社会が心中しなくて済むようにしよう。民主主義にはむろんいろいろな問題があるが、他の諸制度に比べればまし。人々が自ら選んだ代表によってチベット社会を運営できるようにしよう」とこう、ダライラマは考えたのである。
しかし、仏教がすみずみにまで浸透した社会で生きてきたチベット難民は、「ふるさとを失った上に、観音菩薩(ダライラマ)の加護まで失うなんて、ありえない!」 と激しく拒否し、長い間ダライラマの引退を押しとどめていた。しかし、2011年、ダライラマの高齢という事実を前についにチベット人は決意し、ダライラマは政教一致のチベットの元首から退き、政治の座を選挙でえらばれたセンゲ首相に託したのである。
センゲ首相は貧しい難民社会に生をうけ、奨学金で進学し、最終学歴はアメリカの名門ハーバート大学のロースクルをでた秀才である。ダライラマの次だから何をやっても何かいわれてしまうつらい立場であったが、けなげにがんばった結果、最近はみなから受け入れられ再選も果たした。
平岡先生がセンゲ首相から聴いた話であるが、首相といっても一国の首相ではなく、難民社会の首相であり、かつ、ここまで世界中に中国の影響力がすみずみにまで及んでいると何かと辛いめにあう。そのような時にセンゲ首相はダライラマ14世にアドバイスを求めにいくのだという。すると、気持ちが切り替わり、「ダライラマにアドバイスを得られる環境にいる自分は何て幸せなんだろうと思える」とおっしゃっていたという。
確かに、60年前にダライラマ14世がチベットからインドに亡命した時はわずか24才であった。一国の王からいきなり一難民となり、環境が激変したばかりか、外遊をすれば心ないことをいう人も沢山いた。しかし、ダライラマもダライラマに従う10万人のチベット難民も一つ一つなすべきことをなし、今自分たちの文化と言葉をまもるためにとにもかくにも持続可能な社会をつくりあげてきた。そのダライラマ14世のアドバイスなのだから、たしかに重みがあるであろう。
そんなセンゲ首相の話を聞いてみたいという方、以下に来日日程をあげるので、チベット・ハウスや大阪の銭屋本舗などで親しく接することができます。
その後に続くリンク先はセンゲ首相との中国人との対話などからのクリップ映像である。よろしかったらご覧ください。
●2019年1月26日(土) 13時~14時
在日チベット人とチベット支援者の皆様に『主席大臣ロブサン・センゲによる講演会と意見交換会』開催のご案内
◆ 会費:無料【参加自由】
◆ 会場:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス・ジャパン)
◆ 主催:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(NPO チベットハウス・ジャパン)
◆ 協力:在日チベット人コミュニティ・スチューデンツ・フォー・フリーチベット
●2019年1月26日(土) 18時30分~20時
チベット亡命政権 主席大臣ロブサン・センゲ 来日歓迎レセプションパーティーの御案内
◆ 会場:ホテルオークラ東京別館地下2階(アスコットホール)
◆ 参加費:お一人様 7,000円(立食形式)
◆ 申込締切日:2019年1月23日(木)【必着】
◆ 主催:ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(NPO チベットハウス・ジャパン)
●2019年1月27日(日) 18時~19時30分
チベット亡命政権ロブサン・センゲ主席大臣来日特別企画「リーダーシップとこれからの社会に必要な人材とは」開催のお知らせ
◆ 会場:東京都・飯田橋 Think Lab
◆ 研修費:一般:5,000円(税込) 学生:1,500円(税込)
◆ 講師:Dr. ロブサン・センゲ氏(チベット亡命政権主席大臣)
◆ ファシリテーター:島田由香氏(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社取締役人事総務本部長)
◆ 主催:ロブサン・センゲ氏来日講演企画委員会
●2019年1月29日(火) 17時~18時30分
シンポジウム『知っておかなければならないチベットの今 7』(ロブサン・センゲ主席大臣講演)開催のご案内
◆ 会場:大阪・銭屋本舗南館6階(銭屋ホール)
◆ 会費:無料
◆ 主催:雪の下の炎の会
センゲ首相のビデオクリップ
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