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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2018/04/08(日)   CATEGORY: 未分類
矢島保次郎の親族かもしれない元ゼミ生の結婚式(長)
今日は元ゼミ生矢島くんの結婚式。

開宴20分前についたにもかかわらず、受付は長蛇の列。新婦側は誰も並んでいないのに新郎のがわのみが行列なのである。彼は在学中からバックパッカーでシルクロードを陸路で踏破したり、外国人留学生寮にすんで友達たくさんつくったり、仕事についてからもバングラディシユ勤務とかしていて、現在もインドネシア関連の仕事についているので、とにかく世界中から友達が集まってきたらしい。
ゆびわ2

中国、韓国とかならまだわかるけど、南アフリカ、イランとかからも友達がきていた。
結婚式では新郎側と新婦側がだいたい半々になるようにテーブルを並べる伝統があるが、圧倒的に新郎の席がおおく、受付がパンクしている。そのため開宴は30分遅れた。

私「チェックインに時間がかかって、離陸が遅れた飛行機みたい」

そして、やっと始まったかと思うと、会場側の司会者が進行をはやくしなければとあせったのかナレーションが早口。

私「競馬中継みたい」
知らない人もいる集合写真

最近の結婚式らしく仲人なし、お二人の開会宣言のようなもので式ははじまり、転職したばかりの新郎側からは会社の人がきていないので、新婦の会社の上司が乾杯の発声、来賓のご挨拶を行うという変則的な形。

乾杯が終わり料理もでないうちから、みな席をたってかってに高砂の席にいって新郎・新婦と歓談したりしてアナーキーな雰囲気になる。外国人が多く日本の結婚式の雰囲気が分からないためこうなっているものと思われる。

そこで、わたしも「チベット服きてるから外人よ~」みたいな顔をしてズイズイと新郎親戚席にうかがい、ご挨拶をさせていただく。じつは新郎の矢島くんは百年前に日本人として四人目にチベットにはいった矢島保次郎の親戚だ、と聞いていたので、ご親族があつまる結婚式の席なら近い方がいらっしゃるかもしれないとふんでのことである。

 しかし、お父上から伺った話によると「矢島家のルーツは〔矢島保次郎と同じ〕群馬なのでどっかで関係あるかもね」という程度の曖昧な話で、ご先祖を調べて菩提寺までいった私としては「もっと一族の歴史をふかぼりしてよ」と心の中で叫んだのであった。
たしかに、ものすごく近い親戚だったらゼミに在籍している時に私にいってるよな。もし矢島保次郎の係累の方にお会いできたらイギリス外交官の史料にでているYajima Yasujiroの名前とかをおみせして、盛り上がろうと思っていたのに。

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 そこで気を取り直して席に戻る(当たり前だ)。おそらくは新郎が若干国士様であることから、全体に和風。窓からは皇居がみえ、式は神前、お料理は和風。ケーキカットでなく鏡割り。いろいろな国からお客さんがきているから、ジャパンな空気感をだして「おもてなし」なのだろう。
みながかってに席をたって旧交を温めるので、お色直しで新婦が席をたつときも新婦が注目されずに、司会者が席についてくださいと絶叫する。
 天ぷらがでてきたが、あまりに焦って給仕されたので、てんぷらがさらからすべってざざーっと盆の上にこぼれた。しかも、ウエイター、気づいてない。相当きている。

私「学級崩壊みたい」

 新郎はインドネシアでとれるトパーズ(石言葉は幸福と博愛)で自分でデザインしたネックレスを新婦につけてあげたりしている。イスラム圏の人もいることを考えるとこのくらいの接近が穏当な演出であろう。

 印象深かったのは、去年二人が婚約した時に、新郎は富山、新婦はオーストラリアで働く遠距離恋愛で一年後、どうなるかわからないままで式場を予約していたこと。その後、二人の努力もあって、新婦は何とか日本にかえり、新郎も転職して東京にすめるようになり、めでたく夫婦は新生活を一緒に始めることがかなった。

 式の終盤に新郎が男泣きにないているのをみて、ここにたどりつくまでいろいろあったのだろうと思う。
 国をこえた超遠距離恋愛から、一緒に暮らすことになった二人は、きっとこれからも仲良くいろいろなことを乗り越えていくのだろう。
 末永くお幸せに。
  
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