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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2017/08/23(水)   CATEGORY: 未分類
インドへ行ってきました
私は人間ができていないので、自分の幸せがゆらぐと、とたんに人の幸せを祈る気持ちがなえる。
従って、一刻も早く、愛を取り戻すべく、具体的にいえばなくなった愛鳥の生まれ変わりをわが手に取り戻すべく、、愛鳥の菩提を弔い、愛鳥の生まれ変わりについて伺うため、ギュメ大僧院(南インド、カルナタカ州にあるチベット密教二大本山のうちの一)に向かった。
副館長

 到着した翌日、副僧院長さん(僧院長がイタリアにいっていて不在のため彼がトップ)のお部屋を訪れて、ごろう様の写真と生まれ変わりの候補となる三羽の写真をおみせし、先代と心相続が同じ鳥はと伺ったところ、やはり私がおもっていた雛が私と縁があるとのお答えを戴いた。従って、その結果に基づき、帰国してすぐに、兄弟(姉妹?)も含めて三羽のひなをお迎えすることとなった。この三羽に私がたどり着いた経緯は長くなるのでまた別エントリーで。

 この三羽のヒナの親鳥は彼らの羽をむしり、ヒナの皮膚は火傷のようになってしまったため、親鳥とひきはなされて里子にだされていた、ようは虐待児童で保護された鳥たちであった。三羽ともに骨格は小さく、一羽(ルチノー)はうまれつき足がなえ、もう一羽(ノーマル)は一本足の爪がなく、もう一羽のノーマルは肺炎の疑いでまだ治療中である。とにかく哀れであった。
ひなひな

 最初は一羽しかひきとるつもりはなかったのだが、病院の先生が「兄弟そろっている方がごはんもつられて食べるし、成長が早い」というので、たしかに19年前にごろう様をお育てした時は、雛ごはんから大人ごはんへの切り替えがうまくいかずに一年間がりがりのまま過ごさせてしまった苦い経験もあるため、三羽ごとひきとることにした。

 ダライラマ14世猊下がダライラマに認定された後、その両親、兄弟たちもラサに移住し、ダライラマがさびしくなればすぐに両親兄弟とあえるようにポタラ宮の直下に住んだ。このことと同じで、一羽よりは兄弟がいたほうが寂しくなかろう。ダライラマのすぐ上のお兄さんはダライラマと一緒に机を並べて勉強したため、彼は勉強三昧な日々が乗り切れたというのも有名な話。

 三羽をひきとるについては、さらにダライラマ14世猊下の故事を思い出す事件があった。ダライラマがうまれた東北チベットは当時、イスラム軍閥の馬歩青将軍に占領されており、馬将軍はダライラマの候補者のラサへの出境とひきかえに膨大な身代金をチベット政府に請求したのだ。この故事と同じく、ヒナ三羽は前の飼い主さんが病院に預けていたものだが、うちでひきとるからには入院費はこちらですることにしたら、50万円を軽くこえていて仰天した。

 しかし、お金で生き物の命を売買する後ろ暗さとは異なるので、よしとすることとする。

 今思うことはただ一つとにかく最初の一年をのりきって、強健なオカメインコに育って欲しい。虐待児童だったので骨格はどうにもならないけど、その中身の充実はこれからの筈なのでとにかく丈夫に末永く生きてほしい。

 最後に、平岡宏一先生より聞いた笑い話。

ダライラマ14世猊下が幼児だった頃、いたずらをすると、教育係の大人たちは、三礼して兄弟を叩いたそうな(爆笑)。たとえ幼児であってもダライラマには誰も手が挙げられないという話です。
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