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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2010/07/17(土)   CATEGORY: 未分類
白雪姫と銀行
銀行から電話がかかってきて、時間があったら会えないかと言われる。いつもはガン無視だがたまたま用があったので、ついうっかり「会う」といってしまった。

で、いったら、当座に入ってるお金を何かに運用しないかという。

「そういわれましてもねー、何年あずけようが金利なんて零コンマの世界でしょ。前にそういったら、「じゃあドル預金はいかがですか、資産を分散するのはいいことです」みたいなこというから、ドル預金したら、あれからどんどん円高になってもうドルの塩漬けじゃん」というと

銀行員「お客様がお預けのときは一ドル114円で、今は89円です」

「とほほほほ。ところで、私ずっと通帳の記帳をしていないんですけど。定期の通帳なんてここ数年」

銀行員「では通帳をお預かりします。」しばらくして、呆れながら 「普通ですら半年も記帳してませんよ。定期はたしかにここ数年やってませんね。ご提案なのですが、今円が強いので、安いドルをかえば、お客様のドル購入の値段を相対的に下げることができます」

なるほど、泥棒に追い銭ですね

銀行員違います。ドル・コスト平準法です。で、今おすすめするのはドル建ての保険です。一ドルが71円にならない限り、元本われはしません」

「ふーん、保険なのねー、私がこの十年で死んだらどうなるの」
銀行員「法定相続人がうけとることになります」

「子供いないんだけど。」

銀行員「遺言書の作成もお手伝いしております」

「私死んだあと、残った動物たちの世話してくれる人に毎月だすお金を残して、残りは全部寄付しちゃおうと思ってるんだよね」

銀行員「エライですね~」

「子供がいないと博愛になるものよ。で、銀行で遺言書作成したら、私のペットが天寿を全うするまで見届けてくれるんでしょうか」

銀行員「銀行ができるのは、遺産の処理までです。」

「じゃあ、そういう金融商品つくってくださいよ。残されたペットの世話をする人に月々一定額を支払う保険?年金?みたいな商品を。相続人だって、ペットが生きているうちはお金が入るのだから、ペッとを大事にするでしょう。銀行は地域に密着していて、さらに倒産のリスクもほかよりは低いから、相続人がペットをちゃんと世話しているか見届けられるでしょ。」

副支店長「面白そうですね。今度提案してみます」

「少子化社会だし、ペットの地位は年々上がっているし、飼い主の死後のペットの幸せを見届ける仕事って絶対ビジネスになりますよ。人は愛のためにはお金をいくらでもだします。愛するペットにかける愛情と金は無限です。大体こんなドル保険よりも、こっちの商品の方が売ってて楽しいですよ。住友さん、まず中国に進出する前に、まず国内での需要を掘り起こしてください。私この商品でたらオカメ友達を相続人に指定して買いますわ。」

副支店長「この場合どこと協力するといいと思いますか」

「もし悪意の相続人がペットの死後に別の個体をかってきて、生きているといいはって、配当金を受け続けたら困りますから、獣医師会と連携するんですよ。で、ペットのDNA登録をして、相続人に対して半年なり、一年にいっぺん健康診断でペットをつれての来院を義務つけるのです。そしたら不正の生まれる余地もないし、獣医師ももうかるのでウハウハです」

銀行員「面白いですね。もしこの商品が通ったら、お知らせします」

「「通ったら」でないでしょ、「通す」、そう言いなさい」

そのあとは、人民元をくさし、中国進出を思いとどまるよう説得する一大演説をぶったのであった。

銀行にいって新ビジネスモデルを提案し、銀行の経営方針にまで口をだす、立派なモンスター・カスタマーである。当分、銀行からの呼び出しはかからないであろう。
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