年度初めの誓い
先週の日曜日、桜をみながらオサレな町を歩いていたら、ふとフランス料理屋さんがめにとまった。久しぶりにオフランスもいいかと思い、入ろうかとしたが、コートの下がコキタナイ部屋着で、コートを着込んだまま食事というわけにもいかないので、なくなくおフランスは見送り、玄品ふぐに入る。
そしてフグ鍋を勢いよく食べている時、葛きりをちゃんとさまさないまま食べた結果、食道が焼けただれた。おかげで週の前半は固形物が飲み下せず、げっそりした。
そこで、昨日はリベンジに比較的まともな格好をして、おフランス料理屋に突撃。ブルゴーニュの赤ワインを傾けながら、春野菜のスープ(ピンク色よーん)、聞いたけど忘れた魚料理に、牛フィレに、クリームブリュレを戴く。ああ美味しかった。
何となく年度初めにあたってやる気がでてきた。
実はこの春から、授業数がへって時間がとれることになった。
そこでまず、二冊目の研究書(乾隆帝とチベット仏教の歴史)をまとめるため、今までの論文を英文のものは和訳し、構成上足りない部分は2本新たな論文を書く。
そして、のびのびになっていた新書本の原稿も書とりかからないと。今度は編集さんの希望もあって、専門ど真ん中を一般向けにしたものとなりそう。
調度二冊目の専門書をだすくらい論文がたまったところで、このように授業がラクになったのも天の配剤。とはいっても、学内の助成金がとれないと出すに出せないけど。
この前のニュースで、仕分けの対象として、各省庁のいろいろな部門がやり玉にあがっていたが、省庁の中でも最も多くの項目が挙げられていたのが、文科省だった。
国立博物館、美術館、学術振興会、宇宙開発、などなど研究・文化予算がみなおしの対象となっており、なんかすごく不安。
文化にかかる金をケチる政権って絶対未来に禍根を残す。
専門書は売れないのでどこの出版社も引き受けてくれない。
しかし、売れる本が立派かというと中にはしょうもない本があるのは周知の通り。
たとえば、とにかく人に手にとってもらうため、人が「こうだ」と思っているものをけなし、落とし、疑問を呈することによって、心配になった人が手にとることをはかったりする本がある。売るための本である。それが事実にもとづく指摘ならまあ多少は意味があるかもしれないが、一部をもって全体を論じていたり、予断や憶測に基づくものであったり、だいたいしょもない場合が多い。
このような本は売れるかもしれないが、その滞空時間は短く、世の中にも文化にも何も裨益するものではない。
専門書は違う。
研究とはすでに存在しているものについて、もう確定したものについて、その構造なり実体なりを解明していくものであるから、良質な研究は、時代をこえて必要とされ読み継がれていく。
しかし、このような専門書の大半は500部くらいしか売れることが想定されていない。電子出版などによって昔よりは広く読まれるようになっているが、とにかく売れないので、どこの出版社も専門書はだしたがらない。
そこで、助成金を求めて研究者は国や大学に申請を続けることとなる。
その助成金を仕分けとかで減らされたら、困るんですよね。500部すら刷れなくなっちゃう。
まあ、粘着に申請し続けます。さらなる野望は最初に出した『チベット仏教世界の歴史的研究』と合わせて、英文版を出すこと。そうでなくとも、チベットの歴史は黙っていたら、埋もれてしまう、あるいは、現在チベットを支配している国家が国を挙げて行う宣伝に封殺される。
というわけで、今年はまじめに研究する。
忘れてた、ゴールデンウイーク五月三日に出雲の古刹、峯寺で講演します。
次のエントリで詳細をかきまーす。
でも、このブログ見てて出雲周辺の人って二人くらい?(笑)
そしてフグ鍋を勢いよく食べている時、葛きりをちゃんとさまさないまま食べた結果、食道が焼けただれた。おかげで週の前半は固形物が飲み下せず、げっそりした。
そこで、昨日はリベンジに比較的まともな格好をして、おフランス料理屋に突撃。ブルゴーニュの赤ワインを傾けながら、春野菜のスープ(ピンク色よーん)、聞いたけど忘れた魚料理に、牛フィレに、クリームブリュレを戴く。ああ美味しかった。
何となく年度初めにあたってやる気がでてきた。
実はこの春から、授業数がへって時間がとれることになった。
そこでまず、二冊目の研究書(乾隆帝とチベット仏教の歴史)をまとめるため、今までの論文を英文のものは和訳し、構成上足りない部分は2本新たな論文を書く。
そして、のびのびになっていた新書本の原稿も書とりかからないと。今度は編集さんの希望もあって、専門ど真ん中を一般向けにしたものとなりそう。
調度二冊目の専門書をだすくらい論文がたまったところで、このように授業がラクになったのも天の配剤。とはいっても、学内の助成金がとれないと出すに出せないけど。
この前のニュースで、仕分けの対象として、各省庁のいろいろな部門がやり玉にあがっていたが、省庁の中でも最も多くの項目が挙げられていたのが、文科省だった。
国立博物館、美術館、学術振興会、宇宙開発、などなど研究・文化予算がみなおしの対象となっており、なんかすごく不安。
文化にかかる金をケチる政権って絶対未来に禍根を残す。
専門書は売れないのでどこの出版社も引き受けてくれない。
しかし、売れる本が立派かというと中にはしょうもない本があるのは周知の通り。
たとえば、とにかく人に手にとってもらうため、人が「こうだ」と思っているものをけなし、落とし、疑問を呈することによって、心配になった人が手にとることをはかったりする本がある。売るための本である。それが事実にもとづく指摘ならまあ多少は意味があるかもしれないが、一部をもって全体を論じていたり、予断や憶測に基づくものであったり、だいたいしょもない場合が多い。
このような本は売れるかもしれないが、その滞空時間は短く、世の中にも文化にも何も裨益するものではない。
専門書は違う。
研究とはすでに存在しているものについて、もう確定したものについて、その構造なり実体なりを解明していくものであるから、良質な研究は、時代をこえて必要とされ読み継がれていく。
しかし、このような専門書の大半は500部くらいしか売れることが想定されていない。電子出版などによって昔よりは広く読まれるようになっているが、とにかく売れないので、どこの出版社も専門書はだしたがらない。
そこで、助成金を求めて研究者は国や大学に申請を続けることとなる。
その助成金を仕分けとかで減らされたら、困るんですよね。500部すら刷れなくなっちゃう。
まあ、粘着に申請し続けます。さらなる野望は最初に出した『チベット仏教世界の歴史的研究』と合わせて、英文版を出すこと。そうでなくとも、チベットの歴史は黙っていたら、埋もれてしまう、あるいは、現在チベットを支配している国家が国を挙げて行う宣伝に封殺される。
というわけで、今年はまじめに研究する。
忘れてた、ゴールデンウイーク五月三日に出雲の古刹、峯寺で講演します。
次のエントリで詳細をかきまーす。
でも、このブログ見てて出雲周辺の人って二人くらい?(笑)
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