HACHI 約束の犬
教員免許講習の講師やるのと、前期成績を提出するため、大学に行く。昔の先生は七月に入ったら授業やらずに研究やってたのに、21世紀の大学教師は八月になってもまだ大学にいかねばならない。日本の研究の国際競争力が落ちるはずだ。
免許講習ってアベさんの時に立法化したもので、教員免許を十年ごとに更新制にすることによって不適格教師をはじくつもりだったらしい。が、結局、どうやって不適格教師を判断するのか、みたいな問題がおきてズブズブになり、結局、「内容は先生方におまかせします」とか言ってきたので、迷わず「新出史料に基づく新しい東洋史像」というテーマにあわせて、チベットの歴史をやる(笑)。
この授業で配ったレジュメは文部省にも提出されるので、まじめな官僚が私の文章をよむ可能性があるわけで、そう考えると楽しい。
この講習って、大学では力いれてて、離島にまででかけて、「免許講習は早稲田で」みたいな勧誘してまわったのに、実際フタをあけてみたら、予測値の5%、ひどい場合は1%の申し込み。大学はこれでビジネスしたかったらしいが、大赤字である。私の担当講座も6人のみ。私はナマ講義だから「あら少ないわ」で終わりだけど、オンデマンドを撮影した先生は三日間拘束されたから、その映像を何百人もがみるならまだしも、三年かけて6人かける3で18人しかみないんだったら、拘束時間に対する割があわんね。
ま、私は三人よればフリー・チベットの布教始めるので、別にいいけど。
とうわけで、なんかようわからん仕事であるが、これ(免許講習の講師)をやると自分の免許は自動的に更新されるというので、ま、いいか。小卒でもできる大学の教師をやっているので使ったことないが、これでも自分は中高の社会科教師の免許をもっているのだ。ケータイはもってないけどな(笑)。
で、免許講習が終わった後で、某先生と立ち話。今文部省は日本の大学に30万人の留学生をうけいれるとかいうグローバル30とかいっている。これもまた日本の学生にも先生にもメリットがない、ただ大学の経営のためだけの愚策。
何か人を元気にするような中長期的な立派な理想やビジョンがあって留学生を受け入れるってのならまだしも、ぶっちゃけ少子化で若者人口がへるから隣の国からつれてこよう、というレベルなので、これが実現した暁には教育現場が荒廃(日本人学生の割合が少なくなって偏差値ドカ下がり)することは目に見えている(すでに一部大学では荒廃はじまっているし)。社会人枠をもっとふやした方が絶対教育環境的にはいい。
来年総長選に、このグローバル30を見直してくれるような候補がでませんかねー、と二人で嘆息する。
さて、リチャード・ギア主演のHACHIが封切られる。
リチャギといえば敬虔なチベット仏教徒でハリウッドにおけるダライ・ラマのサポーター代表。
彼曰く、自分が映画に出続けているのは、チベット問題に光をあてるため、というだけあって、新作映画のプロモーションでは、映画よりもチベット問題のプロモーションをやるので有名。
しかしそれではインタビュアーは編集長に怒られちゃうので、ギアのチベット語りをばっさりきって、作品に関して述べた部分だけ残そうとするが、なにしろリチャギはチベットの話しかしないので、編集も大変である。
私も何をしゃべっていても、どんなテーマでも必ずオチはチベットになる、と生徒をしていわしめる程、気がつくとチベットの話になっている。そういう時は
「前世だな」とごまかすことにしている。
で、本日朝日のエンタメ欄にリチャギのインタヴューがのっていた。一部引用。
日本人なら誰もが知るハチ公物語。米国の郊外に舞台を移したハリウッド版で、飼い主の大学教授を演じた。過去には黒澤明監督の八月のラプソディー、周防正行監督のShall we dance ?りのリメーク版にも登場したこともある。
「日本とは何かカルマがあるんじゃないか」敬虔な仏教徒としても知られる俳優はそういってほほえんだ。
・・・「ハチは待っている。主を? いや、究極的に言えば、ハチは『ただ』待っている。彼は瞑想家なんだ。おなかがすいても体が汚れても、もはや何の問題でもない。瞑想家はひたすら待ち続ける。それだけだ」
明らかに、チベット人の静かな戦いを念頭においた話であり、リチャギのチベット仏教への献身を考えると、たぶんリチャギはもっと仏教仏教した話をしていたと思われる。
たぶん映画のプロモーションのためリチャギはいろいろなところからインタヴューを受けているので、この他にもリチャギ節が聞けるところはあると思う。
HACHIはとても泣ける話らしい。リチャギ応援もかねて映画館にGO!
免許講習ってアベさんの時に立法化したもので、教員免許を十年ごとに更新制にすることによって不適格教師をはじくつもりだったらしい。が、結局、どうやって不適格教師を判断するのか、みたいな問題がおきてズブズブになり、結局、「内容は先生方におまかせします」とか言ってきたので、迷わず「新出史料に基づく新しい東洋史像」というテーマにあわせて、チベットの歴史をやる(笑)。
この授業で配ったレジュメは文部省にも提出されるので、まじめな官僚が私の文章をよむ可能性があるわけで、そう考えると楽しい。
この講習って、大学では力いれてて、離島にまででかけて、「免許講習は早稲田で」みたいな勧誘してまわったのに、実際フタをあけてみたら、予測値の5%、ひどい場合は1%の申し込み。大学はこれでビジネスしたかったらしいが、大赤字である。私の担当講座も6人のみ。私はナマ講義だから「あら少ないわ」で終わりだけど、オンデマンドを撮影した先生は三日間拘束されたから、その映像を何百人もがみるならまだしも、三年かけて6人かける3で18人しかみないんだったら、拘束時間に対する割があわんね。
ま、私は三人よればフリー・チベットの布教始めるので、別にいいけど。
とうわけで、なんかようわからん仕事であるが、これ(免許講習の講師)をやると自分の免許は自動的に更新されるというので、ま、いいか。小卒でもできる大学の教師をやっているので使ったことないが、これでも自分は中高の社会科教師の免許をもっているのだ。ケータイはもってないけどな(笑)。
で、免許講習が終わった後で、某先生と立ち話。今文部省は日本の大学に30万人の留学生をうけいれるとかいうグローバル30とかいっている。これもまた日本の学生にも先生にもメリットがない、ただ大学の経営のためだけの愚策。
何か人を元気にするような中長期的な立派な理想やビジョンがあって留学生を受け入れるってのならまだしも、ぶっちゃけ少子化で若者人口がへるから隣の国からつれてこよう、というレベルなので、これが実現した暁には教育現場が荒廃(日本人学生の割合が少なくなって偏差値ドカ下がり)することは目に見えている(すでに一部大学では荒廃はじまっているし)。社会人枠をもっとふやした方が絶対教育環境的にはいい。
来年総長選に、このグローバル30を見直してくれるような候補がでませんかねー、と二人で嘆息する。
さて、リチャード・ギア主演のHACHIが封切られる。
リチャギといえば敬虔なチベット仏教徒でハリウッドにおけるダライ・ラマのサポーター代表。
彼曰く、自分が映画に出続けているのは、チベット問題に光をあてるため、というだけあって、新作映画のプロモーションでは、映画よりもチベット問題のプロモーションをやるので有名。
しかしそれではインタビュアーは編集長に怒られちゃうので、ギアのチベット語りをばっさりきって、作品に関して述べた部分だけ残そうとするが、なにしろリチャギはチベットの話しかしないので、編集も大変である。
私も何をしゃべっていても、どんなテーマでも必ずオチはチベットになる、と生徒をしていわしめる程、気がつくとチベットの話になっている。そういう時は
「前世だな」とごまかすことにしている。
で、本日朝日のエンタメ欄にリチャギのインタヴューがのっていた。一部引用。
日本人なら誰もが知るハチ公物語。米国の郊外に舞台を移したハリウッド版で、飼い主の大学教授を演じた。過去には黒澤明監督の八月のラプソディー、周防正行監督のShall we dance ?りのリメーク版にも登場したこともある。
「日本とは何かカルマがあるんじゃないか」敬虔な仏教徒としても知られる俳優はそういってほほえんだ。
・・・「ハチは待っている。主を? いや、究極的に言えば、ハチは『ただ』待っている。彼は瞑想家なんだ。おなかがすいても体が汚れても、もはや何の問題でもない。瞑想家はひたすら待ち続ける。それだけだ」
明らかに、チベット人の静かな戦いを念頭においた話であり、リチャギのチベット仏教への献身を考えると、たぶんリチャギはもっと仏教仏教した話をしていたと思われる。
たぶん映画のプロモーションのためリチャギはいろいろなところからインタヴューを受けているので、この他にもリチャギ節が聞けるところはあると思う。
HACHIはとても泣ける話らしい。リチャギ応援もかねて映画館にGO!
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