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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2009/05/20(水)   CATEGORY: 未分類
極楽温泉銭湯
先週の金曜日、院生に誘われて食事にいった。体調が悪いので、アルコールを避けてソフトドリンクを五杯飲んだら、翌日、体がむくむ。アルコールって代謝を促すけど、ジュースってただ体にたまるのね。

 そこで、リフレッシュもかねて、近所の温泉銭湯にサウナに入りにいく。我が家のもよりの銭湯はここ十年でどんどん姿をけし、この銭湯がいわば最後の砦である。なぜここが残ったのかと言えば、まあ駅の近くだということと、サウナは別料金、中には石けんすら置いてない、という徹底したコストの削減によるものだろう。

 自宅では毎日フロに入っているものの、面倒くさいのでインコの行水であるが、銭湯となるとさすがにインコの行水ではもったいないので、ゆっくりつかる。

 普段は一~二分で流すコンディショナーも、規定時間の十五分をキャップの中で蒸らす。銭湯にもっていったのは、カルチャーの生徒さんから頂戴したなんか高そうなクレーシャンプーとコンディショナー。規定時間むすと、マラケシュのバラの香りが翌日朝まで残っていた(いつもは一二分で流すので、当日しか香気が残らなかった)。風雅である。

 で、サウナでうだって、温泉やら普通のお風呂やらにつかっていたら、足のむくみはとれていた。素晴らしい。日本の温泉文化は絶対未来に伝えねばならない。外国旅行いって何がつらいかっていうと、疲れている時、フロに入れないこと。ヘタすると宿舎にはシャワーしかないし、バスタブがついてても、寝棺みたいに浅くて肩までつかるのがたいへん。電力が不安定な地域だと、途中からお湯は水になり、洗髪していたはずが、滝行になるという、過酷な場合もある。

 そう、日本の温泉銭湯は極楽浄土。番台のバアさんは三途の川の奪衣婆。あれ、なんか話がかわってる?

 さてここ数日、

 あれだけ水際対策してたのに、あっさりと脇をすり抜けて新型インフルエンザはちまたに蔓延中。一週間の潜伏期間があるのなら、外国帰りを空港で一週間足止めしなけりゃそりゃ、カンペキに防ぐことはできなかったろう。

 突然、「十日間の隔離」から「家で寝てろ」と方針がかわったのを見ると、震災時のトリアージもそうだけど、「病気や怪我をちゃんとみてもらえるのは、平時のみ」をしみじみ実感。

 
 で昨日WHOがレベルを「世界的大流行」を意味するフェーズ6にひきあげるか否かで話し合った結果、見送ったとな。

 でも、フェーズ6って、「アメリカ大陸以外で感染経路が追えない状態で、人人感染しだした場合」というのだから、少なくとも日本の大阪と神戸ですでに感染経路の追えない患者がでているし、人人感染しているから、もう6の規定を満たしている。

 じゃなぜ、引き上げを見送ったかというと、「物流が滞ると、世界経済が悪化する」から、で、もう一つは、イギリスと日本が「自分たちの国で流行し始めたのが引き金となってフェーズ6にひきあげられるのは歴史に汚点を残すのでちょっと」とかいうことらしいけど、「言うほど深刻でない」という状況で据え置きしたのならまだしも、こんな防疫と関係ない理由で警戒態勢あげなかったことによって、結局エライことになったら、どうするんだろ。

 で、今回のウィルス対策の最大の難関はやはりヒトの煩悩。

 ヒトの「移動したいという欲望」、「経済活動したいという欲望」、でも、「新型にかかったら知られたくないので隠そうとする欲望」などヒトの抱える様々な欲望は、これから効果的に世界中にウィルスを広めていくことだろう。

 いやー、「すべての苦しみの原因は外からではなくオノレの内にある」とおっしゃったお釈迦様の言はまっこと真実である。

 こりゃもう止めるすべはないから、ウィルスにかかっても重篤化しないように体を鍛えておこう(笑)。
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