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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/11/16(日)   CATEGORY: 未分類
チベット基礎講座
 土曜日、渋谷の東急カルチャーさんでチベットを講義した後、護国寺のチベット・イベントbTibet08(チベット基礎講座2008)に向かう。

 相変わらずチベット漬けである。

 そいえば二日前の木曜日、ゼミ生二人とインドカレー屋に入ったところ、店主のシンさんが私を見て

 「この人は日本人か?」とゼミ生に聞いた。
するとゼミ生A「んー、ちょっと微妙ですよね。」
ゼミ生B「違いますよ」と即答して、店主を騙していた。
 店主、自分ナニジンに見えたのか。やっぱチベット人か?

 話を戻すと、護国寺様のイベントは先月に続いてこの日で二回目。ダライラマ法王が来日されたばかりとあって、参列者は二百人くらい。式次第はチベットのお坊さんたちによる法要に移っていた。

 日本のお寺で行われる法要は、余程有名なもの以外は一般人が参集することはほとんどない。つまり、法要はお坊さんの中の身内の行事と化している。
 しかし、この法要は僧侶の数(チベットのお坊さん三人と日本人のお坊さん五人?)よりも、一般人の参集者の方が多い。しかも後半からは一般人も唱和して法要に参加するので、魂が籠もっている。

 在日チベット人たち、フリチベファイター、宗派関係なしに参列した日本のお坊さんたち。それはもう多士済々。プライバシーがあるので、その雰囲気をこの方たちのお靴の写真で表現させていただきます。
くつ
 この法要を主宰するのは、広島にあるチベット寺龍蔵院からきたお坊さんたち。もともとはインドのムンドゥゴットにあるデプン大僧院のゴマン学堂の僧侶たちである。

 デプン大僧院とはいわずとしれたラサ三大僧院のうちの一つであり、歴代ダライラマも狭義の意味ではこの僧院に属する。ポタラ宮が建設される前には、ダライラマの居殿はこのテプン大僧院の中にあるガンデンポタン(兜率宮)であった。それゆえ、まだチベットに国があったころ、ダライラマ政権の名前をガンデンポタン政庁といった。
 
 チベットの大僧院はちょっと見には大きな村のようである。何千人ものお坊さんが、死ぬまでこの中で生活するので、僧房、集会殿、台所、トイレなど普通につくっていっても相当な規模になるのである。僧院に入門やする僧は出身地ごとに地域寮(カムツェン)に別れて暮らす。広いチベットは地域によって方言があったことから意思疎通のためと、中央で勉学を終えた後、生まれた地域に戻って寺を建てる場合に中央との人やモノのパイプを保つため、出身地域ごとに集団生活を行わせていたのである。

 で、現ダライラマ14世はドカム(東北チベット)の青海地域生まれである。古より、モンゴル、青海などの出身者は、みなデプン大僧院のゴマン学堂に入門した。つまり、ダライラマ14世も一僧侶としての所属学堂はゴマン学堂、さらに詳しくはその中のサムロ寮所属なのである。

 モンゴルの軍事力がまだまだものをいっていた17世紀初頭、モンゴルからの留学生を受け入れていたゴマン学堂は飛ぶ鳥を落とす勢いであった。
 しかし、21世紀になった今、たしかにモンゴルからの留学生は相変わらず沢山いるが、ゴマン学堂の勢威は・・・・・・(自粛)。

 護国寺にきているゴマンのお坊さんたちは普段は広島の龍蔵院というお寺にいらっしやる。この龍蔵院はご住職がいらっしゃるもののそこに住んでいらっしゃらなかったため、浮浪者による失火とかがあったため、渡りに船と無償で貸していただいているとのこと。

 ゲシェ号(仏教博士号)もっているラマもいるんだから、びしっと毎日法話会の一つもやっているのかと思いきや、今のところ法話会は月二回くらいで、それ以外の日はここを訪れる人はお坊さんと一緒にこたつとかに入ってまったり話をしたりしている。まあ、これもチベットの僧院のある一面の姿であろう。

 法要の合間や終わった後のファミレスで、今後この会をどのようにしていくかの方針について話し合う。まず、一番深刻なのは、広島からお坊さんお呼びする経費をどこから捻出するか。それから、講座の内容を仏教のお話をガチでやるのか、文化や歴史のなどもまじえて文化講座にするのかなどなど。
 
 私の意見はと言えば、経費については仏教の法要は施主がいて行われることだから、施主が少なく布施が集まらないのなら、赤字になってやっても仕方ない、その時点でやめるしかあるまい。私のゼミ生が在日の学生と日本の学生たちを結ぶ交流イベントの主宰を行っていたが、彼は韓国料理屋や韓国系企業を足繁くまわって自分たちで資金を集め、協賛をふやしながら、同時にその会の存在を周知させていって、イベントを成功に導かせた。

 座っていてもはじまらない。東京で何人かの運営スタッフを決めて、東京中のお寺などをまわって協賛をえて、フライヤー配布などを行うことがまあ現実的な解決策であろう。

 最終的には協力してくださるお寺さんや個人の間で互助組織を作るとかまでいくと望ましい。

 わあ、大変。誰がやるのかしらー。

 あと、講座の内容は文化(曼荼羅の見方とか、チベット問題の講義とか、歴史とか、旅行写真を皆にみせる)もやっていいと思うけど、必ずはずしてはならないのは、仏教だと思う。

 その場合注意すべきは日本人スタッフのフォローである。チベットのお坊さんが何かをお話する時には、それがどんな簡単な話であっても、その背景には彼らがよみ重ねてきた膨大なテクストと学識がつまっている。日本人でそれを理解できる人があらかじめレジュメをつくって参加者にまわすだけで、法話の内容への理解の程度が断然違ってくる。

 来月は四聖諦の講義であるというが、一般の人が耳で苦諦、滅諦、集諦、道諦とか順観とか逆観とか聞いてもわからんだろう。最低の用語の解説を行って事前に配布しておいたら親切である(そいえば『ダライラマの仏教哲学講義』が四聖諦の解説に詳しいよ)。

TAOWL

 話変わって、この日、すなわち十一月十五日は我が家の愛鳥ごろう様(オカメインコ)が光臨された記念日であった。

 「最近ごろうちゃんについての言及がありませんが、元気ですか」とよく聞かれるが、おかげさまで元気です。チベットがえらいことになっているので、自粛しているだけで、本来なら彼がいかに可愛いか、そして頭がいいかについて三日三晩語り続ける気マンマンである。もしチベットが自治を獲得できたようなアカツキには、このブログも即刻、本来の親バカサイトに回帰するつもりである。はやくそうなって欲しいものである。

 最後になりしまたが、ごろうからの伝言です「大阪のノーマルオカメインコ、あくびちゃんのお母さま、チョコと歌うバースデーカードありがとうございました。」
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