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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/05/09(金)   CATEGORY: 未分類
大隈講堂にはチベット旗がよく似合う
 八日の明け方、関東でものすごく久しぶりに震度五弱の大地震がおきる。胡錦涛国家主席はさぞやビビッたことであろう。

 そういえば、中国がチベットに侵攻してくるわずか二ヶ月前(1950年8月)、アッサム巨大大地震がチベットを襲い、チベットに甚大な被害がでた。山々の向こうで破裂音が断続的に続き、空が赤くなり、大地が割れるのをみて、チベット人たちは神々の怒りと来るべき破滅の時を知った。

 この日の地震にはチベット・サポーターたちはみな何か共通の予感をもったであろう。

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 朝、フリー・チベットTシャツに革ジャケという、とても教師とは思えない出で立ちで、チベット国旗を握りしめ、早稲田にのりこむ登校する。大学のまわりには装甲バスがぎっしりとまり、至る所に警察官が配置されている。今日早稲田は日本一安全な場所であると同時に、日本一アブナイ場所になる。

 事務の若いバイトの方から「先生、ステキなTシャツ着てますね」と言われたので、親指を立てる(バカ)。一時に大隈講堂前に行くと野次馬も含めて結構学生が集まっているのを見て、また、チベット旗がはためているのを見て何ともいえない感慨に襲われる。
 大隈講堂前にチベット旗が翻っている。

 富士には月見草がよく似合う BY太宰

 大隈講堂にはチベット旗がよく似合う

チベットを学び続けてン十年、こんなシュールな光景を目にすることができるとは、長生きしてみるものである。

 この光景を記録するべく、学生の間に割り込んでカメラとりまくる。学生たちは閉鎖された正門から講堂に向かってフリー・チベットを叫びまくっている(後で報道の写真をみたら見たような顔が・・・)。わたしも、フリー・チベット、言いつつパチパチ。
 早稲田の校内でフリー・チベットのシュプレヒコールを聞けるとは、長生きしてみるもんだ・・・(以下同文)。

 見たところ、中国人留学生もそんなに集結しておらず、運動も品格がある。そこで、授業にでる。このような文化大革命的カオス中にあっても授業を続けるのは、文化よりも政治思想を優先する共産主義に対する意地一人アンチテーゼである。

 しかし、上空に報道のヘリがバリバリ言うわ、拡声器の音はうるさいわで気が散るったりゃありゃあしない。 学問の場に政治家なんかを呼ぶからこんなことになるのだ。それでも意地になって授業を続け、休み時間。

 また、正門前に走っていって、シュプレヒコールする。しかし、主席の到着が近いのか学生のラインが警察によって20Mくらい後退させられている。チベット旗を見せたいデモ隊としてはここでがんばりたいところ。知り合いの学生は「ボクたち非暴力でやっているのになぜ排除されるんですか」と警察に絡んでいる。

 誰だろう、非暴力なんて言葉で智慧つけたのは。

 そして、また授業に戻り、意地で授業やり、休み時間に再びタワー下でフリー・チベットを叫ぶ。
 プラカードはNO PANDA、天安門忘るるなかれ、など、なかなか味がある。

 「胡錦涛は中国に帰れえ」「かえれー!」
 「パンチェンラマを返せー」「かえせー!」
 「フリー・チベット」」「フリー・チベット!」

 大隈講堂の前の路上でパンチェンラマなんて言葉を大音響で聞けるなんて、長生きしてみるもんだ。と一人自分にしか分からないツボに填って感動し続ける。

 私「やっぱ、大学といえば学生運動だよねえ」
 学生A「先生学生じゃないじゃないですか」

 どこで手に入れるんだか巨大な赤旗を掲げた中国人留学生たちが、横でうねっている。まあでも長野に比べたら小規模。今回は大使館は絡んでいないね。フリー・チベットはどなたかがおっしゃっていたように、フリー・チャイナからしか生まれない。したがって、中国人留学生とやりあいたくないし、やりあう意味もない。

 ここでデモをしている早大生や市民は、人類の歴史の汚点、早稲田史に残るの歴史的汚点を少しでも緩和しようと体をはってがんばっているのである(うるうる)。私が何もしなくとも早大生は自発的にこの運動を始めた。主席の卓球姿をほめたたえる空気の読めない日本国の首相とか、どこかの大学の総長とかよりも、この子たちはるかに正しい行動をとっている。
 デイヴィッド・ソローもほめてくれるよ!。

 1950年に国を失った時、チベット人は世界の孤児だった。しかし、今やこんな遠い異国にすら、支持者がいることを考えると、チベットがとってきた非暴力路線は一概に無力とはいえまい。また、ここに参加した学生たちにも社会の何たるかがなんとなく分かってきたよう。教育素材としては実にオイシイ人である。

 胡錦涛さん、来てくれてありがとう。

 家に帰ると卒業生のAジくんから、「今日ほど早稲田にいたいと思った日はありません」とメールが入っていた。

 総長、卒業生たちがこの大学を出たことを恥ずかしいと思わないですむように、大学の賓客にはもっとまともな人間を選んでくれー。

 総長~、中国からの評価ばかり見てないで、西欧世界からの評価も考えてよ。頼むよ。
 
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