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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2008/05/03(土)   CATEGORY: 未分類
世界で最も影響力のある指導者
 四月三十日、Timeで恒例「2008年、世界で最も影響力のある100人」が発表された。

「指導者」上位百名のうち、どーどーの一位はダライラマ14世。 この企画ではダライラマは毎年上位にランクインしているが、今年は問題なしの一位。参考までに、日本人は科学者部門にiPs細胞つくった京大の山中教授などが16位に。

 アメリカ人は、「もっとも影響力のある指導者」として自国の大統領も、ましてやお隣の“大国”の某指導者も選ばず、国も軍事力も経済力ももたないダライラマを選んだ。

 タイムからダライラマの解説を引用・飜訳する。

何百万人もの人々がダライラマの言動に啓示をうけてきたが、当のダライラマは誰から啓示を受けているのだろうか。ダライラマとチベットの民は絶望とともに死にものぐるいの生を送ってきた。中国の抑圧とそこからの亡命という悲劇が日常茶飯事であった。
しかし、今年72才になるダライラマはこのような残酷な運命にあっても心の平和を保ち続けている。ダライラマは人類をどうみているのだろうか? 
ダライラマはこのことについてかつて私にこう言った。「われわれはこの地球上でもっとも優勢な種ですが、一番大きなトラブルメーカーです」

 中国の指導者たちはインドを支配した大英帝国の官僚たちとは違っている。ダライラマのガンディー・スタイルの非暴力闘争は、良心の呵責を少しも中国人の心に生み出すことはなかった。彼らの良心の呵責によって、チベットに自由は実現するのに。それどころかオリンピック開催年にあたり、北京はチベットの願いを前よりもいっそう激しく抑圧している。しかし、ダライラマは自分を中傷し、チベット人を抑圧する者たちに対しても、かわらぬ慈悲を示している。とげとげしい態度を示すことを好まない。彼はこういう「わたしは中国人自体を嫌いではないですよ。ただその振る舞いが嫌いなだけです」

 ダライラマの最奥の神秘とは、彼が普通すぎるくらい普通なことである。ダライラマはいつもハッピーだ。カオスと混乱のただ中にあってもハッピーなのだ。ダライラマが語ってくれたことの中で最も印象的なのはこの言葉である。
 「信仰をこねくりまわさず、より高い“気づき”に向かいなさい。宗教に依存するのではなく、良識、日常的な体験、科学的な思考法を重視しなさい。」・・・
 始めに戻ってダライラマは何から啓示を受けているのだろうか? それは人ではなく、私やあなたを越えたところにある、自己と非自己を越えたところにある時空をこえた“場”からであろう。驚くべきは、そのような“場”がある、ということではなく、一人の男がその場からやすやすと啓示を受けているということである(スピリチュアリスト、Deepak Chopra)。
 

 騒乱の中にあってもゆるぎない穏やかな言動。民族や宗教によって人々が分離することを望まない、その人類全体をみすかした愛が、アメリカ人を魅了しているのである。

 日本の報道はこれまで隣国に気を遣うあまり、ダライラマにまつわる情報や報道を最小限しか露出してこなかった。しかし、今回の件によりさしもの日本マスコミもダライラマについて報ぜざるを得なくなり、結果多くの日本人がやっとダライラマを知ることとなった。

 荒んだニュースの続く国際情勢の中にあっても、もっとも陰惨な現代史を生きてきたダライラマ。あれほどの目にあいながら、中国人を憎まず、ハッピーに生きている、そのすごさを理解できる人はみな感銘をうける。そして、なにがしかの“気づき”が始まる。

 昨日コピー屋さんで自分の対談ののった雑誌記事をコピーしていたら、そこのオバハンが「チベット大変ですね」と普通に言われた。そいで授業が終わって事務所にいったら、残業していた事務の方が「先生、日刊ゲンダイ読みましたよ。チベット大丈夫ですか」と声を掛けられた。

 ダライラマの生き様を知る前と、知った後では世界がかわるのだ。ダライラマを知るものは幸いである。彼らは自分自身を救うことになるからである。
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