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白雪姫と七人の小坊主達
なまあたたかいフリチベ日記
DATE: 2007/12/04(火)   CATEGORY: 未分類
何でボク名前聞かれたんですか
世界規模の学力調査でまたまた日本の順位がさがった。
韓国・台湾などはのきなみ上位にくいこんでいるのに、日本だけ番外。

もちろんかつて日本人はこの手の学力テストはのきなみ上位にはいっていた。

だから、あーあ、な状況なのである。

問題文の中に「その根拠をあげよ」とか「その理由をあげよ」とか文章をかかなければいけなくなるものがあると、今の子供はこれを空欄にするのだという。

たぶん書くのが面倒くさいのである。

大学で定期試験をやっても、学力のふるわない学生は、選択問題とか、内容を一語で表せとかいう、いっぱつ問題は一応なんらかは書くが、文章題はみな空欄だから。

また、理科とか観念的な思考を構造的につみあげる学問に対する興味が圧倒的に低いのも今の子供の特徴らしい。

 つまり、いまや子供たちのノーミソからは観念的な思考を行う能力がどんどん退化して、身の回りの具体的な事象しか理解できなくなっているということ。

 それは大学生みていてもよくわかる。

どことはいわないが某大学の卒論のテーマは(わたくしのゼミではござませんことよ、おほほほ)、ファッションとか、CGとか、結婚式、ケーキ、漫画とか、サッカーとか、もうおのれらどんだけ即物的なんだ、というような内容のテーマがめじろおしだそう。

 こんな身の回りにある極私的なことを学生生活の総括である卒論のテーマに選ぶその知的センスには、とにかくあきれはてるしかない。

 それでもいま目の前にいる大学生はいい。いずれこの学力試験で開闢以来の低点数をはじきだしたグループが大学にはいってきたならば、キャンパスはどーなるんであろう。

 おとろしい。

 「イミわかんね」「何いってんの」とか自己の知的欠陥を棚に上げ、教授内容への否をつきつけてくる学生の声が今からきこえてくるのは気のせいか。

 今だって、歴史とか哲学とかいう伝統的な学問は、学生に敬遠されて恐ろしい勢いで衰退しているのに、この世代の入学によってとどめの一撃がくるのは必定。

 アカデミックな学問の崩壊である。
 
 そして、もっとおとろしいのはこの「噛んで砕いてどろどろにして、口うつしじゃないとたべられない」世代の子供たちが、社会にでた時である。

 多くの会社で新入社員の教育担当となった人々が、この子たちをまえに鬱状態に突入して、現場が崩壊して社会がまわらなくなるのは必定。

 私のゼミ生がバイト先で、高校生の面接したり、教育したりしているのだが、「お金をもらって仕事をするというプロ意識がない。」といっていたが、大学生をしてこういわしめる高校生って何なんだろう?

 このまえ、大教室で授業をやっていたら、時間も半分以上過ぎたところで、背の高い男子学生が足音高く、入場してきた。目はとろんとして、意識はまったく授業以外のところにむいている。

 彼はなんと教卓の前のバージンロードをあるき、私の目の前前から四列目の真ん前にすわった。それでおちつくならまだいい。
荷物をおいたら、また席をたって、バージンロードを歩いて教室の外にでていってしまった。
 しばらくすると、TAが出席をとりにきた。すると、さっき席を外していた件の男子学生はもどってきて、悪びれるふうもなくTAから出席カードをもらい、後ろの方でプリントをさがしはじめた。そのへんの学生と私語もしている。

 ここにきてさすがのわたくしも愛想銀行の預金がつきた。

 ワタクシがブーと思ったのは以下の点。

 1.大遅刻なのに全く悪びれず、足音高くあるき、教室の中心部にすわり、
 2.大遅刻なのに、当然のように出席カードをとりにいき
 3.大遅刻なのに、荷物をおいてトイレにいきなおし
 4.大遅刻なのに、たったまま私語し

 ひとことでいえば、傍若無人。

 遅刻でも腰をおとしてはいってきて、すみっこにすわって静かにしているならまだわかる。彼はそうではなかった。
 なまみの人がしゃべって、それを聞いている人が多数いる空間にはいってくる配慮が、彼の側にはまったくなかった。

 わたしの扱いは三番館で上映中の映画のスクリーンなみ。


この男子学生、おそらくは自分の感覚のみで生きており、客観的に自分をみてただす能力が著しく低いのだろう。


 その場で、男子学生の名前を静かに問いただし×をつけたことは言うまでもない。

 しかしである。この学生、授業が終わったあと。

「あの、僕どうして名前聞かれたんですか」

 今ですらこうなのに、これから先どうなるやら。
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